不自然にならずに、上手いこと自社の良いところをアピールできる会話ができたら嬉しいですよね。
みなさまの会社の応接室にちょっとしたひと工夫をすると、訪ねてきたお相手と良い雑談をするきっかけがつくれますよ。
本日のブログでは、
会社の良い所をアピールする"雑談"を意図的に作り出す方法
をご紹介します。
限られた会話時間の中で、良い会社アピールをしたい経営者様は、ぜひ最後までお読みくださいね。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
応接室に神棚を置いている会社の話
わたしがよく訪問させて頂くとある会社では、社長兼応接室に神棚が置かれています。
これがとても目を引くんですよね。
応接室に入った瞬間に「神棚があるんですね」と言わずにはいられない、ものすごい存在感を放っているんです。
わたしの実家にも神棚があるのですが、神棚をきちんと維持するのって結構大変です。
毎日お水やお米、塩を交換して、月初やお祝いの日はお酒や旬のお料理もお供えして拝むものですし、埃が溜まりやすいのでこまめなお掃除も欠かせません。
その会社の神棚はきちんと手入れされていて、いつも青々とした榊が飾られています。
社長はもともと神棚をお持ちだったわけではなく、会社の創業に合わせて神棚をお持ちになったそう。
毎日しっかり手を合わせて従業員の幸せと会社の繁栄をお願いし、拝むことでご自身も気合を入れるのだとか。
さらに、月のはじめには、前月末に締めた決算資料をお供えして、感謝の気持ちを込めて拝んでいるそうです。
このお話は、わたしがふと目に入った神棚を見て「社長、神棚をお持ちなんですね」と聞いたことをきっかけに語られたお話しなのですが、
この社長が会社を大切に経営なさっている様子がひしひしと伝わってきませんか?
訪問者の記憶に強く残り、その会社の良し悪しを判断する決め手となるものは、このような“一見ただの雑談に思える会話”だったりするものです。
この場面で、
のように言ってしまうと非常にもったいないわけです。
お相手の記憶には”神棚があった会社”としか残りません。
ちょこちょこ掃除をしたり、お供物を変えているはずなのですから、どうせならば”物ごとを丁寧にこなる社長の人間性”も一緒に伝えましょう。
その会話がお相手にどのような印象を与えるのかしっかり考えましょう。
『神棚』のような“訪問者がふと話題にしたくなるアイテム”を応接室に置いておいて、訪問者に聞かれたら“良い会社”をアピールできるストーリーをお話する。
この流れを、ご自身の会社でもつくり出してみてください。
いえいえ、デキ社長は皆やっていますよ。
自社をアピールできるチャンスは多いに越したことはありません。
戦略的にいきましょう!
会社の良い所をアピールする“雑談”を意図的に作り出す方法
応接室に飾る・置く物を厳選する
応接室には、訪問してきたお相手が聞かずにはいられないような、会話のきっかけになるものを置いておきましょう。
ポイントは、
ご自身の会社の良いところをアピールできるもの
を選んで置いておくことです。
こんな物を応接室に置くと、良い会社をアピールする雑談のきっかけになりますよ
(取引先の社名が入っていると尚よし)
それぞれどんなお話をしたら良いのか、次で簡単に解説しますね。
訪問者から聞かれたら“良い会社アピール”に繋がるストーリーを話そう
表彰状
表彰状は、第三者から評価された実績をアピールできますよね。
なんて話ができますよね。
技術系の本や会員誌・製品の模型
- 自社がどれだけ素晴らしい技術を持っているか
- 社長が普段からどれだけ知識や業界の動向を勉強しているか
などをアピールできますよね。
ご家族や従業員との写真
いかに人を大切にする会社なのかをアピールできます。
- 福利厚生や教育にどれだけ力を入れているか
- ご家族の話からは後継者をどう考えているか
このような話をすることもできますよね。
重厚な額に入れた社訓
- 創業当時の熱い想い
- 普段経営の中で特に意識して頑張っていること
こんなことをアピールできます。
取引先から貰ったノベルティ
ノベルティが貰えるほど強固な取引先があることをアピールできます。
取引先の社名が入っていると尚良いですね。
”長年お付き合いをしている取引先からどんなところを評価されているか"
を伝えられるとさらに相手からの信頼感が高まります。
他にもこんなアピールができますよ
- 取引先から貰った感謝の手紙を額に入れて飾り、自社が取引先から評価されてきたポイントを語る
- 歴代社長の写真を飾り、創業時からの伝統や経営理念をしっかり引き継いでいることを語る
どちらも実際にわたしがお目にかかった社長です。
応接室に置く物1つで様々な“良い会社アピール”ができますよね。
さて、早いものであっという間に11月になり、今年も残り2カ月となりました。
来月には本格的に年末に向けた挨拶回りが始まり、まなさまも「良い会社だ」と思ってもらいたいお相手にたくさんお会いになると思います。
業績や商品の良さをアピールすることももちろん大切です。
ですが、このブログを読んで頂いている皆様は、応接室にもうひと工夫して、訪ねてきてくれたお相手の心をガッツリつかむ“良い会社アピール”をなさってくださいね。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。