そのような疑問にお答えします。
認定支援機関は国に認められた中小企業経営のサポーターです。上手く活用しない手はありませんよね。
とはいえ、全国に4万件以上存在ある認定支援機関から、自社にピッタリな1社を見つけるのは大変なこと。
そこで本記事では、素早く、自社にぴったり合う認定支援機関を選ぶコツをお伝えします。
「認定支援機関とは?」という疑問にもお答えしています。
この記事を書いている私は、認定支援機関になるための130時間の研修を受け、2つの試験にも合格。2022年内に認定支援機関に登録される予定です。
詳しくは、こちらの記事もお読みください。
経営革新等支援機関(認定支援機関)に認定されるための2つの試験に合格しました
会社信用ドットコムからのお知らせです。経営革新等支援機関(認定支援機関)になるための2つの試験に合格しました。
続きを見る
記事には、研修で学んだこともつめ込みました。
たくさんの認定支援機関と一緒にお仕事をした経験もあるので、良い認定支援機関の選び方を現場目線でご紹介してます。
この記事を読めば、”みなさまの会社にぴったりな認定支援機関”に巡り会えますよ。
1人で悩みたくない社長様にもおすすめします。
3分ほどで読める記事です。
ぜひ最後までお読みください。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
認定支援機関とは
認定支援機関という名前はよく聞くけれど、実はよく知らないという方もいると思います。
サクッと説明すると、
認定支援機関は中小企業のお悩み・課題を解決する支援者です。
経営者の皆様が安心して相談できる事業者を、認定支援機関として国が認定しています。
認定されるのは税務、金融、企業財務に関する専門的知識や中小企業支援に関する実務経験が一定レベル以上ある支援者です。
主に商工会や商工会議所、金融機関、税理士、公認会計士、弁護士などが認定されています。
認定支援機関にできること
経営相談や事業計画策定、販路開拓、海外展開、資金調達など、様々なサポートしてくれます。
中小企業・小規模事業者向けの情報サイト「ミラサポ」では、次の場面で認定支援機関を活用することを勧めています。
中小企業庁のサイトには、このようなチラシも掲載されています。ご参考まで。
認定支援機関選びが大切な理由【”ピンキリ”です】
その考えはとても危険です。
というのも、認定支援機関はさきほど紹介したすべての支援を行っているわけではないんです。
「資金調達のサポートはしているけど、販路開拓の支援はしていない」
「ものづくり補助金の支援はしているけれど、事業再構築補助金の支援実績はない」
「事業計画へのアドバイスは得意だがけれど、計画書の作成は不得意」
というように、それぞれの認定支援機関でサポート内容が異なります。得意・不得意もあります。
「認定支援機関に登録できるから登録している」「登録したけれど認定支援機関としての活動はほぼ行っていない」という事業者もいます。
それぞれの認定支援機関が何を得意としているか、どれだけの活動実績・実力があるかを見極めることが大切です。
認定支援機関選びの4つのポイント
認定支援機関を選びのポイントを4つご紹介します。
依頼する業務の理解度
依頼する業務を認定支援機関がしっかり理解しているか確認しましょう。
依頼する業務をそもそも行っているのか。得意か・不得意か。過去に実績があるか・ないか。
問い合わせや事前相談の段階でがっつり質問して、確認してみてください。
依頼者の業界・業種への理解度
みなさまの業界・業種のことを認定支援機関がよく知っているかを確認しましょう。
ご自身の業界や業種をよく理解している認定支援機関の方が、みなさまも相談しやすいはずです。
サポート範囲・方法・料金
どこまでサポートしてもらえるのか?サポートの方法は?いくらでやってくれるの?という疑問は依頼前に確認しておきましょう。
例えば、補助金の申請支援と言っても、
- 事業計画にアドバイスはするけれど、事業計画書の作成は依頼者がする
- 事業計画書の作成から採択までサポートをしてくれる
- 採択後の交付申請や実績報告までトータルサポートする
というように、同じ業務でも、認定支援機関によってサポートの範囲は異なります。
オンライン面談・訪問、電話など、サポートの方法も様々です。必要な期間も違ってきますよね。料金も同じではありません。
事前によく確認しておきましょう。
認定支援機関との相性
実力や実績が十分でも、
- コミュニケーションが取りにくい
- どうにもこうにも話にくい
- もっと容赦なく厳しい方が良い
- もっと気軽に話せる方が良い
- なんだかしっくりこない
のようにモヤモヤするなら、無理にその認定支援機関を選ばないのが賢明です。
人には相性の良し悪しがあります。
認定支援機関には会社経営の深部まで腹を割ってお話することも多いです。
ご自身が話しやすい方、この方に相談したいと心から思える方を選んだ方が絶対に上手くいきますよ。
依頼前にオンラインや対面で認定支援機関の方とお話をして、相性チェックをすることをおすすめします。
【要注意】支援者が異なるケース
事前相談などで相性の良い認定支援機関の先生を見つけたとしましょう。
現場あるあるですが、事前相談で対応した方と、実際事業計画のサポートをする方が異なるケースがあります。
スタッフが多い事務所では、事前相談は代表の先生が担当し、後々の業務はスタッフが担当するケースもよくありますね。
補助金申請の場合だと、事業計画書の作成担当、交付申請担当、実績報告担当というように、各段階で専門の担当がいるケースもあります。
外部の提携先にまるごと業務を委託するケースもありますね。
認定支援機関選びで失敗しないコツ
認定支援機関選びを成功させるために最も大事なことは、
“認定支援機関に何を求めるのか”をはっきりさせておく
これに尽きます。
1つ前のパートで認定支援機関選びの4つポイントをお伝えしましたが、ご自身が「どのような認定支援機関を求めているのか」がはっきりしていないと、上手く選べませんよね?
「依頼する業務の実績が豊富であれば他は何でも良い」
「ひたすらスピード重視」
「メールではなく直接会って相談したい」
「納得がいくまで話を聞いて欲しい」
のように、認定支援機関に求めるものをはっきりさせてから、探しはじめましょう。
認定支援機関の検索方法
認定支援機関は中小企業庁の『認定支援機関の検索システム』で探すことができます。
とは言っても、「何万件もの中からピッタリな認定支援機関を探すのは難しい!」と思う方もいらっしゃるはずです。
そのような方は、次のパートをお読みになってください。
検索画面で見極めるコツ
自社にピッタリな認定支援機関を検索画面で見極めるコツは、認定支援機関の【PRセールスポイントをチェックする】ことです。
この【PRセールスポイント】は認定支援機関自身が作成した文章です。
支援の特徴やPR、セールスポイント、支援の成功事例などが255文字以内で掲載されています。
例えば、東京商工会議所の場合はこのように記載されています。
検索の段階で「PRあり」にチェックを入れておけば、PRの記載がある認定支援機関だけを絞り込むこともできます。
認定支援機関検索システムで検索した後は、その認定支援機関のホームページのチェックも忘れずに。
サービス内容や料金だけでなく、経営理念や代表挨拶・代表プロフィールもチェックすれば、みなさまによりピッタリな認定支援機関が見つかるはずです。
認定支援機関と出会いで信用が高まる
認定支援機関は、経営改善や事業計画策定など、みなさまの会社の“重要ごと”を一緒に考えてくれる、長く付き合っていくパートナーです。
経営状況の良き理解者。困った時に頼れる心強い味方です。
自社に合う良い認定支援機関は会社の成長を助けてくれます。
会社が良くなっていけば、銀行や取引先からの評価もぐんぐん高まります。
みなさまが良い認定支援機関と巡り合えること、心から応援しています。
以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。