
最近このような社長様にお会いしました。
申請書も拝見したのですが、本当に社長様の想いで溢れていましたね。
お忙しい中よくぞここまで!と頭が下がる思いではあったのですが、残念ながら、これでは補助金の審査は通りません。
本日のブログは、
想いが溢れすぎの補助金申請書が不採択になりやすい理由
について書きました。
わたしは今、事業再構築補助金の事業計画書を毎月20件ほど添削しています。
このような想いが溢れた事業計画書を本当にたくさん目にしますが、ちょっと勿体ないなと思っています。
本記事でお伝えする“不採択になりやすい理由”はたったの1つです。
ブログの後半では『想いを伝える時のコツ』もご紹介しています。
今まさに補助金に挑戦しようとしている社長、
これから挑戦しようと思っている社長様、
想いが溢れすぎて失敗しないように、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。
*経済産業省が認定する経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)です。
想いが溢れすぎの申請書が不採択になりやすい理由
ずばり結論からお伝えします。
想いが溢れすぎている補助金申請書が不採択になりやすいのは、審査員が知りたいことを伝えきれていないからです。
想いばかり伝えてしまい、審査員が知りたい計画内容がボヤけやすいんですよね。
審査ポイントも外しがちです。
「審査員が知りたいことなんてわからない」
「審査員がチェックすることなんか知らない」
とおっしゃる方がいるのですが、
審査員が知りたいことや、審査ポイントは公表されているんですよ。
審査員の目線を把握しよう
補助金の公式サイトや公募要領(補助金の説明書のようなもの)には、
「申請書にはこれを書いて欲しい」
「審査ではここを見ます」
という情報がバッチリ記載されています。
「公募要領ってあの文字がビッシリなヤツでしょ?見たくもないんだけど・・・」
という方もいるかもしれませんね。
お気持ちはよくわかります。
ですが、公募要領に記載されている内容は本当に大切なことばかり。
そして、補助金の審査を突破したいなら、審査員が知りたいことや、チェックされる項目は必ず把握しなければなりません。
参考として、事業再構築補助金で見ておくべきページをご紹介しておきます。
事業再構築補助金の審査項目はココで把握
- P29~30 「10.事業計画作成における注意事項」
- P34〜35「審査項目」
この部分を見れば、想いばかり書かれた事業計画書がなぜダメなのかわかるはずです。
採択されなかったA社の例
これまで添削をしてきた中には、ページのすべてを「事業にかける想い」で埋めた申請書もありました。
審査ポイントが事業にかける想いの強さのみであれば、間違いなく採択されるであろう超大作。
残念ながら、詳しい計画内容を全く読み取ることができませんでした。
その社長様には、まずは公募要領を読んでみることを勧め、記載すべき項目に沿って申請書を作成していただきました。
想いは”添える”くらいがベスト
ここまでブログをお読みいただいて、
「想いを書いてはダメなんだ」
と誤解なさっている方がいるかもしれません。
想いを書くのがダメでわけではないんです。
気をつけるべきは、
想いを書きすぎて「本来書くべき項目」が書かれていなかったり、埋もれてしまうことです。
想いを効果的に伝えるコツは、審査員が知りたい項目を記載した後、文章に添えるくらいにすることです。
申請書に記載する内容の優先順位を間違えないでくださいね。
想いが溢れすぎてしまう社長様へ
それでもやっぱり、
「どうしても想いが溢れ出して止まらない」
「想いだらけになってしまう」
という方は、作成した申請書をご自分以外の誰かに読んでもらってください。
前のパートでお伝えした「審査員が知りたい内容」が書かれているか、想いだらけで読みにくくないかを第三者に確認してもらうと良いです。
自分では大丈夫だと思っても、他人が見ると全然ダメ、よくわからない、ということも多いです。
必ず誰かに見てもらうことをおすすめします。
会社信用ドットコムでも添削をしています。必要であればご相談くださいね。
みなさまの採択を応援しております!
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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