補助金採択の必勝法

事業計画書の様式・目次の構成を解説【事業再構築補助金】

2022年4月29日

【事業再構築補助金】事業計画書の様式・目次の構成を解説

事業再構築補助金を申請したいんだけど、事業計画書の作成に決まりはありますか?構成はどうしよう

 

本記事では、このようなお悩みを解決します。

 

この記事を書いているわたしは、事業再構築補助金の事業計画書の作成・添削でたくさんの実績があります。

 

「事業計画書の作成に決まりはある?」

「様式や記載項目はどこを見ればいい?」

 

という方のために、公募要領でチェックすべきページもまとめました。

 

「構成をどうしようか」と悩んでいる方には、おすすめの目次(見出し)の構成もご紹介しています。

 

コピーをして、すぐ作成に取り掛かれますよ。

 

添削でよく目にする“ダメな書き方”にならないように、事例も入れて、わかりやすく解説しています。

 

3分ほどで読める記事です。

 

書き方のポイントを押さえて、事業再構築補助金の採択をつかみ取ってくださいね!

 

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子/会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。

*国が認定する経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)です

詳しいプロフィールはこちら

<事業再構築補助金のご支援実績>

  • 累計100件以上の事業計画書を添削
  • 事業計画書の作成支援で累計14件採択
  • 作成支援の累計採択金額2億2,300万円

*第1回〜9回(2021年3月〜2023年4月)

▶︎補助金の採択事例はこちら

作成前に確認する2つのこと

事業計画書を書く前に確認する3つのこと

補助金の事業計画書は、審査員が知りたいことに答える書類です。

 

決められた様式や、記載すべき項目があります。作成前に次の2つを必ず確認しておきましょう。

 

作成前に必ず確認する2つのこと

  1. 事業計画書の様式
  2. 事業計画書に記載する項目

 

1つずつ解説しますね。

 

①事業計画書の様式

事業再構築補助金の事業計画書には「枚数は●枚まで」「●ページ目に▲を記載する」のように”様式”が決まっています。

 

まずはその様式を確認しておきましょう。

 

事業再構築補助金の事業計画書の様式

  • 枚数は15ページ以内で作成(*1)
  • 1ページ目に事業者名を入れる
  • 各ページにページ数を入れる
  • ファイル名は「事業計画書(事業者名)」
  • ファイル形式はPDFにする
  • 1ページ目で「製品・サービスに事業者にとっての新規性があること、新製品・新サービスを通して既存事業と異なる市場に進出すること」を説明する(*2)
  • 2ページ目以降はフリーフォーマット

*1:補助金額1,500万円以下は場合は10ページ以内複数事業者が連携して事業に取り組む場合は20ページ以内
*2:第10回公募から追加された指示です

 

第10回公募要領の場合、次の場所に「事業計画書の様式」のことが書かれています。

▶︎事業計画書の様式はココをチェック

「10.事業計画作成における注意事項」
第10回公募要領のP42)

*ページ数はPDF下に表記されているページ数です
*サプライチェーン強靱化枠は、その他の枠と公募要領が異なります。別途ご確認ください

 

第10回公募から指示が追加された1ページ目で、製品・サービスに事業者にとっての新規性があること、新製品・新サービスを通して既存事業と異なる市場に進出することについて説明すること」については、下記のような注意喚起もされています。

 

事業計画書の1ページ目に記載すべき事項についての注意点

事業再構築補助金の事業計画書の1ページ目に記載する内容

出典:サプライチェーン強靱化枠以外の第10回公募要領から抜粋

 

「1ページ目で事業再構築の定義に合致するがどうかを審査され、合致しない場合は不採択になる」と記載されています。

 

せっかく良い事業計画を立てても、様式を守らないことで不採択になってはもったいないです。

 

必ず公募要領を確認し、ルールにそって事業計画書を作成しましょう。

 

好き勝手に作成してはダメですね!面倒臭がらずに公募要領を確認します!

 

②事業計画書に記載する項目

公募要領には「事業計画書に記載すべき項目」も書かれています。

 

第10回の公募要領では次の部分に書かれています。2箇所あるので、どちらも確認しておきましょう。

事業計画書の記載項目はココをチェック

*サプライチェーン強靱化枠は、その他の枠と公募要領が異なります。別途ご確認ください。

▶︎10.事業計画作成における注意事項
(第10回公募要領 P42〜44)
*ページ数はPDF下に表記されているページ数

 

▶︎審査項目・加点項目
(第10回公募要領 P45〜49)
*ページ数はPDF下に表記されているページ数


繰り返しますが、「自分が書きたいこと」を好き勝手に書いてはダメです。

 

「審査員が書いてほしいこと」を、過不足なく、わかりやすく書きましょう。

 

審査項目では「事業計画書を見るときはココを見て評価します」と教えてくれています。

 

正しく評価してもらえるように、審査項目の内容もしっかり説明してください。

 

事業計画書の目次

事業計画書の見出し・構成のつくり方

事業計画書の目次が決まりません。どうしたらいいですか?

 

事業再構築補助金の事業計画書はフリーフォーマットです。

 

1ページ目に記載する内容は決まっていますが、2ページ以降に記載する項目の順番などはとくに決まっていません(だからこそ悩むんですよね)。

 

目次がうまく決められない方は、

 

公募要領の「10.事業計画作成における注意事項」に記載されている”記載すべき項目”をまず並べる→読み手がスムーズに読めるように少し項目を入れ替えて4部構成にする

 

まずこれを試してみてください。

 

あくまで一例ですが、私が書き方をご指導させていただく社長様には、下記の構成をベースに作成いただいています。参考まで。

 

事業計画書の目次(コピーOK)

1:補助事業の具体的取組内容

(1)事業再構築要件について(*1)
(2)現在の事業内容
(3)SWOT分析
(4)事業環境
(5)事業再構築の必要性
(6)事業再構築の具体的な内容
(7)既存事業の縮小・廃止・省人化について(該当者のみ記載)

2:将来の展望

(1)ユーザーと想定顧客ニーズ
(2)マーケット及び市場規模

(3)競合との差別化
(4)既存事業とのシナジー効果
(5)想定される課題・リスクとその解決策
(6)その他(審査項目の政策点の項目など)

3:本事業で取得する主な資産

4:収益計画

(1)実施体制
(2)実施スケジュール
(3)資金調達計画
(4)収益計画
(5)売上高の算出根拠
(6)付加価値額の算出根拠

【重要】
↓失敗しないために必ず確認↓

1ページ目、2ページ目以降の記載について(*1)
第10回公募から下記の指示が追加されました。
▶️1ページ目に「既存製品と新製品、既存市場(顧客)と新市場(顧客)、既存事業と新事業などについて、これまでのものとこれからのものが、それぞれ何が異なるか」を具体的に記載すること(⬅︎
この点をしっかり説明することで「事業再構築の定義」に合致する計画だと示してほしいということです)
▶️「現在の事業内容」以下の項目は2ページ目以降に記載すること

第10回公募要領(サプライチェーン強靱化枠を除く)P42ページに太線&下線で記載されています。必ず公募要領で詳細を確認し、記載ルールを守りましょう。

見出しの項目・順番について
事業計画書の目次は上記の順番でなくても大丈夫です。計画内容にあわせて項目を追加したり、順番を変えるなど、工夫してください。

「事業再構築の具体的な内容」について
「事業再構築の類型・指針との関連性」「提供する商品(サービス)」「提供価格」「導入する設備」「申請経費」のような”小見出し”を入れ、内容を整理して伝えましょう。

「申請枠」や関連する助成金利用予定者が記載すべき項目について
上記の目次はどの申請枠でも記載すべき項目です。申請枠によっては追加で記載が必要な項目もありますので、必ず公募要領をご確認ください。サプライチェーン強靱化枠はその他の
枠と公募要領が異なりますので、別途確認しましょう。

 

会社の状態や事業内容、申請する枠にあわせて、上記の構成に項目を追加したり、順番を変えたりなど、調整を加えると良いですね。

 

みなさまの計画にあわせて目次を工夫し、ベストな事業計画書を作成してください。

 

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各申請回とも対応件数を絞っていますので、すぐに埋まってしまうこともあります。お早めにご相談ください。

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