企業信用調査Q&A

【元・調査員が教える】信用調査会社には情報を公開するべき?

2021年2月5日

信用調査会社から「調査依頼が入ったので取材をさせて欲しい」と電話があった。うちの会社の情報は公開した方がいいのかな?

信用調査会社から郵送で調査票が届いた。会社の情報を記入して返信して欲しいそうだけど、情報は教えた方がいいのかな?

このようなご相談をよくいただきます。

 

結論を先に申し上げますと、

会社の情報は公開した方がいいです。

 

わたしが調査会社出身だから
「公開した方がいい」
と言っているわけではありません。

きちんと理由がありますので、
後ほどご説明しますね。

 

経営者の皆さまがよく口になさる

「競合他社に情報を知られるのが
 嫌だから公開したくない・・・」

と感じた時に考えて頂きたいこと
についても解説しています。

 

信用調査会社に情報を公開すると、
みなさまの会社にもメリットがあるんですよ。

 

ぜひ最後までお読みになってみてくださいね。

 

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子/会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。

*国が認定する経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)です

詳しいプロフィールはこちら

取引の機会を逃さないために情報を公開しましょう

次の2つのどちらかに当てはまる方は、
信用調査会社に情報を公開することを
おすすめします。

 

このような会社は情報を公開した方がいい

  • 新しい取引先を増やしたい
  • 既存の取引先に安心して取引を続けてもらいたい

 

つまり、

取引先を維持したり、
増やしたいと思っている方は
情報を公開した方がいい

ということです。

 

新しく取引をする前や
すでに取引を開始した後に

信用調査会社を利用して
お相手の会社のことを調べる会社は
とても多いです。

 

知りたいことがあるなら直接聞いてくれれば教えるよ!

と思っておられる社長は、
まずこちらの記事をお読みになってください。

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信用調査会社を利用する会社が、
どのような目的で会社を調べているのか
を解説しています。

           

直接聞いてくれる会社は稀です。

貴重なお取引の機会を
逃してしまっているかもしれません。

 

情報がないと、

「なぜ情報を公開していないんだろう?」
「あまり状況が良くないのかな?」
「よくわからないから他の会社と取引しようかな」

と思われます。

 

お相手の会社から声をかけてもらえなくなったり、
お取引を断られてしまったり、

大きなお取引をしてもらえなくなる
可能性が高くなってしまうんです。

 

”良い会社”ほど取引相手を調べている

信用調査会社を利用する会社は、
お取引相手を調べるために
高いお金を払ったり、
チェックのための時間を取っています。

 

わざわざ調べることに
手間隙をかけてられる会社ですので、

お取引先の管理をしっかりなさる会社は
“良い会社”であることが多いんです。

 

信用調査会社に情報を公開していないと、

このような“良い会社”が
みなさまの会社を調べたときに、

『情報がない』『情報が少ない』
と思われてしまいます。

 

情報が少ない会社は、

「あまり状況が良くないのかな」
「全然情報がないから内情がよくわからないな」

と思われて、

”良い会社”とのお取引を逃してしまう
ということになりかねないので
注意してくださいね。

 

情報を公開したくない理由がある時はこう考えましょう

ライバルや販売先にうちの会社の情報を知られたら嫌だな。利益率とか役員給与とか取引引先の社名を知られたら商売がやりづらいよ〜

多くの社長がこのようなご心配を口になさいます。

 

ライバルに取引先の社名を知られて、
横取りをされないだろうか?

お客さまに利益率を知られて、
「もっと安くしろ!」
なんて言われないだろうか?

心配されるお気持ちはよくわかります。

 

そのような時は、

『情報公開で得られたメリット』

『迷っている理由』

のどちらが
ご自身の会社にとって
大切なのかを考えてください。

 

迷ったらこのように考えよう

迷った時の考え方 解説図

 

『取引先を維持したい・増やしたい』
の方が大切なのであれば、

信用調査会社に情報を公開しましょう。

 

『競合や販売先に知られるのが嫌』
の方が大切なのであれば、

情報の公開は控えましょう。

 

・・・・・・・・・・
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ですが、

このブログをお読み頂いている
経営者のみなさまには、

ぜひ
”ご自身の会社の情報を公開する道”
を選んで頂きたいと思っています。

 

メリットを選ぶ図

 

理由は2つです。

 

1つ目は、

わざわざ高いお金を払って
競合や取引先の利益率を調べる
ような会社は稀だということ。

 

2つ目は、

みなさまの会社には、

すぐに競合他社になびいたり、
すぐに値下げ交渉をしてくるような

”微妙なお取引先”とお取引なさるよりも、
(言葉が汚くて申し訳ありません)


『きちんと相手の会社を調べる

 ”良い会社”とのお取引をつかむこと』

に力を入れて頂きたいからです。

 

 

もちろん、
みなさまの会社それぞれに
独自の方針があるはずですので、
こちらを選ぶことを強制はできません。

 

ですが、

”良い会社”は、

情報を公開していない会社に
お取引の声をかけてくれません。

 

信用調査という
お相手から声がかかるかもしれない
貴重な機会を、

みなさまご自身の手で
手放さないで頂きたいのです。

 

 

いま一度、
ご自身の会社が今後どのような会社と
お取引をなさっていきたいのかを
じっくりお考えになってみてください。

 

そのうえで、
信用調査会社に情報を公開するのか否かを
判断なさることをおすすめします。

 

あとがき

信用調査会社は、
会社と会社が安心して取引できるように
会社の情報を集めて提供している会社です。

得体が知れなくて
何だか怖いイメージがある
という方も多いのかもしれませんが、
(実際よく言われます)

決してそんなことはないです。

 

信用調査や情報公開については、
本日ご紹介したお悩みや疑問以外にも、
たくさんご質問やご相談をいただいています。

これから少しずつお伝えしていきますね。

 

本日のブログはここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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