こんにちは。
会社の信用力アップをサポートする
会社信用クリエイターの佐藤絵梨子です。
前回に続き、今回も取り込み詐欺についてです。
前回の記事▶︎▶︎取り込み詐欺で焦付いていませんか?【騙されやすさをチェック】
今回は、取り込み詐欺会社を商業登記簿で見抜く方法をご紹介します。
まず最初に断っておきたいことですが、今回ご紹介したポイントに当てはまる会社が、必ずしも怪しいというわけではありません。
あくまでも詐欺会社の特徴として出やすいものであり、良い会社でもあてはまることがあります。
相手の会社を訪問したり、質問をしたりして、真偽を確かめることをお忘れなく!
ぜひ最後までお読みになって、みなさんが取引先に不安を感じた時の判断材料を増やしてください。
\取り込み詐欺の用語解説/
取り込み詐欺とは・・・
簡単に説明すると『代金を払わずに商品を持ち逃げされること』です。
通称:『パクリ屋』とも呼ばれています。
この記事を書いている私のこと 佐藤絵梨子 新卒で企業の信用調査会社に入社。10年間で延べ7,000社以上を取材し、大手企業との取引は無理だと諦めている経営者が多くいることに気づき一念発起。現在は、数字に自信がない中小・零細企業が大手企業から取引先として選ばれるためのサポートを展開。ブログやツイッターでは会社が信頼されるコツを伝える。※詳しいプロフィールはこちら
会社信用クリエイター
商業登記簿で見抜く
商業登記簿で詐欺会社を見抜くために知っておいて欲しいポイントは次の2つです。
商業登記簿で見抜くならこの2項目をチェック
商号や住所の変更が多くないか?
詐欺会社は実態をつかまれないようにするために、商号や住所を頻繁に変える傾向があります。
短期間の間に何度も繰り返し変更点があるような会社は、一旦警戒し、理由を確かめましょう。
また、休眠会社を買って事業を始めるケースが多いのも詐欺会社の特徴です。これは、1から会社をつくるよりも、すでにある会社を買う方が少ないお金で会社を始められるからです。
というわけで、取り込み詐欺会社では、活動を始めた時期に合わせて、商業登記簿の商号や住所、役員などが一気に変更されたりします。
ある時期を境にまるで別の会社につくり変わったように見える
こんな商業登記簿を見たら一旦警戒をして、相手に理由を確かめるようにしてださい。
もちろん、「できるだけお金をかけずに会社を始めよう!」と計画性をもってきちんとやっている会社もあるので、必ず理由を確かめてくださいね。
事業目的を見ても何の会社なのかよくわからなくはないか?
詐欺会社の商業登記の事業目的はマニアックなことが多いです。
先ほど、詐欺会社は休眠会社を買って事業を始めることがあるとお伝えしましたよね?
実は、事業目的がマニアックな休眠会社って、価格が安いことが多いんです。内容がマニアックな会社は買う側も敬遠するからですね。
安く会社をつくりたい詐欺会社にはピッタリなんです。
上手く説明するのが難しいのですが、例えば、あまり耳にしたことのない原料の名前や技術名、製品名のようなものが事業目的に記載されていることが多いです。
パッと見で「これはどんなものだろう?」「何に使われるものだろう?」と感じるようなものですね。
そのような、あまり一般には浸透していない扱い品の市場を拡大するのは大変です。なので、事業がうまくいかずに休眠し、それを詐欺会社などが好んで買う。そんな傾向があることを頭の片隅に置いておいてください。
事業目的にイマイチ理解できない言葉が含まれている
このような商業登記を見かけたら、一旦警戒をして、どんなことをしている会社なのかを相手にしっかり確かめましょう。
ワンポイントアドバイス
商業登記簿で詐欺会社を見抜くことは、普段から登記簿を見慣れている方でないと難しく感じるかもしれません。
確かに、ある程度の経験は必要なことだと思います。
できれば、これから先は、取引をする時に相手の会社の商業登記簿を見るクセを付けてください。
普段から商業登記簿を見ていれば、いざ詐欺会社らしき登記を見た時に「ちょっと怪しいな」とピンとくるはずです。
怪しい会社を見抜く直感を養うためにも、ぜひ商業登記簿を見ることを習慣にしてみてくださいね。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事では、取り込み詐欺を【担当者】で見抜くコツをご紹介します。
本日の記事が、1人でも多くの経営者の方のお役に立てれば嬉しいです。
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