このような疑問にお答えします。
国が中小企業に対するコロナ支援に目途をつけ、銀行の融資姿勢も厳しくなっています。
- 財務に問題があり、銀行から思うように支援してもらえない
- 銀行から借入や返済猶予を断られてしまった
- 経営を立て直せる可能性があるのに融資をしてもらえない
このようにお困りの経営者様もいらっしゃることでしょう。
そこで本記事では、厳しい融資審査を攻略する最終奥義『405事業』をご紹介します。
初めて聞くという方のために、もう1度制度の名前をお伝えしますね。
経営改善計画策定支援(通称:405事業)です。
難しそうだから知らなくていいや!で済ませてはいけません。
本気で融資の審査を突破したいなら、効果抜群の制度は絶対知っておくべきです。
「経営改善計画」という名前を聞いたことがある方にもお役に立つ記事です。
ぜひ最後までお読みください。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
経営改善計画とは?
経営改善計画策定支援(通称:405事業)についてお伝えする前に、まずは「経営改善計画」とは何か確認しておきましょう。
経営改善計画とは、
会社の課題や問題点を明らかにして、改善プランや数値計画をまとめたおおよそ5年間の計画のことです。
社内で活用することはもちろん、融資や返済猶予、リスケなどを相談する際に銀行に提出もします。
銀行に経営改善計画を提出するのはどんな時?
経営改善計画を銀行に提出するのは、主に以下のような時です。
どんな時に経営改善計画を銀行に提出する?
- 業績や財務が悪くて融資審査が厳しい時
- これまでの事業計画書や説明では融資に応じてもらえない時
- 難易度の高い融資や返済猶予・リスケの相談をする時
- 銀行から経営改善計画の提出を求められた時
- 追加融資も返済猶予・リスケも断られた時(再チャレンジ)
どれも「ちょっと経営状況を改善してくれなければ融資は難しいな」と銀行から思われているタイミングです。
債務超過や連続赤字、資金繰りが窮迫している時に経営改善計画書を提出するケースも多いです。
提出をすることで、融資審査の評価アップ(評価マイナスの食い止め)や、スムーズな融資交渉の可能性を高めるのですね。
返済猶予、リスケのお願いのように、銀行に経営状況を真摯に説明しなければならない場面で提出するケースもあるでしょう。
経営者様が自発的に提出するだけでなく、銀行から提出を求められるケースもあります。
しっかりした計画書を出さずにいたら、追加融資や返済猶予、リスケを断られた。なので、再チャレンジでは経営改善計画書を持参して丁寧に説明し、融資の成功確率を高めたい。このようなケースもあるはずです。
経営改善計画策定の難易度は?
策定のサポートをさせていただいている者として正直に申し上げますが、
経営改善計画策定の難易度は高いです
難易度の高い融資交渉の場面や、通常であれば融資をお断りされてしまう場面を打開するレベルの計画です。単なはずはありません。
債務超過や連続赤字、資金繰り窮迫のような問題を抱えているのなら、尚更です。
改善見込みがある計画であることはもちろんですが、無理なく実現できる現実的な計画でなければなりません。
融資担当者が審査で見るポイントも考慮する必要があります。
計画を立てることに慣れていても、策定のハードルはかなり高いものだと思います。
経営改善計画の内容がイマイチだとどうなる?
私からみなさまに質問です。
何となく作成した計画書で経営改善が上手くいくでしょうか?
イマイチな計画書を提出して、融資担当者は良い印象を持ってくれるでしょうか?
経営改善が上手くいくはずも、融資担当に良い印象を持ってもらえるはずもありませんよね。
そもそも、経営改善計画が必要ということは、経営上なにかしらの問題を抱えているはずです。
そのような中で、イマイチな経営改善計画で改善を進めよう、融資担当者を説得しようと考えているのであれば、お考えを改める必要があります。
結論:イマイチな計画書で成功はない
厳しいお話になりますが、心にとめておいてください。
融資の成功には最高レベルの経営改善計画書が必要!
ここまでお読みいただいたみなさまは、もうおわかりかと思いますが、
融資獲得が厳しくなっている会社が融資を成功させるには、本気で策定した自他ともに認める最高レベルの経営改善計画が必要です。
経営改善計画書に盛り込む内容は、会社の状態と融資の難易度に合わせて考える必要があります。
融資審査の着眼点を知り、自社のどの情報を提示し、どのように説明すればよいか戦略を練ることも必要でしょう。
専門家が支援する経営改善計画策定支援(405事業)とは?
そのような経営者様のために、国は素晴らしい制度を用意しています。
国が認める専門家が経営改善計画の作成をサポートしてくれる制度です。
それが、経営改善計画策定支援(405事業)なんですね。
スタート時に国が405億円の予算を用意したので、通称405事業と呼ばれています。
経営改善計画の策定をサポートをしてくれるのは、経営革新等支援機関(認定支援機関)と呼ばれる国が認める専門家です。
現状分析や改善策の立案、計画書の策定や銀行面談のサポート、融資実行後の進捗報告の支援などをしてもらえます。
さらに、専門家に払う費用の3分の2を国から補助してもらえます。
405事業のメリット12か条
405事業のメリットははかりしれません。
もっと早く知っておけば良かった
最初から頼れば良かった
一人で悩まず頼れば良かった
そんな経営者様の声も耳にするくらいです。
知らずに後悔しないように、このパートでよく確認しておきましょう。
405事業を専門家に頼むメリット
- 国が費用を補助してくれる
- 最大効果を発揮する計画書の完成
- 究極の自己分析マスターになる
- 目の前がパッと開ける
- 経営者能力に磨きがかかる
- 銀行が振り向かずにはいられない
- ハイパーレベルの融資交渉
- 借入返済苦からの脱出
- 劇的大復活の可能性
- 経営集中まっしぐら
- まわりの会社が近寄ってくる
- 100年黒字企業の誕生
1つずつ解説しますね。
国が補助してくれる
405事業のメリットの1つ目は、国の補助で専門家の支援が受けられることです。
405事業を行う企業に対して、国は費用を補助してくれます。
専門家に依頼する料金の3分の2を国が補助してくれるのですね。
つまり、経営者様は3分の1の料金で経営改善計画の策定を専門家に依頼することができます。
この後このパートでは405事業のメリットをたくさんご紹介します。そのメリットと費用を見て、405事業に挑戦するかよく考えてみてくださいね。
最大効果を発揮する計画書の完成
405事業のメリットの2つ目は、最大効果を生む計画書が完成することです。
専門家がサポートすることで、これからご紹介するメリットを最大限勝ち取る計画が出来上がるのです。
「よくわからないな」と思いながら、自社で何となく作成した経営改善計画と比べると、効果の差は歴然です。
早期の課題解決や、融資獲得の可能性も高まるでしょう。
究極の自己分析マスターになる
405事業のメリットの3つ目は、究極の自己分析マスターになることです。
経営改善計画書には以下のような情報を盛り込まむ必要があります。
- 会社概要
- 資金繰り実績
- 資金繰りが苦しい原因
- 再発防止策
- 今後の具体的なプラン
- 損益計画
- 返済計画 など
実は、自社についてよくわかっていないという経営者様もいらっしゃると思いますが、
経営改善計画をつくるには、自社の現状を分析し、隅々まで把握する必要があるということですね。
経営改善計画書を完成させた経営者様からは、
自社の状態がよくわかった
改めて計画・課題を可視化できた
という感想を聞くことも多いです。究極の自己分析マスターの誕生です。
目の前がパッと開ける
405事業のメリットの4つ目は、将来進むべき道がはっきりすることです。
405事業では、5年から10年先を見据えて経営改善計画を立てます。
計画策定を通して、ぼんやりとしていた会社の将来像をはっきりさせることができるでしょう。
目の前がパッと開けて、自信をもって経営をしていくことができるはずです。
経営者能力に磨きがかかる
405事業のメリットの5つ目は、経営者能力に磨きがかかることです。
経営改善計画をつくっていると、経営者様ご自身のこれまでの行動や考えを反省し、経営姿勢を正さなければ!と考えを改めることが多々あると思います。
現状を把握することで的確な改善策を考えられるようになり、将来の方向性を指し示すこともできるようにもなるはずです。
405事業が完了する頃には、経営者様の能力が一段階も二段階もアップしていることでしょう。
一皮剥けたあなたの主導で会社の再起もきっと果たせるはずです。
銀行が振り向かずにはいられない
405事業のメリットの6つ目は、銀行が振り向かずにはいられないことです。
想像してください。
今まで大した資料も出さなかった会社が、ある日突然、完璧な計画書を持って銀行に訪問してくるのです。
銀行は大いに驚き、そして大感激することでしょう。
銀行の融資担当者は、経営改善計画書を提出したあなたの会社を適当に扱うわけにはいかなくなります。
あなたの説明にも今まで以上に耳を傾けてくれるでしょう。
そもそも、融資を相談する側が真剣かつ入念な準備をしなければ、銀行も真剣には対応してくれません。
経営改善計画書は銀行の真剣な対応を引き出すきっかけを作るものとしても有効なのです。
ハイパーレベルの融資交渉
405事業のメリットの7つ目は、レベルの高い融資交渉ができることです。
経営改善計画書には、あなたがこれまで作成してきた事業計画書よりも詳細な内容を記載することになるでしょう。
融資担当者の貴社に対する評価も、これまでの事業計画書を見せた時とは違ってくるはずです。
レベルの高い計画書があれば、融資交渉のレベルも必然的に上がります。
これまでは応じてもらえなかった融資条件に応じてくれる可能性や、逆提案をもらえる可能性も高まるはずです。
借入返済苦からの早期脱出
405事業のメリットの8つ目は、借入返済苦から早めに脱出できることです。
ここまでお伝えした通り、しっかりした経営改善計画書があれば、銀行の対応を変えられる可能性があります。
融資条件の交渉の余地も広がり、追加融資や返済猶予、今より返済しやすい条件での融資交渉が叶う可能性も高まります。
銀行から良い条件を引き出し、早期に返済苦を抜け出す未来も夢ではなくなるのです。
経営集中まっしぐら
405事業のメリットの9つ目は、経営に全力集中できることです。
銀行に経営改善計画の内容を理解してもらい、追加融資や返済猶予をしてもらえれば、資金に余裕が生まれます。
そうなれば、資金繰りの悩みから解放され、会社の立て直しに時間や資金を向けることができるでしょう。
思い切り本業に集中できる環境が整うのです。
劇的大復活の可能性
405事業のメリットの10こ目は、劇的大復活の可能性があることです。
経営改善計画を進めることで現状の苦しい状況から脱出し、本業に集中できれば、会社の再生や劇的な大復活も夢ではなくなります。
405事業に挑戦するか迷っている方は、成功事例を探したり、成功者の声を聞いてみてください。
405事業を経て経営が上手くいくようになった経営者様もたくさんいらっしゃいますよ。
まわりの会社が近寄ってくる
405事業のメリットの11こ目は、まわりの会社が近寄ってくることです。
経営改善計画を策定した企業は、資金繰りや業績を改善していきます。
経営状況が良い会社になれば、社会的な信用も高まります。
劇的大復活を遂げたあなたの会社を、銀行や取引先は放ってはおかないでしょう。新しい融資や取引の話が舞い込むことも増えるはずです。
ご友人や知人経営者から大躍進の秘密を尋ねられることもあるかもしれませんね。スター企業の誕生ですね。
100年黒字企業の誕生
405事業のメリットの最後のメリットは、100年黒字で続く企業になることが夢でなくなることです。
405事業はメリット盛りだくさんです。
本気で経営改善に取り組み、計画策定のメリットを勝ち取ることができれば、100年黒字経営も夢ではなくなるでしょう。
円滑な資金繰りと安定業績を手に入れたあなたの会社に怖いものはありません。
末長い繁栄はもう目の前です!
405事業を頼む費用が心配な方へ
費用が払えるか心配という経営者様もいらっしゃるでしょう。
経営改善計画の策定支援は、専門家も全力で取り組む以上、料金は高額になりがちです。
そこで、専門家とともに経営改善計画を策定する405事業を行う企業に対して、国は策定費用を補助してくれます。
依頼する料金の3分の2を国が補助してくれるので、3分の1の料金で経営改善計画の策定を専門家に依頼することができるのです。
405事業のメリットの1つ目でもご紹介しましたね。
経営改善計画計画の策定をサポートをしてくれるのは、経済産業省から認定された「認定支援機関」と呼ばれる専門家です。
「405事業 認定支援機関」
のようなキーワードで専門家を探し、ホームページなどでサポート範囲や料金をよく確認してから相談することをおすすめします。
信頼と実績のある専門家なら、405事業の制度内容や補助金についても丁寧に説明してくれるでしょう。
あなたの会社を力強く支援してくれるはずです。
経営革新等支援機関(認定支援機関)とは
経営革新等支援機関(認定支援機関)は経済産業省から認定を受けた中小企業支援者です。認定されるのは中小企業支援に関する専門知識や実務経験が一定レベル以上ある支援者ですので、安心してご相談いただけます。
みなさまの会社が円滑な資金繰りを実現し、末長く事業を続けていかれることを心より願っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。