そんなご要望にお応えします。
最近は新しい補助金が続々と登場していますね。
「ぜひ補助金を申請したい!」と思う一方で、
補助金のこと、実はイマイチよくわかっていない
そんな経営者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本日は「補助金とはこういうもの!」と3分でわかる記事を書きました。
・初心者向けに教えて!
・基本をかいつまんで教えて!
そんな経営者様は必読です。
補助金で失敗しない申請手順9ステップもお伝えしています。
1分1秒でも早く補助金を理解して、申請に挑戦してみてくださいね。
ぜひ最後までお読みください。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
そもそも補助金とは?
補助金とは、事業者の取り組みをサポートするために、国や自治体などから交付されるお金です。
補助金を獲得するには、事業者自身が適用対象になる補助金を探して、申請手続きをする必要があります。
他にもさまざまな特徴がありますよ。
補助金を理解するために知っておきたい10項目
補助金を理解するために知っておくべき10項目をご紹介します。
これだけは知っておきたい補助金とは?
- 何らかの将来計画が必要
- さまざまな種類がある
- 返還しなくていい
- すぐには入金されない
- 100%もらえるわけではない
- 準備は大変
- 【盲点】審査がある
- 経費を使うのは採択されてから!
- 採択されてからが本番
- 本気度が試されつづける
補助金によって条件が異なることがあります。必ず申請する補助金の公式サイトや公募要領を確認してください。
1つずつ解説します。
何らかの投資計画が必要
補助金とは?の理解に必要な1つめの項目は、補助金を貰うには何らかの投資計画が必要ということです。
補助金は使った費用の一部を支援してくれる制度です。
そもそも、お金を使う計画がないのであれば、貰えません。
設備投資でお金を使うとか、新規事業の立ち上げでお金を使うとか、何かしらのお金を使う計画に対して交付されるものです。
何もせずに貰えるものではありませんので、注意してくださいね。
さまざまな種類がある
補助金とは?の理解に必要な2つめの項目は、補助金にはさまざまな種類があることです。
・販路開拓を支援してくれる補助金
・ITツール導入を支援してくれる補助金
・新規事業創設を支援してくれる補助金
のように、補助金が”何を支援してくれるか”という支援目的が色々あるのです。
対象になる経費や金額も、それぞれの補助金で異なります。
「資本金1,000万円までの製造業が対象」というような、補助金の対象になる会社の条件にも違いがあります。
国や地方自治体だけでなく、民間の補助金もあり、補助金の数は数千種類にも及びます。
数ある補助金の中から、自社に最適な補助金を選ぶことが必要ですね。
返還しなくていい
補助金とは?の理解に必要な3つめの項目は、補助金は基本は返還しなくていいことです。
補助金の1番のメリットですね。融資のように返済を考えなくて良いので、社長様の気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
ただし、下記の場合は返還が必要になることがあります。
・補助金のルールを破った場合
・報告漏れや不正があった場合
・補助金で行った事業で一定以上の収益が出た場合(※収益納付といいます)
絶対に返さなくていいものではないことも、知っておいてくださいね。
すぐには入金されない
補助金とは?の理解に必要な4つめの項目は、補助金はすぐには入金されないことです。
補助金は使った費用の一部を支援してくれる制度です。先にお金を支払い、後からそのお金の一部を交付してもらいます。
大型の補助金になると、申請準備から入金まで1年半〜2年かかるものもあります。
いつ頃入金されるのかは、事前に確認しておきましょう。
100%もらえるわけではない
補助金とは?の理解に必要な5つめの項目は、補助金は100%もらえるわけではないことです。
- 使った経費の2/3・1/2がもらえる
- 1,000万円までもらえる
というように、もらえる割合や上限金額が決まっています。
(※補助金によって条件は異なります。もらえる割合は補助率と呼ばれます)
さらに、補助金は採択されれば必ずもらえるものでもありません。
採択後の手続きでも審査があり、審査結果によっては採択時に申請した金額から減額されたり、もらえなくなることもあります。
100%もらえるわけではないことを知っておきましょう。
準備は大変
補助金とは?の理解に必要な6つめの項目は、補助金申請はとにかく準備が大変なことです。
補助金申請では、
・公募要領を読んで補助金を理解する
・投資計画を細部まで考える
・たくさんの必要書類をそろえる
・電子申請の手続きをする
など、やることが盛りだくさんです。
とくに事業計画書の作成は時間がかかります。
「思っていたよりずっと準備が大変!」とおっしゃる社長様も少なくありません。
計画的に時間と労力を確保をする必要があるでしょう。
【盲点】審査がある
補助金とは?の理解に必要な7つめの項目は、補助金は審査があることです。
制度も理解した!必要書類も準備した!あとは申請すればもらえるヤッター!!・・・ではありません。
補助金は、審査を突破した選ばれし会社だけがもらえるお金です。
弱者を救済するものでもありません。
今後の成長が期待される会社や、国の政策に貢献することが期待される会社がもらえるものです。
国や自治体の制度ですから審査は厳しいです。十分な準備と本気の想いで取り組みましょう。
経費を使うのは採択されてから!
補助金とは?の理解に必要な8つめの項目は、「購入や経費を使うのは採択されてから」ということです。
補助金を貰うまでのざっくりとした流れは以下のとおり。
補助金を貰うまでの流れ
申請準備→申請→採択→採択後の手続き→購入・経費を使う→経費使用後の報告→補助金入金
建物を改装したい。機械を購入したい。広告宣伝をしたい。
このような購入・経費を使うことは、採択されてから行います。採択前に使った経費や購入したものは、補助金の対象外なので注意してくださいね。
(※マレに採択される前に使った経費や購入したものも対象になる補助金があります。申請する補助金の公募要領をよく確認しましょう)
採択されてからが本番
補助金とは?の理解に必要な9つめの項目は、補助金は採択されてからが本番ということです。
すでにお伝えしたように、補助金は採択されればもらえるものではありません。
採択後は計画どおりに投資を行い、決まったタイミングで複数回の手続き・報告をする必要があります。そして、その内容チェックを突破して初めてもらうことができます。
採択されて終わり!採択されれば必ずもらえる!というものではありません。入金まで気は抜けませんよ。
本気度が試されつづける
補助金とは?の理解に必要な最後の項目は、補助金では本気度が試されつづけることです。
補助金は長期戦です。これまでお伝えしたとおり、申請準備から入金まで時間も労力もかかります。
国や地方自治体からいただくお金ですから、厳格なルールを守ることや、こまめな報告も必要です。
審査も厳しいです。不採択になったり、度重なる手続きの修正を求められてもめげない“強い気持ち”が必要です。
本気でなければ乗り切れません。覚悟を決めて申請しましょう。
補助金とは?の理解に必要な10項目をお伝えじした。
失敗しない補助金の申請手順9ステップ
補助金の基本がわかったら、どんなふうに準備を進めていけば良いのか、申請の流れをサクッとつかんでおきましょう。
失敗しない補助金の申請手順9ステップは以下のとおり。
1つめから順番に進めていくと、スムーズに申請できます。失敗も防げますよ。
失敗しない補助金の申請手順9ステップ
- まずはコレ!将来計画を考える
- 対象になりそうな補助金を選ぶ
- 読まなかったら負け!公募要領
- 補助金の対象かしっかり確かめる
- 必要な書類・申請方法を確認する
- 申請準備に必要な日数を考える
- 余裕を持って準備を始める
- 締切ギリギリはNG!早めの申請が吉
- 専門家を味方にする
1つずつ説明しますね。
まずはコレ!良い将来計画を考える
失敗しない補助金の申請手順の1つ目は、良い将来計画を考えることです。
補助金は使った費用の一部をあとから支援してくれる制度です。
そもそもお金を使う将来計画がなければ、補助金申請は始まりません。
会社を成長させる良い将来計画があれば、補助金で採択される可能性が高まります。
良い投資計画があるのであれば、申請を検討しましょう。
対象になりそうな補助金をピックアップする
失敗しない補助金の申請手順の2つ目は、対象になりそうな補助金をピックアップすることです。
すでにお伝えしたとおり、補助金にはさまざまな種類があります。
まずは「この補助金なら対象になりそうだ」と思える補助金を探してみましょう。
補助金の検索は、中小機構の「J-NET21」などを使ってみてください。
中小機構「J-NET21」(※中小機構=経済産業省所管の独立行政法人)
読まなかったら負け!公募要領
失敗しない補助金の申請手順の3つ目は、公募要領をよく読むことです。
公募要領は「補助金の説明書」のようなものです。
ページ数が多い、難しい言葉が多い・・・そんな理由で全く読まない方もマレにいますが、もれなく失敗しますので絶対に目を通しましょう。
公募要領に書かれているのは大事なことばかりです。
補助金申請をスムーズに進められるかどうかは、公募要領をしっかり確認するかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
国の制度は厳格です。後から「知らなかった」は通用しません。気合いを入れて確認しましょう。
補助金の対象かしっかり確かめる
失敗しない補助金の申請手順の4つ目は、補助金の対象か確認することです。
”こんな会社を対象にする”という条件についても、詳しい説明は公募要領に書かれています。
対象かどうか判断するためには、以下のような内容を確かめる必要があります。
- 補助金が対象にしている会社の規模(資本金・従業員数など)
- 補助金の支援目的と自社の投資目的が合っているか
- 導入設備・費用は補助金の対象か
- 対象期間内に投資を実行できるか
- 補助金が指定する数値目標を達成できるか(売上や付加価値額など)
補助金の対象になるケースだけでなく、対象にならないケースもよく確認しましょう。
どんなに良い計画があり、提出書類も手続きも完璧でも、対象でなければ不採択になります。
自社が対象かどうかしっかり確認してくださいね。
申請に必要な書類・申請方法を確認する
失敗しない補助金の申請手順の5つ目は、申請に必要な書類と手続きを確認することです。
すべて公募要領に詳しく記載されています。大型の補助金だと、提出書類も膨大ですよ。締切などのスケジュールも確認しておきたいですね。
補助金申請が初めての方は、申請手続きの工程の多さに戸惑ったり、専門用語に慣れるのに時間がかかります。公募要領は繰り返し確認する必要も出てくるでしょう。
あとで慌てないように、必要な書類や手続きは早めに確認してくださいね。
申請準備に必要な日数を考える
失敗しない補助金の申請手順の6つ目は、申請準備に必要な日数を考えることです。
申請する補助金を決めて、提出書類や手続きを確認したら、申請準備にどれくらい時間がかかるかを頭の中でしっかりイメージしましょう。
どの書類準備、どの手続きに、どれくらい時間がかかりそうか、1つずつイメージしておきましょう。
大型補助金の事業再構築補助金やものづくり補助金の申請サポートを専門家に頼む場合は、最低でも1ヶ月半〜2ヶ月の準備期間が必要です。
(※投資計画がしっかり固まっている場合の必要日数です)
自分では計画を固めたつもりだった。でも、専門家に相談したら、まだ決めなければいけないことがたくさんあった!思っていたより時間が必要!
という社長様も多いです。
準備に必要な時間や日数は気持ち”多め”に考えておくと良いでしょう。
余裕を持って準備を始める
失敗しない補助金の申請手順の7つ目は、スケジュールに余裕を持って準備を始めることです。
申請準備に必要な時間・日数のイメージがつかめたら、締切に間に合うように申請準備を始めましょう。
申請準備をスムーズに進めるコツは、大変そう、面倒臭そうと思うものほど早めに準備に取り掛かることです。あと回しにすると、申請直前になって慌てますよ。
さらに、準備が大変そうなものほど、審査では重要度が高い傾向がありますから、念入りな準備が必要です。
慌てて書類や手続きに不備があれば不採択になります。気をつけましょう。
締切ギリギリNG!早めの申請が吉
失敗しない補助金の申請手順の8つ目は、締切ギリギリにならないように申請をするこです。
補助金の締切直前に電子申請をすることは、絶対におすすめしません。
・思いのほか入力に時間がかかった
・締切間際で気持ちが焦った
・慌てて変な内容を入力した・・・
そんなケースもよく耳にします。
郵送で申請する場合も、直前の郵送は締切日に間に合うか心配でしょう。
スケジュールに余裕を持って申請をすれば、気持ちにも余裕がありますし、冷静に入力をすることができます。入力内容に迷う項目があっても、確認する時間を取れますね。
電子申請では、入力内容をこまめに保存しながら、何日かに分けて入力を進めることができるケースも多いです。
締切まで余裕を持って、確実に申請するようにしましょう。
専門家を味方にする
失敗しない補助金の申請手順の9つ目は、専門家を味方にして採択を勝ち取ることです。
ここまでお読みいただけばわかるように、補助金申請はかなり大変です。
自社だけでは対応が難しいと感じたり、判断に迷うなら、専門家に相談することも検討すると良いです。
専門家は問題を解決する最適解を示してくれます。味方にすることで、採択可能性が高まるでしょう。
会社の行末を左右する将来計画を共に考え、長期間のサポートをしてもらう最強の味方です。
妥協せず、信頼できる専門家を選んでください。
身近に相談できる専門家がいない社長様はご相談ください。お力になります。
この記事が貴社の補助金申請のお役に立てれば嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。