
前回の記事の続きです。
今回は、取り込み詐欺会社を商業登記簿で見抜く方法をご紹介します。
▼前回の記事はこちらをどうぞ▼
前回の記事▶︎▶︎取り込み詐欺で焦付いていませんか?【騙されやすさをチェック】
まず最初に一言断っておきたいのですが、今回ご紹介したポイントに当てはまる会社が、必ずしも怪しいというわけではありません。
あくまでも詐欺会社の特徴として出やすいものであり、良い会社でもあてはまることがあります。
相手の会社を訪問したり、質問をしたりして、真偽を確かめることをお忘れなく。
ぜひ最後までお読みになって、見抜く判断材料を1つでも増やしてくださいね。
\取り込み詐欺の用語解説/
取り込み詐欺とは・・・
簡単に説明すると『代金を払わずに商品を持ち逃げされること』です。
通称:『パクリ屋』とも呼ばれています。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用クリエイター
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。
*国が認定する経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)です
商業登記簿で見抜く
商業登記簿で詐欺会社を見抜くために、知っておきたいポイントは2つです。
商業登記簿で見抜くならこの2項目をチェック
1つずつ解説します。
商号や住所の変更が多くないか?
詐欺会社は商号や住所を頻繁に変える傾向があります。
実態をつかみにくくするためですね。
また、詐欺会社では、ある時期に商号や住所、役員が一気に変更されることも多いです。
詐欺会社は休眠会社を買って事業を始めるケースが多いからですね。
1から会社をつくるよりも、すでにある会社を買う方が、少ないお金で会社を始められるんです。
ある時期に別会社に変わったように見える
このような商業登記簿を見たら、相手に理由を確かめるようにしてださい。
休眠会社を買ってきちんと経営をしている会社もありますので、理由を確かめずに「怪しい」と決めつけてはダメですよ。
事業目的を見ても、何をしている会社かわからなくはないか?
詐欺会社の商業登記は、事業目的欄を見ても、何をしている会社かよくわからないことが多いです。
例えば、
- あまり耳にしたことのない原料の名前や技術名、製品名などが記載されいる
- 様々な事業内容が書かれている(統一感がなさすぎる・手広くやりすぎ)
このようなケースをよく見かけます。
先ほど、詐欺会社は休眠会社を買って事業を始めることがあるとお伝えしましたよね?
実は、商業登記の事業目的欄がよくわからないような休眠会社は、価格が安いことが多いんです。
そして、安く会社をつくりたい詐欺会社はそれを喜んで買います。
事業目的を見てもイマイチ何をしている会社かわからない
このような商業登記を見かけたら、一旦警戒をして、実際はどんなことをしている会社なのか、相手にしっかり確かめるようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
普段から登記簿を見慣れている方でないと、商業登記簿で詐欺会社を見抜くことを難しく感じるかもしれません。
私も、ある程度の経験が必要だと思います。
ですので、これからは、取引をする時に相手の会社の商業登記簿を見るクセを付けてください。
普段から商業登記簿を見ていれば、いざ詐欺会社らしき登記を見た時に「ちょっと怪しいな」「何だかへんだな」とピンとくるはずです。
怪しい会社を見抜く直感を養うためにも、ぜひ商業登記簿を見ることを習慣にしてみてくださいね。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事では、取り込み詐欺を【担当者】で見抜くコツをご紹介します。
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