
このようなご相談を頂戴することがあります。
不採択コメント(※)で、
「新規事業で活かす強みを明確に」
と指摘されている方もいらっしゃると思います。
※事業再構築補助金では、不採択になった方が事務局に問い合わせをすると、不採択理由を教えてもらえます。再挑戦される方は必ず確認してくださいね。
「計画書に強みを書いたつもりなんだけど何がいけないの?」
と悩んでいる社長様にもよくお目にかかりますね。
というわけで、本日のブログでは、
事業再構築補助金で伝える「強み」の正体と効果的な書き方
というテーマで書きました。
「強み」は事業再構築補助金の重要な審査ポイントです。
軽い気持ちで書くのはダメですよ。
強みを上手く書くコツもご紹介しています。
事業再構築補助金の強みの書き方としてご紹介していますが、
ほかの補助金や、事業計画書の作成でも役に立つ内容です。
2分ほどで読めますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
事業再構築補助金のサポート実績(2021年3月〜2022年5月)
- 計画策定支援で累計11件採択
- 累計80件以上の事業計画書を添削
この記事を書いている私のこと 世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。佐藤絵梨子/会社信用クリエイター
*詳しいプロフィールはこちら
もくじ
事業再構築補助金で明確にする「強み」の正体
「事業再構築補助金の強みを上手く書けない」
「強みを明確にしろと指摘される」
「記載した強みの内容がズレていると言われた」
このような方はまず、
「事業計画書で伝えることの全体像」を押さえておきましょう。
事業計画書で伝えることの全体像 ↓とても大事な内容です↓
今までのこの既存事業をしていました。コロナで大きな影響を受け再構築が必要となり、このような目標を立てました。その目標を達成するための新規事業ではこのようなことを行います。既存事業と新規事業はまったく異なるものですが、この強みや市場機会を活かして新規事業を伸ばし、再構築を成功させてみせます
このような流れを審査員に伝えることになりますよね。
もうおわかりになりましたか?
みなさんが明確すべき会社の強みは、
「”この強みがあるから再構築や新規事業は成功する”と言えるもの」です。
会社の良いところや、アピールしたいところをサラッと書く程度ではダメなんです。
では、具体的にどんなことを書いたら良いのか。
順に説明しますね。
事業計画書の全体像をもっと具体的に知っておきたいという方は、中小企業庁のこちらのYouTube動画がおすすめです。
30分近くある動画ですが、計画内容をしっかり伝えるためにも視聴はマストです。
公募要領に書かれている「強み」
事業再構築補助金の公募要領(補助金の説明書のようなもの)のP34〜35「審査項目」の中には、「こんな強みを伝えてね」という記載があります。
現在の自社の人材、技術、ノウハウ等の強み
再構築や新規事業が成功する根拠になり得る具体的な人材、技術、ノウハウなどをしっかり記載してね、ということですね。
もちろん、強みは人材や技術、ノウハウだけではありません。
でも、どのような強みを示したら良いかの参考にはなると思います。
確認してみてくださいね。
よくあるイマイチな例
「良いところ」や「アピールしたいところ」を書いてしまっている方も多いです。
よくあるイマイチな例
- 商品へのこだわり
- 代表の豊富な不動産事業の経験
「商品へのこだわり」がイマイチな理由
こだわりがあるだけで新規事業や再構築が上手くいくとは思えません。
「強いこだわりで培った●●●の技術」のようなことが言いたいのであれば、”こだわり”と書いただけでは言葉不足です。
「代表の豊富な不動産事業の経験」がイマイチな理由
一見良さそうに見えますが、こちらも先ほどのこだわりと同じです。
「その経験で得た何を武器にするの?」
というろこまでは、言葉にしなければ審査員に伝わりません。
ただの「良いところ」でしかなくて、強みとまでは言えないもの。言葉不足な記載が多いです。
注意してくださいね。
事業再構築補助金の強みをわかりやすく書く2つのコツ
「強み」をわかりやすく書くコツを2つご紹介します。
コツ①:強みを伝える理由が大事
冒頭の繰り返しになりますが、強みを書くことで審査員に伝えたいことは、
●●●(という強み)があるから、新規事業・再構築はうまくいきます!
ということですよね。
審査員に「そうだね、確かにその強みがあれば上手くいきそうだね」と思ってもらえる強みを記載しましょう。

コツ②:おせっかいなくらいが丁度いい
まず大前提として、審査員はみなさまの会社のことをよく知りません。
さきほどの「商品へのこだわり」や「代表の豊富な不動産事業の経験」と書いてあっても、
「そのこだわりや経験がどのようなものか」
「そこから何を得たのか」
なんてことまでわかるはずないんです。
きちんと説明しないと、新規事業や再構築を成功させる”説得力のある強みとして受けとってもらえません。
伝わってほしいことは、少しおせっかいなくらい丁寧に書く
この点を意識するようにしてください。
強みは第三者にチェックしてもらいましょう
申請をする前に、必ず事業計画書を第三者に読んでもらってください。
自分では伝わると思っても、他人が見たら全然わからないということはよくあります。
身近にいる奥様、旦那様、息子さん、娘さん、従業員の方々でも良いです。
きちんと内容が伝わるかを確認してもらってください。
ただ、繰り返しになりますが、審査員はみなさまの会社をまったく知らない人です。
できれば、あなたの会社をまったく知らない方に読んでもらいましょう。
そして、内容がきちんと伝わっているかを確認してもらってください。
必要であればご相談くださいね。
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もっと強みを伝えたい社長様へ
事業計画書で「強み」を伝えれるのはSWOT分析の欄だけ
そう思っている社長様もいるかもしれませんね。
実は「強み」を伝える方法はもっとたくさんあります。
強みが力強く伝われば、より説得力のある事業計画書になります。
わたしがよく使う方法は、いま簡単なマニュアルにまとめています。
完成したら無料で配布しますので、もう少しお待ちくださいね。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご自身で事業計画書を作成されるみなさまが無事採択されるよう、応援しています。
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