先日、会社経営をしている知人からこんな質問をされました。
同じ疑問をもっている社長もいらっしゃると思うので、簡単にまとめてみます。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
本業が変わると印象は悪くなるの?
よっぽどのことがない限り、本業が変わっただけで取引先や銀行などからの印象が悪くなることはないと思って大丈夫です。
というのも、本業が変わることはさほど珍しいことではないんです。
信用調査会社の(株)帝国データバンクが2015年に調査によれば、有効回答企業数1万867社のうち約半数の企業が、創業時から本業が変化しているという結果が出ているんですよ。
創業時(設立時)と現在とを比較して、企業の47.7%で“本業”が変化していた。
参照:(株)帝国データバンク “本業”の現状と今後に対する企業の意識調査(2015/7/14)より一部抜粋
時代の変化にあわせて需要が変化したり、新しく始めた事業が上手くいったり、将来を見据えて新しく事業を始めたり。これは会社を経営していれば普通に起こることです。
あまり心配しすぎないでくださいね。
本業の変化が悪い印象を与えてしまうケースは?
本業が変わることは珍しくないとは言えど、場合によっては悪い印象を持たれてしまうなんてこともあります。
いくつか例を挙げておきますね。
- 短い期間に何度も本業が変わっている
- 新しい本業が成功する未来が見えない
- なぜその会社がその事業をやるのか理解できない
- 以前の本業で大きな失敗をしている
経営者能力に疑問を持たれたり、計画性がないと思われてしまうような本業の変化は悪く見られがちです。
ちなみに、わたしは数年ごとに本業が変わる会社を取材したことがあるのですが、さすがにここまで短期間で何度も本業が変わると、会社が安定しません。
本業は変わった当初は事業にも勢いがあるのですが、結局は取引先や収益が安定しないというケースが多かったです。
『収益が伴っている』『安定感がある』というのも印象を決めるポイントになりますね。
新しい本業が上手くいっていないと思われないように注意!
本業が変わった理由は絶対にスムーズに説明できるようにしておいてください。
しどろもどろな説明だと、上手くいっていないと思われやすいです。
実際は上手くいっていたとしたら、とってももったいないことですよね。
本業が変った理由をイマイチ上手く説明できないという方は、
- 新しい本業を始めたきっかけ
- なぜ新しい本業が伸びたのか?
- 以前の本業はどうなったのか?
と分解して考えてみると説明しやすいと思います。
「どう説明したら良い印象を持ってもらえるかな」と考えて、ご自身でも納得のいく説明ができるように頑張ってくださいね。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。