元・調査員が教える!信用調査の真実

元調査員が教える!信用調査は拒否すると怖い?断る7大デメリット

2023年9月7日

元調査員が教える!信用調査は拒否すると怖い?断る7大デメリット|会社信用ドットコム

東京商工リサーチや帝国データバンクから「調査にお邪魔したい」と連絡がきて、調査を受けるか、断るか、困ったことはありませんか?

「拒否して問題ないか?」

「断って悪影響はないか?」

悪い影響が出るかもしれないと、心配な方もいるでしょう。

実は、拒否をすると「売上」や「資金調達」に影響が出ます。

取引や融資の担当者は、信用調査会社の「評価」を重視しているからです。

この記事では「調査を拒否するとどうなるか」「正しい対処法」を解説します。

※記事の最後で「信用調査はどう対応すればいい?」チェックリストを無料配布しています。

この記事を書いている私のプロフィール

佐藤絵梨子(さとうえりこ)
会社信用ドットコム代表・会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。

*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411

詳しいプロフィールはこちら

<メディア掲載情報>

■SMBCグループの経営層向け会報誌『SMBCマネジメントプラス
「危険な取引先・優良な取引先がわかる 決算数字と信用調査の活用法」

■日本実業出版社『企業実務』
「元調査員が教える!信用調査会社の上手な使い方」
「信用調査会社に会社を高く評価してもらうコツ」 

■東洋経済オンライン 2026年1月
「経営者の言動」も大きなポイントに…元調査員が明かす
【信用調査会社の評価】を上げる4つのコツ

(※Yahooニュースでも掲載) など

メディア掲載情報|会社信用ドットコム

※メディア情報一覧はこちら

信用調査に協力するのは義務か?

信用調査に協力するのは義務か?|会社信用ドットコム

そもそも信用調査に回答するのは義務なのか?

結論は「No」です。

東京商工リサーチや帝国データバンクは民間企業。あなたに回答を強制できません。

拒否しても問題ないのです。

でも、拒否して本当に問題ないのか…気になりますよね?

次のパートからは、信用調査の裏側と拒否のリスクを説明していきます。

 

【必読】あなたの会社を調べているのは「誰」か?

【必読】あなたの会社を調べているのは「誰」か?|会社信用ドットコム

調査を受けるか拒否するか判断する前に、絶対に知っておいてほしいことがあります。

それは、あなたの会社を調べているのは「誰」かということです。

「は?信用調査会社が調べてるんでしょ?」

と思ったあなたは50点。

実は、信用調査会社の後ろにいる依頼者こそが、あなたの会社を調べている企業です。

どういうことか、下の図をご覧ください。

信用調査会社の裏には依頼者がいる|会社信用ドットコム

出典:会社信用ドットコムにて作成 ※クリックすると拡大されます

あなたの会社を本気で調べているのは、赤枠で囲まれた企業です。

信用調査会社は「あなたの会社を調べたい会社」に代わって調査をしているに過ぎません。

では、この「あなたの会社を調べたい会社」とはどのような会社かどんな時にあなたの会社を調べようとするのか

よくあるケースとしては、

  • 「(あなたの会社と)取引したいな…どんな会社か(調査会社に依頼して)調べて事前によく知っておこう」
  • 「新しく取引できるいい会社はないかな…候補先を(調査会社に依頼して)調べてみよう」
  • 「すでに取引してるけど、最新の経営状況がいいなら取引拡大したい。(調査会社に依頼して)確認してみよう」
  • 「今後も取引を続けるか判断したいから、(調査会社に依頼して)最新の状況を調べよう」

という場面です。

つまり、あなたの会社を調べているのは、

あなたの会社と新しい取引を検討していたり、

すでに行っている取引の継続や条件変更などを検討している企業

ということです。

信用調査会社しか目に入っていないと、調査会社の後ろにいる「本当にあなたの会社を調べている企業」の存在を見落としてしまいます。注意してください。

では、調査を拒否すると、「あなたの会社を調べている企業」はどうするのでしょうか?

次のパートで解説します。

 

信用調査拒否のデメリット

信用調査拒否のデメリット|会社信用ドットコム

信用調査を拒否すると、「あなたの会社を調べている企業」はどうすると思いますか?

あなたの会社にはどんなデメリットがあるのでしょうか?

元調査員が、拒否の現場で起こる事実をお伝えします。それがこの7つ。

元調査員が教える!信用調査は拒否すると怖い?断る7大デメリット|会社信用ドットコム

1つずつ解説します。

 

失注で大ダメージ

調査拒否の1つ目のデメリットは、失注で大ダメージを受ける可能性があることです。

「調査をしてみたけど、相手が調査に答えなかった。この会社とは安心して取引できない」という流れで取引が見送られます。

とくに、取引に真剣な企業や、取引先管理が厳しい大手企業ほど、このような理由で取引を見送ります。

 

大手が口座を開いてくれない

調査拒否の2つ目のデメリットは、大手企業に直接口座を開いてもらえないことです。

大手企業では、「企業は情報を開示するのが当たり前」という考え方が根付いています。

ですので、調査を拒否したり、情報を開示しない会社を見る目は大変冷ややかです。

そして、大手企業と直接取引するのではなく、代理店経由の取引になってしまう。ということがよく起こります。

実際私のもとには、「大手企業との取引が代理店経由になってしまう。直接取引してもらうにはどうすればいいか」といったご相談が絶えません。気を付けましょう。

 

思いどおりに融資を受けられない

調査拒否の3つ目のデメリットは、思いどおりに融資を受けられないことです。

信用調査会社の情報は、銀行も見ています。

調査を拒否して情報が少ない会社、情報が全くない会社には、融資担当者も声をかけづらいので、融資のチャンスが広がりません。

審査も厳しくなる可能性があります。

 

勝手に「悪そう」と思われる

調査拒否の4つ目のデメリットは、悪いイメージを持たれてしまうことです。

「経営状態が良くないから情報を出さないのでは?」というように、憶測が広がる可能性があります。

実際、業況が厳しい会社ほど信用調査を拒否する傾向があるので、どうしても悪いと思われやすいです。

 

挽回のチャンスを失う

調査拒否の5つ目のデメリットは、挽回のチャンスを失うことです。

信用調査は、古い情報を最新の情報に更新してもらったり、低い評価を挽回するチャンスでもあります。

例えば、以前は悪かった業績が改善した場合や、経営体制の強化に成功した場合のような、プラスの変化を伝える絶好の機会です。

調査を拒否してしまうと、その説明の機会を失ってしまいます。

 

戦う前から負ける可能性

調査拒否の6つ目のデメリットは、戦う前からライバルに負ける可能性があることです。

取引先を開拓する時は、何社か候補があることも多いですよね?

もし、あなたの会社が調査を拒否すれば、「情報が少ない状態」「よくわからない状態」で他の会社と比較される可能性があります。

調査に協力して情報が多い会社と、調査拒否で情報がほとんどない会社、どちらをが選ばれるでしょうか?

調査を拒否すると、その他の取引先候補にも負ける可能性が高まります。

 

会社の評価に悪影響

調査拒否の7つ目のデメリットは、会社の評価に悪影響が出ることです。

信用調査会社は調査を行い、企業を評価します。

その評価ポイントの1つとして「情報公開性」というものがあります。

情報公開性とは、「どの程度、積極的に情報を開示するか」というものです。

調査を拒否すれば、公開性が低いとみなされ、高い評価は獲得できなくなります。

※信用調査の評価方法を確認したい方は、以下のページも見ておきましょう。

・東京商工リサーチの評価項目
(株)東京商工リサーチホームページ>用語辞典>評点

・帝国データバンク評価項目
(株)帝国データバンクホームページ「評点とは」


調査拒否のデメリットをまとめます。

調査を拒否すると、結果として、売上や資金調達に大きな影響が出てしまいます。

 

「今まで拒否してるけど問題ない」は本当か?

「今まで拒否してるけど問題ない」は本当か?|会社信用ドットコム

ここまで、調査拒否のデメリットをお伝えしてきましたが、中には、

「東京商工リサーチや帝国データバンクの調査なんて答えてないけど全然問題ないよ」

「今まで調査は拒否してるけど、新しい取引も来てるし、とくに困ったことはないね」

と思っている方もいることでしょう。

果たして本当にそうでしょうか?

実は、目に見えないところで大ダメージを受けているかもしれません。

どういうことか。

通常、あなたの会社は知らないうちに”こっそり”調べられています。

わざわざ「うちの会社はあなたの会社を調べるよ!」なんて社名を名乗って声をかけ、そして調べるなんてことはです。

なので、どこの会社が依頼をしているかわからないけれど、ある日急に信用調査会社から「あなたの会社を調べている会社から依頼が入っているので、調査にお邪魔したい」と連絡が来る。そして、その調査を拒否すると、(調査会社に調査を依頼をして)あなたの会社を調べている会社は「拒否ならもう取引はいいや」と声もかけずに勝手に去っていく。

こんなふうに、あなたが知らないだけで、取引の機会を逃しているかもしれません。

実は、取引審査の現場では、このような取引の機会を失う現象が本当によく起きています。

10年以上調査員をしていた私が実際見てきたので間違いありません。

目に見える変化がないから、感じている痛みがないからといって、調査を拒否したダメージが全くないとは限らないのです。

 

実際の取引審査の現場で「調査拒否」はどう見られるか

取引審査の現場で「調査拒否」はどう見られるか|会社信用ドットコム

私は調査員時代に、信用調査会社に調査を依頼する側の企業(※取引先を調べる企業ですね)ともたくさんお話をさせていただきました。

そこでわかったのは、調査を拒否する企業と積極的に取引をしたいと考える企業は、本当に少ないということです。

調査員だった頃、とある有名大企業の取引審査担当の方が、候補リストの中から取引先を選定する場面に同席させていただくことがよくありました。

彼らは、本格的に取引先を選ぶ時に、どうやって取引先を選ぶと思いますか?

情報が少ない企業を、候補リストから一気に外すんです。

情報が少ないだけで、もしかしたら優良な企業も含まれているかも…なんてことは気にも留めず、バッサリ取引先候補から情報が少ない企業を除外します。

調査に答えない。情報もない。そんなよくわからない企業は、善し悪しの判断ができない。状況がわからないから、対策を講じて取引することもできない。ならば最初から、取引先候補からは除外して考える。

これが、取引審査をする人たちの実態です。

とくに、取引に真剣な企業、取引先の管理を徹底している大手企業や優良企業では、このような厳しい対応は日常茶飯事です。

衝撃を受けた方もいるかもしれませんね。でも、このような現実があることは知っておいてください。

 

【結論】信用調査は拒否すべきか

最後に、調査を拒否すべきかどうか、元調査員の私の意見をまとめます。

もしあなたの会社が、大手企業や有名企業と取引をするなら。取引先や銀行と末長く良い関係を築きたいなら。信用調査は拒否せず、対応してください。

大手企業や有名企業は、安心安全な取引ができる会社を選びます。調査を拒否する会社とは極力取引しません。

「調査を拒否すること」「情報を出さないこと」が相手にどう受け止められるのか。

想像してみると、調査に受けるか、拒否するか、あなたの会社にとって最良の判断ができるはずです。

「調査にはどう対応すればいい?」

「どんな対応がマズイ?」

など、調査対応について確認したい方は、こちらのチェックリストを活用してください。

信用調査対応レベルチェックリスト|会社信用ドットコム

私が企業セミナーや個別相談で実際に使用している実戦仕様の一品

延べ7,000社以上を調査してきたノウハウをつめ込みました。

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    本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

    会社信用ドットコム代表 佐藤絵梨子

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