「店舗のトイレを改装するのに、補助金をもらえたらな…」
そう思ったことはありませんか?
和式から洋式への改装、新しいトイレへのリフォームやバリアフリー化、そして増設。
そんな場面で活用できる補助金はしっかり受け取りたいですよね。
小規模事業者持続化補助金(以下:持続化補助金)をトイレ改装でもらえるか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、トイレ改装の計画で持続化補助金はもらえます。
ただし、「自社が対象かどうかの確認」や「計画書の書き方がポイントを外している」せいで、不採択になっている方も多いです。
本記事では、対象になるトイレ改装の特徴や、申請書類を書く時の注意点を解説します。
不手際で審査に通らないということがないように、よく確認しておきましょう。

この記事を書いている私のプロフィール
佐藤絵梨子(さとうえりこ)
会社信用ドットコム代表・会社信用クリエイター
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
<メディア掲載情報>
■SMBCグループの経営層向け会報誌『SMBCマネジメントプラス』
「危険な取引先・優良な取引先がわかる 決算数字と信用調査の活用法」
■日本実業出版社『企業実務』
「元調査員が教える!信用調査会社の上手な使い方」
「信用調査会社に会社を高く評価してもらうコツ」
■東洋経済オンライン 2026年1月
「経営者の言動」も大きなポイントに…元調査員が明かす
【信用調査会社の評価】を上げる4つのコツ
(※Yahooニュースでも掲載) など
※メディア情報一覧はこちら
トイレ改装で申請すれば、小規模事業者持続化補助金に採択される?

新しくトイレを設置する場合は補助金の対象になりそうだけれど、既存トイレの改装でも対象になるのか、というご質問をよく頂戴します。
結論をお伝えすると、トイレ改装で小規模事業者持続化補助金に採択されることは可能です。
補助金の事務局が公開している公募要領の「委託・外注費」にも、利用客向けのトイレ改装は経費対象として記載されています。
私は今までトイレ改装で持続化補助金を申請する事業者様を多数支援してきましたが、すべて採択されていますので、対象になることは間違いありません。
トイレ改装でこの補助金に採択されないなら、必ず原因があります。
本記事をすべてお読みいただけると、その原因がわかります。「当社も不採択になってしまった」という方は最後まで読んでみてください。
「和式から洋式のトイレ改装」でも持続化補助金はもらえる?

もう1つ、よくいただくご質問が「和式から洋式の改装は持続化補助金の対象になりますか?」というものです。
結論からお伝えすると、和式から洋式のトイレ改装でも小規模事業者持続化補助金をもらうことはできます。
ただし、すべての和式から洋式のトイレ改装が審査に通るわけではありません。
持続化補助金を支給する側は「トイレ改装をした結果、このような効果があるなら、補助金を支給したい」と対象を決めています。
その対象に合わないトイレ改装の場合は、申請しても、審査に通りません。
では、どのようなトイレ改装なら補助金の対象になるのか。次のパートで詳しく解説します。
持続化補助金の対象になるトイレ改装とは?

対象になるトイレ改装についてお話しする前に、一つ皆さまに質問です。
皆さまはなぜトイレを改装するのでしょうか?
「古いから新しくしたい」
「狭いから広くしたい」
「和式は使いづらいから洋式にしたい」
「もう1つ新しいトイレを増設したい」
「最新鋭のトイレをぜひウチでも!」
など、さまざまなお考えがあると思います。
ですが、このような「ただトイレを改装するだけの計画」では補助金の対象にはなりません。
持続化補助金は「販路開拓をする事業者」に対して支給される補助金です。
ということは、トイレ改装の結果、新しい販路やお客様を開拓する効果が見込めなければ、そのトイレ改装は補助金の対象にはならないんです。
販路開拓とは、新しいお客様を獲得したり、既存のお客様との取引量を増やして、売上や利益のアップにつなげる取り組みのことです。
例えば、古いトイレから新しいトイレに改装する。そうすれば、お客様が快適に使えて、店舗滞在時間も伸びて、新規のお客様やリピート来店も増えて、売上も伸びる。
このような、戦略的に販路開拓につなげるトイレ改装が、持続化補助金の対象です。
私のところには、不採択になってしまった経営者の方からのご相談が数多く寄せられるのですが、多くの方が「ただトイレを改装したい」「古くなったから新しくしたい」といった理由にとどまり、販路開拓とのつながりが見えません。
皆さまのトイレ改装の計画が、持続化補助金の対象となる「戦略的なトイレ改装」なのか。
そして、その点を事業計画書の中できちんと伝えられているか。改めて確認してみる必要があります。
こんなトイレ改装は持続化補助金で採択されない

「販路開拓に結び付くトイレ改装」と言われても、よくわからない。自社の計画は対象なのか対象ではないのか判断できない。という方もいらっしゃると思います。
実際よくいただくご相談をもとに、採択されないトイレ改装の特徴をいくつかご紹介しますので、確認してみてください。
トイレ改装が販路開拓に結びついていない
こちらはすでにお伝えしていますが、大事なことなのでもう1度お伝えします。
持続化補助金は「販路開拓の取り組みを支援する補助金」ですので、トイレ改装の結果、新しい販路やお客様を開拓する効果が見込めなければ、そのトイレ改装は補助金の対象ではありません。
単純に「トイレが古いから新しくしたい」「狭いから広くしたい」「和式は使いづらいから洋式に」だけの計画では、申請をしても、審査には通らないです。
審査では、トイレ改装による「販路開拓の効果」がよく見られているということです。
トイレ改装”以外”で顧客開拓のための工夫が感じられない
実は、トイレ改装の結果、新しい販路やお客様を開拓する効果が見込めるだけでは、審査に通らない可能性があります。
そもそもですが、トイレを改装しただけで新しい販路やお客様を開拓できる、というのは少々無理がありますよね。
新しい顧客層を獲得するための商品の改良・開発、新しい市場への参入するための売り方の工夫など、新しいお客様や販路の開拓のためにどれだけ様々な工夫をしているかも、審査では見られます。
持続化補助金は大変人気がある補助金ですので、多くの事業者が申請をします。でも、予算の関係で、補助金はすべての方には支給されません。
そのような中で、補助金の審査員は、「できるだけ高い効果が見込める事業者」や「工夫を凝らしている事業者」に補助金を支給したいと考えます。
新しい販路やお客様の開拓のために工夫を凝らし、「確かにそれなら効果がありそう」と思われるような計画でなければ、補助金獲得の可能性は低いです。
トイレ改装の内容・効果が審査員に伝わらない
実は、私のところに寄せられるご相談で1番多いのがこちらです。
販路開拓の効果も見込める、自社ならではの工夫もしている、でもその素晴らしい内容を、事業計画書を読む審査員に理解してもらえず、審査に通らないケースです。
少しキツイ言い方になってしまいますが、事業計画書の伝え方が下手ということです。
申請書類のどの項目にどのような表現で記載するか、しっかり考え、審査員に理解してもらえるように配慮することが必要です。
ただ何も考えずにフォーマットに記入しているだけだと、失敗します。
最後に、採択されない可能性が高いトイレ改装の特徴をまとめます。よく確認してくださいね。
採択されない可能性が高いトイレ改装の特徴
- トイレ改装が新しい販路開拓に結びついていない
- トイレ改装以外で顧客開拓のための工夫が感じられない
- トイレ改装の内容・効果が審査員に伝わらない
トイレ改装で採択される持続化補助金の事業計画書のポイント
補助金の審査員は、「なぜこのトイレ改装が必要なのか」「本当にこのトイレ改装で販路開拓の効果があるのか(※注)」という視点で事業計画書を見ています。
※注:持続化補助金は、中小企業の販路開拓の取り組みを支援してくれる補助金ですので、申請する計画に販路開拓の効果があるかどうかが見られます。
ですので、その疑問に明確に答えられる事業計画書でなければ、審査は突破できません。
このポイントを意識して、具体的な書き方を見ていきましょう。
「現在のトイレの問題点」「なぜ改装が必要か」を書く
補助金の審査員は、事業計画書を見る時に「なぜこのトイレ改装が必要なのか」と思って見ています。まずその疑問に答えましょう。
「なぜ改装が必要か」を伝えるには、現在のトイレの問題点を伝える必要があります。
現在のトイレにどのような問題があるのかをはっきりさせて、だからトイレ改装が必要なんです、という流れで記載するんですね。
例えば、現在のトイレは和式で個室スペースも狭く、高齢なお客様は使うのが大変という理由で買い物を切り上げてしまう方が多い。店舗滞在時間が短くなる原因になっている。このままでは高齢なお客様の獲得が進まないので、本計画(トイレ改装を含む一連の計画)を行うことが必要と考えました。など。
持続化補助金は販路開拓の取り組みを支援してくれる補助金ですから、申請する皆さまは、「現在のトイレでは狙ったお客様の獲得が難しい」と感じているはずです。
なぜ現在のトイレではそのお客様の獲得が難しいのかを丁寧に記載して、審査員に「それならトイレ改装が必要」と納得してもらえるようにしておきましょう。
トイレ改装の具体的な内容を書く
続いて、1つ前で記載した問題点の『解決策』という流れで、トイレ改装の具体的な内容を説明しましょう。
以下のような内容を記載しておくと良いですね。
- 改装工事の内容
- 改装後のトイレの特徴
- 改装前と改装後のトイレの違い
例えば、私が過去に申請支援をさせていただいた経営者の方は、この内容の説明として次のような内容を記載していました。
・トイレを和式から洋式に変更する
・親が子供と一緒に入れる広い空間を確保する
・小さなお子様や高齢の方が使いやすいバリアフリー仕様を採用(段差解消/手すりの設置/滑りにくい床材の採用/自動洗浄の追加 など)
・2ヶ月かけてトイレ改装工事を実施
(※実際はもっと詳しく記載しています。本記事用に簡潔にまとめました)
「単純に顧客数を増やすだけでなく、ターゲットである高齢者の快適さを追求して●●●●●●を取り入れた」「リピート来客や滞在時間の改善を考慮して、■■■■■■を行った」など、トイレ改装で工夫した点も忘れずに記載してください。
「新しい顧客層獲得に向けた創意工夫をしているか」も審査ではよく見られます。
トイレ改装の効果を具体的に書く
そして最後に、トイレ改装でどのような効果が出るのかを具体的に記載しましょう。
以下のような内容は記載しておきたいですね。
- トイレ改装でどのような新しい顧客層・販路の獲得ができるのか
- トイレ改装の結果、売上や利益はどれくらい伸びていくのか
本気の販路開拓だと伝えるコツは、具体的に記載することです。
例えば、新しく獲得する顧客像は、「高齢者」「女性」のように一言で表現するのではなく、以下のような具体像も含めて記載しましょう。
・性別
・年齢層
・職業
・家族構成
・顧客が存在するエリア
・抱えている悩みや課題
・製品、サービスに対するニーズ
顧客の獲得目標や業績目標などは、「数値」まで具体的に伝えると効果的です。
現在の数値と、計画実施後の数値の比較表も入れるのもおすすめします。
効果を具体的に説明できないと、「しっかり考えていない」と審査員からは低評価です。自社の計画に合わせて書き方を工夫することが必要です。
トイレ改装で採択される持続化補助金の事業計画書の書き方をまとめます。
トイレ改装で採択される事業計画書の書き方
- 「現在のトイレの問題点」「なぜ改装が必要か」を書く
- トイレ改装の具体的な内容を書く(問題の解決策として)
- トイレ改装の効果を具体的に書く
書き方が悪くて採択されなかった子供服店の話
「トイレ改装は補助金の対象のはずなのに採択されなかった...なぜでしょうか?」
トイレ改装の計画で持続化補助金を申請をして採択されなかった方から、このようなご相談をよくいただきます。
その不採択の大きな原因になっているのが、事業計画書の書き方・伝え方です。
以前、私が申請をお手伝いした子供服店も、事業計画書の書き方が悪くて採択されない状況が続いていました。
経営者の方からお話をうかがってみると、狙っている新しいターゲット層もしっかり決まっている。これまでの経験や実績を存分に活かして商品の改良も行う。
そんな工夫が感じられる内容です。店舗内の改装も進め、その改装の1つとしてトイレ改装をお考えでした。
まさに、私が補助金審査員だったら、「この事業者様にこそ補助金を支給したい」と思うような計画です!
でも、事業計画書の内容は違いました。
トイレ改装以外に行う商品改良や店舗改装のことはほぼ書かれておらず、どのような顧客層を狙って行うトイレ改装なのかも読み取れません。
「とにかく、老朽化している和式トイレから洋式トイレにしたい!!!」としか感じられない内容だったのです。
せっかく、トイレ改装を販路開拓につなげる考えがあるのに。自社の強みを活かしてさまざまな工夫もしているのに。
その良さを事業計画書で伝えられていない。
こんな”もったいない話”は本当に多いんです。
本当はとても素晴らしい計画だったとしても、審査員にその良さを理解してもらえなければ、審査には通りません。
そうならないために、しっかり書き方の対策をしておきましょう。
持続化補助金の経営計画書兼補助事業計画書①(様式2)の記入例配布

「トイレを改装するから、確実に持続化補助金に採択されたい」
「トイレ改装は持続化補助金の対象なのに、なぜうちは不採択なの…?」
そう思うなら、事業計画書では伝え方にもこだわりましょう。
「でも、どう書けばいいかわからない」
「採択事例や記入例を見てみたい」
そんな方は、経営計画書兼補助事業計画書①(様式2)の記入例を活用してみてください。
【店舗改装・トイレ改装(和式から洋式に変更)・チラシ配布】を行う計画で、実際に採択された事例をもとにした記入見本です。飲食店の例ですが、他の業者でも書くべきポイント・表現の参考になります。
トイレ改装の計画で事業計画書の書き方が悪くて不採択になってしまった方でも、この記入例を参考に再申請をして採択されている実践仕様の一品です。
利用にあたって注意点があります。詳細は購入ページで確認してください。
ただし、配布はいつまで続けるかわかりません。必要とされる方は、いますぐ入手して保存をおすすめします。
実際の事業計画書のイメージ(GIF動画)

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この記事を参考に、皆さまが補助金を勝ち取られることを心から願っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
会社信用ドットコム代表 佐藤絵梨子
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