
そんなことはありません。
「取引先が安心安全か」
「この会社と取引して大丈夫か」
このような与信管理は、信用調査会社を使わなくてもできます。
この記事を書いている私は、信用調査会社(株)東京商工リサーチで延べ7,000社以上を調査した元・調査員です。与信管理では全国1,000人の調査員中、営業成績1位を獲得した実績があります。
本記事では、与信管理を知り尽くした私が、信用調査会社を使わずにできる与信管理の方法をお伝えします。
とりあえず、自社でできる範囲で与信管理をしておきたい。そんな経営者の方は必読です。
ぜひ最後までお読みください。
追伸:記事の中で『与信管理レベルチェックシート』を無料配布しています。
信用調査会社を使わなくても与信管理はできる
繰り返しになりますが、信用調査会社を使わなくても与信管理はできます。
「この取引先は安心安全か」
「取引して大丈夫か」
そんな判断を自分でするのは難しい…そう感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、実はそんなことはないんです。
自社で取引先の情報を確認し、重要なポイントに注意することで、取引先の安全性を見極めることができます。
与信管理を適切に行えば、取引先から売掛金が回収できない状態を防げます。納期を守らないルーズな取引先と取引してしまう危険も防げるでしょう。
詐欺会社から会社を守ることもできますよ。

信用調査会社を使わない独自路線の与信管理
それでは、信用調査会社を使わずにできる簡単与信管理の方法をお伝えします。
ホームページは見なきゃ負け
信用調査会社を使わない与信管理の1つ目は、ホームページをしっかり見ることです。
新しい会社と取引をする時に、その会社のホームページを確認しない方がいらっしゃいますが、それではいけません。
ホームページには、取引するかしないか判断できるだけの情報が豊富に含まれています。
更新頻度が低い、情報がきちんと揃っていない、掲載内容が不足・曖昧。そんな様子から会社の信頼性を判断できることも少なくありません。
最も手軽な与信管理の方法です。必ずチェックしましょう。
商業登記は強力な味方
信用調査会社を使わない与信管理の2つ目は、商業登記を確認することです。
商業登記は与信管理で重要な情報の宝庫!
信用調査会社の調査員は、商業登記だけで取引の可否判断や会社評価ができるほどです。
会社の設立日、資本金、役員情報、目的など、基本的な情報が確認できますね。インターネットで取得する場合、1社あたり200円以内で入手できます。
少し慣れが必要ですが、コツを掴めば記載内容や情報の変化から、取引先を見極めることができますよ。必ず取得して『見る目』を養いましょう。
決算書はチャレンジする価値あり
信用調査会社を使わない与信管理の3つ目は、決算書を見ることです。
決算書は会社の成績表。その会社の状態が良いのか悪いのか、取引していいのかダメなのか、すぐにわかります。
決算書をもらうのはハードルが高いと感じるかもしれません。でも、チャレンジする価値はあります。
建設業や不動産業など許可・登録が必要な業種は、関係官庁に定期的に決算資料を提出しなければなりません。株式会社は決算公告で簡単な数字を出すことが義務付けられています。
どちらも閲覧できます。重要な与信管理の判断材料になりますよ。
契約書で悪者を防ぐ
信用調査会社を使わない与信管理の4つ目は、しっかりした契約書を提示することです。
取引の際に契約書を交わさない中小企業の経営者の方がいらっしゃいますね。これは後々のトラブル(代金回収不能、納期遅れなど)につながりやすいので、避けるべきです。
詐欺的な企業や不誠実な会社は、しっかりした契約書を提示するとたじろぐ傾向があります。
「そんな契約書はいらない」という反応をされたら、その会社との取引は避けた方が良いという判断材料にもなります。
悪い取りから会社を守るには、契約書はきちんと整備して、内容を充実させて交わすことを心掛けましょう。
超重要!現地確認
信用調査会社を使わない与信管理の5つ目は、現地確認をすることです。
現地確認というのは、その会社が本当にその場所に存在しているのかを確認することです。
実際に取引先の会社に足を運んだことがないというケースをよく耳にします。
中小企業の経営者の方の中には、電話やメールだけで取引を進めてしまう方がいるようですが、これは元調査員からすれば絶対NGです。
今まで延べ7,000社以上の会社を見てきましたが、実際に商業登記の本店所在地やホームページに記載の住所に行ってみると、会社が存在しないということもありました。
不誠実な会社や詐欺的な企業は、所在地が不明確だったり、すでに移転していたりすることもあります。
さらには、現地を訪問すると、在庫が山積みになっていて資金繰りが悪そうだとか、職場の雰囲気が暗く活気がないといった、書類だけでは見抜けない“現実”がよくわかります。
取引先の良し悪しを見極めたいなら、まず現場を!
与信管理では必ず取引先の現地を『目』で見てください。

それでもこんな時は信用調査会社に頼るべし!
ここまでお伝えした方法や、みなさま独自の方法で取引相手を調べ、事足りればそれで問題ありません。
ですが、「もう少し調べたい」「より詳しく知りたい」と思った時は、信用調査会社を頼ることをおすすめします。
自社で集めた情報に加えて、信用調査会社の情報を参考にすることで、より正確に取引企業の情報をつかめます。より精度の高い判断もできるようになります。
信用調査会社のレポートには、数多くの企業を見ている調査員の考察も記載されています。自社だけでは見落としがちな視点の補完や、取引判断に迷うケースに役立ちます。
元調査員として言えることですが、安心安全な取引基盤を築いている会社は、「まず自社で調べる」「信用調査会社などの外部の情報で補強する」という形で、段階的に与信管理を進めています。
信用調査会社の情報だけに頼るのではなく、自社の責任で判断できる土台をしっかり持っています。日々の積み重ねで、独自の与信管理基準や経験も養われ、どんどん与信管理のレベルが上がっていきます。
みなさんも「どこまでを自社で調べるか」「いつ外部の情報を活用するか」など、信用調査会社の使いどころについて、ぜひ一度考えてみてくださいね。
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経営者なら、売掛金が回収できなくなりそうだった(実際に回収できなかった)、相手が納期にルーズでヒヤヒヤした、支払いや納期に遅れているのに相手が悪びれず頭にきた。
こんな経験をしたことがある方もいらっしゃることでしょう。実は、元調査員の私でさえ、この会社信用ドットコムの事業運営では苦い経験があります。
与信管理で1番大切なのは、常に警戒心を持つこと。根拠もなく、よく調べもせずに取引をしないことです。
私は延べ7,000社以上の企業を調査しましたが、支払い遅延、約束が守られない、トラブルが発生しがち、詐欺まがい。そんな会社がたくさん存在することを身をもって知っています。
一見良さそうに見えても、耐えしのいでいるケースや、実態が180度異なるケースも多々あります。
上手い話に飛びつくのもおすすめしません。
相手を疑うのは失礼だ。否定的な評価するなんておこがましい。そうおっしゃる気持ちもわかりますが、その結果、トラブルや問題を起こす会社と取引をすることになれば、痛い目を見るのはみなさまの方です。
与信管理はあなたの会社を守るものです。
取引の話が始まったら慎重になり、「この会社は本当に安心して取引できるか」「取引していいのか」を、冷静に判断してください。
情報収集と確認作業を怠らず、常に慎重に取引先を選ぶことで、多くの問題を未然に防くことができます。
この記事で紹介した5つの簡単与信管理術を活かして、安全な取引環境をつくっていってくださいね。
みなさまが良い会社との取引をつかみ、ますます事業を発展させていかれることを心より願っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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