【事業再構築補助金】事業計画書の「補助事業の具体的取組内容」の書き方【記載例】

2022年5月3日

事業再構築補助金 「補助事業の具体的取組内容」の書き方【記載例】

事業再構築補助金の「補助事業の具体的取組内容」の書き方を教えてほしいです!

 

事業再構築補助金の事業計画書を作成するときに、どのように書けば良いかわからないというご相談をたくさん頂戴します。

 

事業計画の良さを正しく伝えるためにも、書き方のポイントはしっかり押さえておきたいですよね。

 

本日の記事では、事業再構築補助金の事業計画書の最初のパート「補助事業の具体的取組内容」の書き方を解説します。

 

「既存事業の内容」「再構築の必要性」「新規事業の概要」にも触れる、内容盛りだくさんなパートです。

 

下記目次の1番最初のパートの6項目(黄色部分)の書き方の解説です。

 

事業計画書の目次

1:補助事業の具体的取組内容

(1)現在の事業内容
(2)SWOT分析
(3)事業環境
(4)事業再構築の必要性
(5)事業再構築の具体的な内容
(6)既存事業の縮小・廃止・省人化について

  

2:将来の展望

(1)ユーザーと想定顧客ニーズ
(2)マーケット及び市場規模

(3)競合との差別化
(4)既存事業との差別化
(5)既存事業とのシナジー効果
(6)想定される課題・リスクとその解決策
(7)その他(審査項目(4)政策点の項目等)
 

3:本事業で取得する主な資産
 

4:収益計画

(1)実施体制
(2)実施スケジュール
(3)資金調達計画
(4)収益計画
(5)売上高の算出根拠
(6)付加価値額の算出根拠

事業再構築補助金の事業計画書はフリーフォーマットです。必ずこの目次である必要はありません。みなさまの計画内容にあわせて項目の追加・順番を変えるなど色々と工夫なさってください。*上記は単独申請かつ通常枠or回復・再生応援枠での申請を想定した構成です。

 

はじめて事業計画書を作成する方向けにわかりやすい言葉で書き方をお伝えしています。

 

書き方のイメージがつかみづらい箇所には記載例も入れました。

 

参考図表もご紹介しています。記事の最後で、紹介した図表をWordファイルでダウンロードできるようにしました。

 

3分半ほどで読める記事です。

 

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

各項目の書き方も解説しています

 

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子/会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、大手企業との取引実現から銀行融資や補助金獲得まで支援するサービスを展開中。
*詳しいプロフィールはこちら           

事業再構築補助金のサポート実績(2021年3月〜2022年9月)

  • 事業計画策定支援で累計13件採択
  • 累計100件以上の事業計画書を添削

 

「現在の事業内容」の書き方

現在の事業内容の書き方

事業再構築補助金の事業計画書の冒頭ですね。

 

「(1)現在の事業内容」には次の3つを記載しておきましょう。

  1. 既存事業の内容
  2. 代表経歴
  3. 経営理念

 

ここは1ページから1.5ページでまとめてください。

 

1つ1つ書き方のポイントをお伝えしますね。

 

①既存事業の内容

次のような切り口で現在行っている事業の内容を説明しましょう。

  • 提供する製品・サービス
  • 売上構成比
  • 料金
  • 取引先
  • 営業・販売方法
  • 自社の技術・ブランド・人材
  • 運営する店舗や工場・設備

 

「事業内容が上手く書けない・・・」という方は、まず下記のような表を入れて、事業の全体像を伝えると良いですよ。

現在の事業内容の参考図表

 

それぞれの項目は箇条書きにし、補足があれば表外で説明しておきましょう。

 

次の表のように、「製品・サービスの概要」「売上構成比」のみを表でまとめておくだけでも、事業内容はだいぶわかりやすくなります。

製品・サービス、料金、売上構成比の表

 

佐藤絵梨子
「この会社の売上は何なのか」がわからないと、読み手は事業内容をまったく理解できません。私も調査員時代に上司から何度も指摘された、事業内容を伝える時の大事なポイントです。

 

さらに、このパートでは次の3つも意識しましょう。

  • 専門用語や略語はNG(注釈をつける)
  • 説明を”はしょりすぎない”
  • 写真を入れる

 

審査員はみなさまの会社や業界に詳しいわけではありません。「説明は丁寧すぎるくらいに」で丁度いいです。

 

珍しいものや、一般人に馴染みのないものを扱っている場合、製品・サービスの写真は必須ですよ。

 

店舗や工場がある場合も、写真があると事業のイメージが伝わりやすいですね。

 

「既存事業の内容」と、この後のパートの「新規事業の内容」をしっかり伝えられないと、事業計画の全体像がボヤけてしまいます。

 

佐藤絵梨子
読みやすく・わかりやすくを意識して丁寧に記載してくださいね。

 

★事業内容を上手く書けない方はこちらをお読みください。

事業内容を上手く説明する2つのコツ

 

②代表経歴

代表経歴は書く内容を厳選しましょう。

 

「この社長だから会社がここまで成長したんだな」

「この社長なら再構築を成功させるに違いない」

 

このように審査員に思ってもらえるような成功実績・得意分野・身につけた技術などを”厳選して”書いておくことがポイントです。

 

★代表経歴を上手く書くコツを知りたい方はこちらをお読みください。

融資や補助金で高評価を勝ち取る社長プロフィールの書き方

 

③経営理念

代表経歴も経営理念も、会社や事業への熱量を伝えることができる項目です。

 

会社・事業・社員などに対する熱い想いを記載しましょう。

 

「このような素晴らしい理念がある会社だから、ここまで成長できたのだな」

「このような熱い理念のある会社なら、再構築もきっと成功するだろうな」

 

と思ってもらえる理念を”厳選して”書くことがポイントです。

 

ここはみなさん書きたいことがたくさんあると思います。でも、長くなりすぎは厳禁です!ご注意くださいね。

 

「SWOT分析」の書き方

SWOT分析

会社の「S:強み・W:弱み・O:機会・T:脅威」を説明する部分です。機会は市場機会のことですよ。

 

こちらも審査員がパッと見てわかるように、下記のような表で示すと良いです。

SWOT分析の参考図表

 

ポイントは次の2点を明確にすることです。

 

事業再構築補助金のSWOT分析で明確にするポイント

  1. 事業再構築で活かす強み・機会
  2. 事業再構築で解決する弱み・脅威

 

事業再構築補助金の事業計画書では、

我が社はこの「強み」とこの「市場機会」を活かして事業再構築を成功させます

という成功ストーリを伝えることで、再構築の実現性の高さを強調していくことが大事です。

 

①の「事業再構築補助金で活かす強みと機会」はこの成長ストーリーの”肝”になりますので、とくに丁寧に記載しましょう。

 

審査員に「なるほど!この強みと機会があれば再構築は成功するはずだな」と思ってもらえる説得力のある強みと機会を厳選してくださいね。

 

★自社の強みがわからないという方はこちらの記事をお読みください。

7,000社超の会社を調べた元調査員が教える『会社の強み』の見つけ方

強みがない会社なんてありません。ご安心くださいね。

 

「事業環境」の書き方

事業環境の書き方

現在の事業を取り巻く環境や市場動向、お客様のニーズについて記載します。

 

ネットのニュース記事などからグラフやデータも引用して、内容に説得力を持たせましょう。

 

とくに『既存事業の市場がコロナの影響を受けてどのような状況にあるのか』は丁寧に記載しましょう。

 

事業再構築補助金を申請するみなさまは、現在の事業環境が厳しいという理由で再構築をする決断をしたはずです。

 

この部分に既存事業の環境が厳しいことを記載することで、「このまま現在の事業環境にとどまっていては会社として非常に厳しい→再構築が必要」という状況をしっかり伝えることを意識してください。

 

「事業再構築の必要性」の書き方

事業再構築の必要性の書き方

「ここはどんなふうに書いたら良いでしょうか?」という質問が1番多い項目です。

 

そして、「1:補助事業の具体的取組内容」の中で1番気合を入れて記載してほしい項目でもあります。

 

事業再構築をする『理由』をしっかり伝えるために、ここでは次の3つに触れましょう。

 

「再構築の必要性」で伝える3つのコト

  1. コロナによる業績へのマイナスの影響
  2. コロナで生じた経営課題
  3. コロナで生まれた市場機会やニーズ

 

①では、コロナ前と後の売上比較や減少率(%)などの数値やデータを入れると具体性が高まります。

 

②は再構築で解決したい課題ですね。

 

③はSWOT分析の「機会」でも書きますが、再構築のターゲット市場をはっきりさせるためにここでも改めて記載します。

 

次のような再構築のストーリーをしっかり伝えることを意識して①〜③を記載しましょう。

 

「再構築の必要性」で伝えるストーリー

思い切った事業再構築を行うことで「①業績への影響」と「②コロナで生じた課題」を解消し、「③コロナで新たに生まれた市場機会やニーズ」を取り込んで再起を図ります!!

 

不採択になってしまった方にどのような不採択理由だったのかをお尋ねすると、再構築の必要性を明確に書けていないことを指摘されている方がとても多いです(*)

 

事業再構築補助金は事務局に電話で問い合わせると不採択コメントを教えてもらえます

 

それくらい重要な審査チェックポイントということですよ。

 

佐藤絵梨子
「再構築の必要性」はとくに丁寧に説明するようにしましょう

 

「事業再構築の具体的な内容」の書き方

事業再構築の具体的な内容の書き方

ここでようやく再構築の具体的な内容を記載します。

 

次の4つの項目はとくに丁寧に説明しておきましょう。

 

「事業再構築の具体的な内容」で書くこと

  1. 申請する事業再構築の枠と類型・指針との関連性
  2. 新規事業の内容
  3. 導入する設備・工事等
  4. 投資内容

 

計画内容が複雑な方や、内容をより整理して伝えたい方は、「再構築の全体像」という見出しを入れ、図も交えて再構築の全体像を説明するとわかりやすくなります。

 

①と②の間、もしくは②の後に入れると良いですね。

 

ここはご自身の事業内容に合わせて書き方を工夫してくださいね。

 

申請する事業再構築の枠と類型・指針との関連性

この部分は下のような表にすると良いです。

申請する事業再構築の枠と類型・指針との関連性の参考図表

 

「要件」の部分は、みなさまの再構築の類型に合わせて内容を書き換えてくださいね。

 

上の表は「新分野展開」「事業転換」「業種転換」の方はそのまま使えます。「新分野展開」は売上10%要件、「事業転換「業種転換」は売上構成比要件を選んでくださいね。

 

申請する類型の必要要件がわからない方は、下記の表で該当箇所を探しましょう。

 

★「自社がどの類型かわからない」「類型や指針がさっぱり理解できない」という方は、オンライン相談でじっくりお話を伺います。必要であればご相談下さいね。

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「うちは補助金の対象?」「この経費で申請できる?」「補助金の内容を理解できない!」「この計画で大丈夫?」など、事業再構築補助金のお悩みやご質問にオンライン相談でお答えします。

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新規事業の内容

(1)現在の事業内容の「既存事業の内容」と同じく、新規事業の内容についても詳しく説明します。

 

次のような項目を説明しておきましょう。

  • 提供する製品・サービス
  • 料金
  • 営業・販売方法
  • 広告宣伝(顧客獲得の方法)

 

「提供する製品・サービス」では試作品の写真や完成品のイメージ図なども入れて、とにかくわかりやすく伝えましょう。

 

1個単位で販売するのか、箱詰めなのか、もっと大きなロットなのか。それぞれいくらで販売するのかなど、「提供方法」も具体的に記載します。

 

料金表などもあると良いですね。

 

店頭販売なのか、ECサイトでの販売なのか、ホームページからの問い合わせメインに営業マンが販売するのか、などの「営業・販売方法」にも触れてください。

 

広告宣伝などの「お客様の獲得方法」にも必ず触れてください。

 

*私がご紹介している事業計画書の構成では、「ユーザー・ターゲット」は次のパートの「将来の展望」で記載するため、ここでは詳しくは記載しません。ですが、みなさまの事業内容がよりわかりやすくなるのであれば、内容を考慮してここでターゲットについて軽く触れたり、詳細を記載したり、色々と工夫してください。

 

導入する設備・工事等

ここでは「その設備が必要な理由」を徹底的に説明して下さい。

 

次のような項目も説明しておくと、必要な理由に説得力が出ます。

  • 設備の性能・スペック
  • どの製造工程で使う設備なのか
  • 既存設備や他社製品との比較

 

建物や機械など投資金額が大きくなるものは、必要な理由を特に丁寧に説明する必要があります。

 

導入する設備の写真やイメージ図もあると良いですね。

 

建物の場合は「見取り図」や「完成後の内外装のイメージ図」も入れておきましょう。

 

投資内容

下記のような表で投資内容をまとめておきましょう。

投資内容の参考図表

 

経費内容の部分では、次の内容を詳しく説明します。

  • 建物の建設・改修等の内容
  • 取得する機械装置の内容・型番
  • 技術の導入や専門家の助言、研修等の内容

すべての実施(取得)時期も記載しておきましょう。

 

「既存事業の縮小・廃止・省人化について」の書き方

「既存事業の縮小・廃止・省人化について」の書き方

既存事業の縮小や廃止、省人化によって従業員の解雇を伴う場合には、再就職支援の計画など、従業員に適切な配慮をしていることを記載ます。

 

「既存事業の廃止を計画しているから、その事業を担当していた従業員は解雇する」

「解雇後の支援は考えていません」

 

↑このように考えている会社様は、計画そのものの見直しが必要です。

 

解雇を伴う場合には、適切な配慮・支援をすることを盛り込んだ計画を立て、具体的な取り組み内容を記載しましょう。

 

本日のまとめ・参考図表のダウンロード

本日のブログでは、事業再構築補助金の「1.補助事業の具体的取組内容」に記載する6項目の具体的な書き方をお伝えしました。

 

事業再構築補助金の事業計画書は「必要に応じて図表や写真等を用いて具体的に記載すること」も求められています。

 

わかりやすさ・見やすさを意識してくださいね。

 

本日の記事でご紹介した参考図表はこちらダウンロードできます。

 

参考図表のダウンロードはこちら

 

繰り返しになりますが、みなさまがせっかく良い事業計画を立てていても、事業計画書の書き方がマズければ計画の良さは正しく伝わりません。

 

事業再構築補助金の書き方については下記の記事も公開しています。必要であればお読みくださいね。

 

事業再構築補助金の書き方の記事

 

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