企業信用調査Q&A

元・調査員が解説!減点を防ぐ信用調査の対応方法【もう信用調査は怖くない】

2022年11月16日

元・調査員が解説!減点を防ぐ信用調査の対応方法【もう信用調査は怖くない】
信用調査会社の調査員が来ることになった。悪い評価をされたらどうしよう

 

そんな不安をお持ちの社長様は必読です。

 

信用調査会社に悪い評価をされないか。不安になるのは当然だと思います。

 

「調査会社は怖い」「得体が知れない」と思っている方もいるでしょう。

 

本日の記事では、そんなみなさまの不安を解消します。

 

この記事を書いているわたしは、企業信用調査会社の(株)東京商工リサーチに10年以上勤務し、延べ7,000社以上を調査した元・調査員です。

 

記事を読めば、信用調査は怖くなくなります。むしろ、調査を受けたくなるはずですよ。

 

ぜひ最後までお読みになってくださいね。

 

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子/会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。

*国が認定する経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)です

詳しいプロフィーはこちら

【大前提】信用調査は断らない

【大前提】信用調査は絶対に受ける

元・調査員としてまず最初にお伝えします。

 

信用調査は絶対に受けてください。

 

これは絶対です。受けるメリットが大きいからです。

 

とくに大手企業と取引したいとお考えであれば、必ず受けてください。大手企業は取引で失敗しないために、信用調査の結果を重要視します。

 

何を言ってるのか理解できないという方は、まずこちらの記事をお読みください。わざわざ信用調査をする会社の心情がわかるようになります。

詳しくはこちら
元・調査員が教える!信用調査が入る理由【あなたの会社が狙われるワケ】
元・調査員が教える!信用調査が入る理由【あなたの会社が狙われるワケ】

信用調査が入る理由を知りたい方向けの記事。企業信用調査会社に10年以上勤務した元・調査員が、調査が入る理由と注意点を徹底的に解説します。

続きを見る

 

信用調査が入る理由がわかれば「信用調査は受けた方が良い」と思うはずです。

 

減点を防ぐ調査対応のポイント

評点マイナスを防ぐ調査対応のポイント

信用調査への対応で「これだけは確実にしてほしいこと」をお伝えします。

 

調査前・調査中・調査後にわけてご紹介しますね。

 

調査前(事前準備)

事前準備では、書類の準備と社内の整理整頓をしておきましょう。

 

必要な書類の準備

決算書は必ず用意してください。調査員が数字の裏付けをしたり、情報公開性を判断するために必要です。

 

自社の概要が伝わる資料があれば用意しましょう。会社や商品のパンフレットもあると良いですね。とくにホームページがない場合は喜ばれます。

 

事前に調査会社に必要書類を聞いておくのも良いでしょう。

 

社内の掃除・整理整頓

社内の清掃や整理整頓もしておいてください。

 

経営の乱れは社内の様子にも現れるので、調査員はよく見ていますよ。

 

マイナスのイメージを持たれないように注意してください。

 

調査対応中

調査には社長が対応してください。調査員は経営者能力をチェックします。

 

経営状況は説明できるようにしておいてくださいね。

 

調査員は将来の事業計画も知りたがります。これから実施することや計画値も伝えられるように準備しましょう。

 

信用調査では何を話したら良いの?話さない方が良いことはある?

 

基本的には質問に答えていれば大丈夫です

 

調査では、調査員の質問に質答えていれば大丈夫です。「プレゼンしてください」とは言われません。

 

答えない&情報隠しはやめましょう。調査会社も取引先も銀行も、わからない会社が1番不安です

 

情報を公開しない会社が高評価を勝ち取るのは難しいですね。

 

調査対応後

調査中に話し忘れたこと、追加で渡したい資料があれば、調査後に連絡して伝えましょう。

 

情報が多いほど正確な企業診断ができるので、追加情報は喜ばれますよ。

 

【重要】会社を良くする努力は必須です

【重要】会社を良くする努力は必須です

1つ前のパートで教わったことはやった!うちは高評価だぞ!

 

残念ながら、そうとは限りません。

 

そもそも経営状況が悪い・業績が悪化している・取引先が減っている・経営者に信頼されていない・・・そんなマイナス点があるなら、高評価を勝ち取るのは難しいです。

 

調査にきちんと対応しつつ、会社を良くする努力も必要です。

 

そうすれば、徐々に評価は上がっていきますよ。

 

信用調査は拒否できる←非推奨

信用調査は拒否もできる←おすすめしません

冒頭で「調査は絶対に受けてください」とお伝えしましたが、調査は強制ではないので、拒否もできます。

 

ですが、元・調査員として、信用調査の”拒否”は絶対おすすめしません。

 

理由はお取引の可能性を失ってしまう可能性が高いからです。

 

再度のご紹介です。調査を受けるべき理由はこちらの記事でお伝えしています。必要であればお読みください。

詳しくはこちら
元・調査員が教える!信用調査が入る理由【あなたの会社が狙われるワケ】
元・調査員が教える!信用調査が入る理由【あなたの会社が狙われるワケ】

信用調査が入る理由を知りたい方向けの記事。企業信用調査会社に10年以上勤務した元・調査員が、調査が入る理由と注意点を徹底的に解説します。

続きを見る

 

取引先などから調査依頼が入る本当の理由をお伝えしています。

 

「なぜ信用調査が必要か?」「受けないとどうなるか?」「なぜ相手先を教えてくれないの!?」

 

このような不安や疑問があるから、信用調査を受けたくないと思っている方は必読です。

 

【よくある誤解】数字だけ教えればOK

【よくある誤解】数字さえ教えれば大丈夫

「決算書さえあればわかりますよね」

「数字だけ公開すれば良いですか」

どちらも調査員をしていた頃によく言われた言葉です。

 

断言します。

 

会社の評価は数字だけでは決まりません。

 

数字で現せない情報が大事です。『非財務情報』『定量情報』とも呼ばれますね。

 

調査を依頼する会社は”数値だけではわからない情報が欲しくて調査を依頼するケースも多い”です。

 

わたしは「調査を依頼してください」と提案する営業もしていたので、これは現場目線の確かな情報ですよ。

 

数字以外の質問にもきちんと答えてくださいね。

 

数字がダメなときの対処法

数字が良くなかったら悪い会社だと思われるのでしょうか・・・

そうとも限りません。

 

1つ前のパートで「数字で現せない情報がとても大事」とお伝えしましたよね?

 

数字が悪い場合は、数字現せない「定性情報」をこれでもかとアピールしましょう

 

数字以外の良さを伝えて、マイナス防止・挽回に努めてください。

 

数字がダメだからと諦めないでくださいね。

 

こちらの記事でも解説している内容です。必要な方はお読みください。

詳しくはこちら
数字が悪い時に少しでも良い会社だと思ってもらうコツ

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。   会社信用クリエイターの佐藤絵梨子です。     わたしにご相談くださる経営者の方々は、会社の数字に不安を抱えている方がとても多いです。   「ち ...

続きを見る

 

訪問調査こそ絶好のチャンス

訪問調査こそ絶好のチャンス

信用調査には、訪問調査、電話調査、郵送調査など、いくつかの調査方法があります。

 

その中でも、調査員がみなさまの会社に訪問して調査をする『訪問調査』は、評点をを引き上げる絶好のチャンスです。

 

会社の雰囲気や、社長様ご自身や従業員のみなさまのお人柄、自慢の商品、こだわりや想いなどなど。

 

訪問調査は、会社の情報を調査員に目でも耳でも伝えることができる、これとない機会です。みなさまの会社のアピールポイントをこれでもかと伝えてください。

 

調査員は情報を歓迎します。遠慮はいりませんよ!
佐藤絵梨子

 

信用調査会社を味方にして信用アップ

信用調査会社を味方にして信用アップ

いま経営が苦しいと感じている社長様は、信用調査に対応なんてしたくないと思っているかもしれませんね。

 

ですが、取引先や銀行から信用を獲得したいなら、いまや情報を出すことは必須の時代です。

 

さらに、いまはコロナで経営が悪化している会社が増えているので、「うちの取引先は大丈夫かな・・・」と心配になって、取引先の信用調査をする会社も増えています。

 

いまは苦しくても、信用調査には誠実に対応をして、これからより良い会社なるための努力を続けてください。

 

会社が良くなってくれば、いずれは会社が高く評価されるようになり、取引先からも「ぜひ取引したい」と言われる未来がやってきます。

 

「うちは良い会社だから、ぜひとも信用調査に答えたい」

 

そのように思い、新しい取引先をたくさん獲得していく社長様が増えていただければ、嬉しいです。

 

本日のブログは以上となります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

審査を突破したい・良い会社だと思われたい社長様へ

  • 補助金の審査を突破したい
  • 銀行に良い会社だと思われたい
  • 大手企業と取引できる会社になりたい
  • 事業計画書で会社の良さを表現したい
  • 国の支援制度を活用して会社を良くしたい


 

このような声にお応えします。お気軽にご相談ください。
 

▶︎サービス・ご料金

詳しくはこちら
会社信用ドットコムのサービス・ご料金
サービス・ご料金

会社信用ドットコムのサービス・ご料金のページです。【補助金の審査を突破するためのサポート】【銀行から高く評価されるためのサポート】【会社の見せ方で大手企業との取引をつかむサポート】をご提供します。

続きを見る

▶︎社名

会社信用ドットコム

▶︎事務所住所

〒104-0061 東京都中央区銀座6-13-9 GIRAC GINZA8F bizcube
電話:03-4500-1527
メール:info@kaishashinyo.com

▶︎対応可能地域

全国出張・オンライン相談対応。当方事務所でのご面談、こちらから貴社へのご訪問にも対応いたします。ご相談ください。

▶︎許認可・資格

 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)

よく読まれている記事

元・調査員が教える!信用調査が入る理由【あなたの会社が狙われるワケ】 1

信用調査が入る理由を知りたい方向けの記事。企業信用調査会社に10年以上勤務した元・調査員が、調査が入る理由と注意点を徹底的に解説します。

【事業再構築補助金】不採択になった事業計画書を採択レベルに劇的改善する書き方 2

不採択になった事業再構築補助金の事業計画書を改善したい方向けの記事。補助金の事業計画書の基本的な書き方、実際によくある不採択理由を改善するコツを解説しています。

決算書を見せたくない取引先への対処法【欲しがる理由・数字の悪さの挽回法も解説】 3

取引先から決算書が欲しいと言われたけれど、できれば見せたくない方向けの記事。取引先が決算書を欲しがる理由、よくある誤解、どの書類を渡すかを解説しました。【数字の悪さを挽回する渡し方】もご紹介しています。

【フォーマット無料配布】事業再構築補助金の事業計画書の書き方【まとめ記事】 4

事業再構築補助金の事業計画書の書き方を知りたい方向けの記事。各項目の書き方を解説した記事を一覧でご紹介する「まとめ記事」です。無料フォーマット配布中。

認定支援機関になるための2つの試験に合格しました 5

会社信用ドットコムからのお知らせです。経営革新等支援機関(認定支援機関)になるための2つの試験に合格しました。