良い取引先を勝ち取るコツ

企業評価のプロが伝授!取引先に切られない7つの信用力アップ戦略

2021年7月10日

企業評価のプロが伝授!取引先に切られない7つの信用力アップ戦略|会社信用ドットコム
取引を切られたくない!どうすればいい?

突然の取引停止は本当に痛手ですよね。

売上が大きく減ったり、資金繰り計画の変更も余儀なくされたり。

大変な思いをしている社長をたくさん見てきました。

そこで本日は、取引先に切られないための戦略をお伝えします。

この記事を書いている私は、企業信用調査会社(株)東京商工リサーチで延べ7,000社以上を調査取材した元・調査員です。

取引先管理の現場をよく知る者として、取引を切られないため効果的な戦略をお伝えします。

この記事でお伝えする7つの戦略を実践すれば、優良企業からの信頼を勝ち取り、長期的な取引関係を築けるはずですよ。

「切られない」にとどまらず、「なくてはならない存在」になるヒントも見つかるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子(さとうえりこ)
会社信用ドットコム代表・会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。

*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411

詳しいプロフィールはこちら

危険信号を見逃すな!関係悪化の兆候

危険信号を見逃すな!関係悪化の兆候|会社信用ドットコム

取引を切られる前には必ず兆候があります。

発注量の減少、新規案件相談の減少、連絡頻度の低下、競合他社の名前が出るなどが典型例ですね。

これらに気づいたら、すぐにコミュニケーションを増やし、状況把握に努めましょう。必要であれば自社の改善点を積極的に聞き出し、迅速に対応することが重要です。

取引先の業界動向や経営状況にも注意を払い、先手を打つことで関係悪化を防ぐ努力も必要ですね。

継続的に取引をしているからと安心せず、常に警戒心を持ってください。些細な変化も見逃さない姿勢が、長期的な取引関係を維持する鍵になります。

 

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略|会社信用ドットコム

さて、これから取引先との関係を強化し、長期的な取引を維持するための7つの効果的な方法をご紹介します。

ポイントは、取引先との間に強固な信頼関係を築くことです。

そのために、自社の信用力を高める具体的な策をお伝えしていきます。

 

信用チェックの実態を知る

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の1つ目は、信用チェックの実態を理解して、効果的な対策を立てることです。

優良企業や大手企業は、取引先の信用チェックをしています。

信用調査会社の利用、取引銀行からの情報収集、業界ネットワークを通じた情報収集などが一般的ですね。近年ではSNSや口コミサイトなどからも情報を収集している会社も多いです。

知らぬ間に情報収集され、企業評価されていることを意識しておきましょう。自社の経営姿勢や信用力を強化していくことが必要です。

信用チェックの実態を理解し、対策を取ることで、取引先からの信頼は高まります。信頼感を関係継続につなげる意識が大切ですね。

 

総合力で勝負!自社の強みを磨く

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の2つ目は、自社の強みを磨いて総合力で勝負することです。

取引先は企業の総合力を見ています。

日常の取引状況だけでなく、決算書の数値、安定性、成長性、情報公開性、経営者の能力をよく見て「取引先としての信頼度」を確認しています。

財務指標の改善はもちろん、業界内での地位向上、新規事業への積極的な取り組み、情報開示の充実にも力を入れましょう。

自社の強みをはっきりさせ、弱点を改善することで、取引先からの評価は高まります。

業界トレンドを取り入れたり、技術力向上の取り組みをすることも必要ですね。競合他社と差別化され、興味関心を持ってもらえます。

常に自社を客観的に評価し、改善を続けることで、長期的な取引関係を維持することができます。

 

コミュニケーションで関係を深化

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の3つ目は、コミュニケーションで関係を深めることです。

日々のコミュニケーションは取引関係維持の要です。

重要な取引先には定期的な訪問や連絡を心がけましょう。業界の最新情報や自社の新しい取り組みなど、価値ある情報を提供することも効果的です。

問い合わせやクレームには迅速に対応し、誠実な姿勢を示すことが重要です。

可能な限り経営層同士の交流の機会も設けておくと、関係を切られにくくなります。

私が調査をしていて感じたのは、継続的に取引をしている会社は、経営者が相手経営者をよく知っていたことです。

コミュニケーションを多く取っていれば、取引先のニーズや課題を深く理解し、それに応える提案を行うこともできます。単なる取引先以上の「パートナー」になることもできるでしょう。

信頼関係を深めることで、取引停止のリスクを大きく減らすことができます。

 

効果的なリスク管理で信頼を獲得する

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の4つ目は、リスク管理で取引先の信頼を獲得することです。

取引先が求めるのは、安心して付き合える安定した会社です。この気持ちに応えるのが、適切なリスク管理体制です。

災害時の事業継続計画、財務健全性の維持、市場変化への対応力強化をしておくことが必要ですね。与信管理の徹底や取引先の経営状況確認も重要です。焦付きは絶対に防いでください。

これらの取り組みを実行し、取引先に伝えることで「安心して長く取引できる会社」として信頼を勝ち取ることができます。

リスク管理は単なる問題防止策ではなく、取引先との関係強化と長期的取引維持の戦略です。ビジネスの安定と成長を強力に後押ししてくれるものとして、意識して取り組みましょう。

 

「なくてはならない存在」になる

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の5つ目は、取引先にとって「取り替えのきかない」存在になることです。

そのためには、自社の独自性を明確に打ち出す必要があります。

他社にない技術力や独自のサービス、柔軟な対応力、将来性のある事業計画などのアピールが必要です。

相手企業が調べてくれる、要求してくるという受け身の姿勢ではなく、自社から積極的に動くことが大切ですね。

取引先に課題があれば解決策を提案したり、ニーズの変化にすばやく対応できる体制を整えることも効果的です。

「この会社がいなければ困る」と思わせることで、長期的な取引関係を築くことができるでしょう。

 

経営者の資質で信頼を勝ち取る

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の6つ目は、経営者の資質で信用を勝ち取ることです。

取引先が最も重視するのは、実は経営者自身の能力です。なぜなら、経営者は会社の将来を左右する存在だからです。

取引先が最も恐れるのは、取引先の倒産や取引の中断です。これらは経営者の能力が低いと起こりやすいのです。

経営管理力、意思決定力、リーダーシップ、誠実さ、先見性などは常にチェックされています。特に経営管理力は重要で、財務の健全性維持や適切な意思決定ができるかが見られています。

明確なビジョンを持ち、従業員を適切に導くリーダーシップも欠かせません。約束を守り、透明性の高い経営で信頼を築き、業界の変化に適切に対応する先見性も求められます。

常に自己成長を続ける姿勢を見せることで、会社全体の信用力向上につながります。経営者自身が高い評価を得ることが、取引継続の鍵になりますね。

 

情報開示で自社の価値を高める

取引先に切られない7つの信用力アップ戦略の7つ目は、情報開示で自社の価値を高めておくことです。

企業の評価は、情報の出し方一つで劇的に変わります。適切に情報を開示することは、取引先の印象を大きく変え、信用力と評価を飛躍的に高める強力な武器になります。

まず重要なのは、取引先が何を重視しているかを見抜くことです。そのうえで、定期的な経営状況の報告、将来の展望、自社の強みなどを戦略的に伝えましょう。

単に数字を伝えるのではなく、経営方針や戦略、その背景にある考え方も含めて説明すれば、取引先の理解と信頼を深められます。

自社のユニークな取り組みや社会貢献活動、従業員の声なども積極的に公開し、企業の人間味や誠実さを伝えれば、さらに好印象を与えられます。

相手企業のニーズに合わせた適切な情報開示を行うことで、取引先の見方が大きく変わり、自社の価値を正当に評価してもらえるようになります。

このような取り組みが、長期的な取引関係の維持と、さらなる取引拡大につながっていきますよ。

 

【元調査員の実体験】 "選ばれ続ける会社" の共通点

【元調査員の実体験】 "選ばれ続ける会社" の共通点|会社信用ドットコム

私の調査員時代の経験から、興味深い発見をご紹介したいと思います。

延べ7,000社以上の会社を取材する中で、長期的に取引が続く会社と、すぐに取引を切られてしまう会社には、明確な違いがあることに気づきました。

長期取引を維持している会社の特徴は、取引先のことを深く理解していることです。

例えば、ある社長は取引先の会社事情だけでなく、経営者の個人的な趣味まで把握していました。「うちの取引先の社長さん、実は熱心な登山家なんですよ」といった具合です。

このような深い関係性は、簡単には切れないものだと感じました。

また、これらの会社は常に相手企業のニーズを先読みし、自社でできることを積極的に提案していました。

つまり、ただ待っているのではなく、自分から関係を築こうとする姿勢が見られたのです。

対照的に、取引を切られやすい会社は受け身の姿勢が目立ちました。

中には取引先の所在地さえ把握していないという驚くべきケースもあったくらいです。

この違いは偶然ではありません。

選ばれ続ける会社は、常に相手のことを考え、関係性を深めるための努力を惜しまないです。

多くの会社を見てきた経験から、これこそが、長期的な取引関係を築く秘訣だと確信しました。

みなさまの会社でも、こうした姿勢を意識してみてください。

そして、取引先からの信用を勝ち取り、ますます事業を発展させていってくださいね。心より応援しています。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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