補助金申請には戦略が必要です
~採択までと採択後、2つのフェーズで考え、
それぞれの段階で最適な戦略を見極め審査突破を実現します~
補助金の採択を勝ち取るには、戦略的なアプローチが必要です。
ただ申請書を提出すれば補助金がもらえると考えがちですが、実際はそう単純ではないのです。
補助金で採択されるのは、自社の将来を見据えた緻密な計画だけ。
また、よくある誤解として、採択されれば補助金が確実に受け取れると思われていますが、採択後の手続きにも審査があります。
不備があると何度も修正を求められたり、場合によっては補助金が減額されたり、最悪の場合は採択が取り消されることもあります。
このように、補助金申請は「採択までの戦略」と「採択後の実行戦略」という2つのフェーズで考える必要があります。
そして、それぞれの段階で、厳しい審査やチェックをクリアする『戦略的な準備』が必要です。
企業審査や事業評価は一括りにされがちですが、補助金の審査ポイントは銀行融資や与信審査、株主の目線とは大きく異なります。
そのため、補助金に特化した審査対策が必要です。
それでは、それぞれの段階で必要な戦略をお伝えします。
段階1:採択までの3つの戦略
採択までの戦略1:成長戦略を描く
投資計画は将来の成長戦略です。設備投資による会社の成長、資金調達の方法、税負担への対策など、さまざまな対策を組み合わせて、総合的かつ自社の成長に最良な戦略を考える必要があります。
投資計画と将来計画
補助金申請の基本となるのが、投資計画を考えることです。自社にとって必要な設備やシステムの選定はもちろん、その投資が会社の成長にどうつながるのか、その成長を確実に実現するにはどうすれば良いかを徹底的に考えます。
設備導入後にどれだけ業績がアップするのか、市場でどれだけ競合に勝てるのか、など具体的な将来像を描くことが求められます。
資金調達(融資対策)
補助金は後払いの制度です。そのため、投資資金を事前に確保しておく必要があります。
大型の投資では、自己資金だけでなく、銀行融資を組み合わせた資金計画を立てる必要がありますが、「補助金が取れるから融資をしてくれるだろう」で審査が通るほど銀行も甘くありません。
調達のタイミングや銀行への根回しなど、確実に融資を獲得するための対策が必須です。
また、補助金入金までの資金繰りが苦しくならないか、などキャッシュフローを意識して対策を講じる必要があります。
節税対策
設備投資は税負担の増加につながる可能性があります。固定資産税の発生や、業績向上による法人税の増加など、将来を見据えた対策が必要になります。
この点、おろそかにしている経営者の方が多いのですが、国が中小企業向けに策定した制度を活用すれば、特別償却や税額控除など、税負担を軽減できる可能性があります。
ただし、制度活用には、国への申請や承認取得などで時間がかかります。審査もありますので、適当に申請しても承認されません。
補助金申請の数か月前から先立って準備を進める必要がありますので、早めに準備に取り掛かりましょう。
採択までの戦略2:計画の良さを正しく伝える事業計画書の作成
どんなに優れた計画でも、伝え方が悪ければ評価されません。
事業計画書では、優れた計画を、評価される形で伝えることが重要です。
補助金の審査員は、企業の現状と将来性、計画の実現可能性、投資効果や将来展開など、さまざまな観点から評価を行います。
審査で見られるポイントを見極め、計画の良さが伝わる言葉で表現し、事業計画の価値を正しく伝える努力が必要です。
申請内容の評価は書面審査が基本ですが、二次審査で面接を取り入れる補助金も増えており、口頭で計画の良さを伝える対策も必要です。
採択までの戦略3:細部と先を見据えた申請手続き
事業計画書の作成に加え、申請書類の準備、電子申請の手続き、関係機関への相談など、やるべきことは多岐にわたります。
銀行との事前相談や見積書の取得など、時間がかかる手続きは早めの対応が重要です。
また、採択後の手続きがスムーズに進むかどうかも、採択前の準備にかかっています。事前に将来必要になる書類を揃えておくことで、補助金の入金までの流れを滞りなく進めることができます。
段階2:採択後の実行戦略
補助金の採択はゴールではありません。採択後も重要な手続きが続きます。
採択後の戦略1:交付申請の実施
採択後は交付申請の手続きが必要です。事業計画にもとづいて必要書類を準備します。
素早く手続きを進めることはもちろんですが、ここでも提出書類のチェックがあり、採択時の計画や申請内容との整合性を確保することが重要です。
採択後の戦略2:事業実施と実績報告
計画に基づいて事業を実施し、適切に報告することが求められます。支払関係の証憑書類はすべて保管し、報告書類の作成を進めます。
報告の不備は補助金の減額や取り消しにつながる可能性もあるので、計画的に準備をし、丁寧に報告書類を作成する必要があります。
以上、補助金審査を突破する秘訣をお伝えしました。
みなさまが補助金で採択され、事業を成長させていかれることを心から応援しています!
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