
このような疑問にお答えします。
令和3年からスタートした東京都の助成金「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」。
2024年秋に実施される第8回の詳しいスケジュールが発表されました。
「要件が難しい」という声も耳にしますが、実はとても使い勝手の良い助成金です。
補助金額は100万円~1億円です。大小さまざまな設備投資で活用できますね。
本記事では躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の概要を解説しました。
記事を書いている私は、補助金・助成金支援の現場で200件以上の補助金のお悩みを解決してきた実績があります。
審査突破のプロの目線で採択率アップ攻略法も解説しました。
ぜひ最後までお読みください。
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業とは?
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業は、、都内中小企業者が 「製品・サービスの質的向上」による競争力強化や「生産能力の拡大」のための生産性向上を進める際に必要となる機械設備等の導入経費の一部を補助する制度です。東京の産業力の強化、都内経済の持続的発展につながる取組が対象になります。
運営をしているのは東京都中小企業振興公社という公的機関です。
補助金額は100万円から1億円までと幅があり、大小さまざまな設備投資が対象になっています。
補助対象事業
助成金の対象になるのは、以下のⅠ~Ⅳのいずれかに当てはまる事業です。
Ⅰ. 競争力強化
更なる発展に向けて競争力強化を目指した事業展開に必要となる機械設備を新たに導入する事業
Ⅱ. DX推進
IoT、AI、ロボット等のデジタル技術の活用により、新しい製品・サービスの構築や既存ビジネスの変革を目指した事業展開に必要となる機械設備を新たに導入する事業
Ⅲ. イノベーション
都市課題の解決に貢献し国内外において市場の拡大が期待される産業分野において、新事業活動に取り組むことで、イノベーション創出を図るために必要となる機械設備を新たに導入する事業
Ⅳ. 後継者チャレンジ
事業承継を契機として、後継者による事業多角化や新たな経営課題の取り組みに必要となる設備等を新たに導入する事業

対象者・対象経費・補助率
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の対象者・対象経費・補助率は以下のとおり。
対象者・対象経費・補助率
対象者 | ・令和6年4月1日現在で東京都内に登記簿上の本店または支店があること ※東京都外に設置する場合(地域限定)は東京都内に本店があること ・都内で2年以上事業を継続していること など |
補助対象期間 | 交付決定日の翌月1日から1年6ヶ月 |
対象経費 | 機械装置・器具備品・ソフトウェアの新たな導入、搬入・据付等に要する経費(※1基50万円(税抜)以上のものに限る) |
補助上限額 | 100万円~1億円 |
補助率 | 1/2~3/4以内 |
機械設備の設置場所
機械設備の設置場所には条件があります。
機械設備の設置場所
設置場所 | 条件 |
東京都内 | ア 基準日現在で東京都内に登記簿上の本店又は支店があること イ 原則、基準日現在で環境条例に定められた工場設置認可・認定を受けていること |
東京都以外 | ア 基準日現在で東京都内に登記簿上の本店があること イ 設置場所が神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県に所在する工場等であること ウ 原則、設置場所が基準日現在で環境保全等に関する法令に基づく特定施設の各種届出がなされ、認可・認定を受けていること |
次回募集スケジュール
次回(第8回)は2024年11月に申請受付がスタートします。
申請をする前に申請予約が必要です。申請予約を忘れると、この助成金に申請することができませんのでご注意ください。
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業
- 申請予約開始:令和6年10月23日(水)9時~11月6日(水)17時
- 申請受付~締切:令和6年11月1日(金)9時~11月15日(金)17時
- 採択発表:令和7年3月中旬
審査方法・審査の視点
審査は一次審査と二次審査がニ段階審査です。2つの審査を突破すると採択となります。
一次審査
一次審査では、資格審査・経理審査・事業計画審査が行われます。
一次審査を通過した申請者に対して、二次審査が実施されます。
二次審査
二次審査は面接審査です。総合審査会で助成対象事業者が決定されます。
審査の視点は、事業計画審査と価格審査です。
二次審査を通過すると晴れて採択となります。
審査の視点
審査の視点は以下の通り。資格から経理・事業計画・価格まで細かく審査されます。
資格審査(一次審査) | 本助成事業の資格要件に合致しているかを審査します |
経理審査(一次審査) | 財務内容の【○ア 安全性、○イ 収益性、○ウ 成長性】について審査します |
事業計画審査(一次審査・二次審査) | 事業計画の【○ア 目的との適合性、○イ 優秀性、○ウ 実現性、○エ 成長・発展性、○オ 計画の妥当性】について審査します |
価格審査(二次審査) | 機械設備が、一般的な市場価格に対して著しく高額でないかを審査します |
その他
助成金の詳細や、加点措置、提出書類については、公式サイトに掲載されている最新の募集要項を確認してください。
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の採択企業数
第1回~第5回までの採択企業数は以下のとおり。
第1回~第5回までの採択企業数
- 第1回 44件
- 第2回 61件
- 第3回 93件
- 第4回 139件
- 第5回 129件
- 第6回 97件
- 第7回 108件
第4回以降は採択件数が100件を超えているのは、助成金の予算が増えたからですね。
ものづくり補助金や事業再構築補助金といった経済産業省の有名補助金のように、採択企業数が数千件単位になる助成金ではありません。
採択企業数は非常に少ないです。万全の準備で申請に臨むことが必要ですね。
過去の採択事例に見る事業計画の傾向
過去の採択事例を見ることで、どのような事業計画が評価されているかの傾向がわかります。
以下の表は、第7回の採択企業とその事業計画テーマの一覧です。
この事例を参考に、自社の計画をブラッシュアップしていくことをおすすめします。
No | 企業名 | 事業計画テーマ |
---|---|---|
1 | アート印刷株式会社 | 最新鋭印刷機導入による厚紙・高付加価値印刷対応力強化 |
2 | 株式会社相信 | 高密度実装技術と脱炭素化を両立し新市場へ参入する |
3 | 株式会社アサヒケーティー | ポストコロナにおける需要増加に対応したユニフォームクリーニング工程の改革 |
4 | 株式会社アサヒ通一商アッソー | 最新型の高圧コンクリート圧送機の導入による東京都内の案件における競争力の強化 |
5 | 旭モールディング株式会社 | 高性能・省エネタイプ射出成型機・自動取出し機導入による競争力強化事業 |
6 | 株式会社アシストクリップ | 大判フラット印刷機とロール式UV印刷機の導入による生産性向上と製品力強化計画 |
7 | 飯沼精研株式会社 | 最新型CNC旋盤を導入し客先要請の大型材料への対応及び増産・短納期要求に応える |
8 | いちかわライスビジネス株式会社 | おむすび事業の生産性向上および新規販路開拓事業計画 |
9 | 岩代工業株式会社 | 最新のNCフライス盤導入で自動化および精密加工内製化により長期的競争力を強化! |
10 | エイト印刷株式会社 | 新たな設備導入による生産能力の増強と事業拡大 |
11 | 株式会社エー・アイ・エス | 2030年カーボンハーフ実現に向けたサーボベンダーの導入 |
12 | 株式会社オーティーエス | 出荷処理のロボット化による物流DXの推進事業 |
13 | 荻野工業株式会社 | 新設備による新規HEV用自動車部品の量産体制の構築と生産性向上 |
14 | 有限会社尾熊シャーリング | 最新加工設備の導入により、小型建築部品市場における競争力を強化し売上拡大を図る |
15 | 小倉鉄工株式会社 | 老朽設備を更新し、工程削減と生産性向上及び、品質向上を狙う事業 |
16 | 有限会社落合製作所 | 最新加工設備の導入で大型配電盤部品の高精度な加工を実現し、躍進的な事業展開を図る |
17 | 関東エアフィルター工業株式会社 | 新規切断機導入で技術力・生産性向上を図りエアフィルター増産要請への対応を行う |
18 | クボデラ株式会社 | 川上分野の製材事業を取り込み一貫生産体制を構築、高付加価値木材製品の供給力を強化 |
19 | グランツテクノワークス株式会社 | 樹脂関連素材に精通したノウハウを活かした特許製品を普及させ、環境推進施策へ挑戦! |
20 | 株式会社栗田化学研究所 | 電子部品印刷用感光乳剤の製造工程の高度化 |
21 | 株式会社クレーベスト | 粒状改良土製造プラント 2軸パドルミキサー2基並列化による生産性向上の実現 |
22 | 株式会社健康豆元 | 成長著しいタンパク補給食品市場へ新たな売れ筋を作る!オリジナル製品製造事業への挑戦 |
23 | 株式会社交運社 | 板金塗装部門の最適化による地域随一の大型自動車の板金塗装整備体制の実現 |
24 | 株式会社小島機械製作所 | 生産設備の増強で顧客・市場のニーズに応え、競争力を強化と売上構成比を是正する。 |
25 | 古宮製本株式会社 | 稀少な中ミシン綴じ対応を可能にし、安全性に配慮しつつ多様化するニーズに普く応える |
26 | 株式会社坂本協立精機 | 複合加工機とガントリーローダーによる工程集約と省人化 |
27 | 株式会社サトウ | 2024年運送業問題・人材不足に対応した住宅用基礎鉄筋の製造出荷工程の生産性向上 |
28 | 真田機械株式会社 | 高度精密加工技術よるイノベーション推進 |
29 | サプティー株式会社 | AI搭載不良検知システム開発 |
30 | 株式会社三功工業所 | 最新設備による特殊ダンパーの量産化と短納期対応の実現でデータセンター需要に応える |
31 | 株式会社三光紙器工業所 | アジア初の全自動貼箱機導入による幅広いパッケージ需要の取り込み |
32 | 株式会社三祥印刷 | UV枚葉印刷機導入による超短納期/超薄紙印刷対応の実現とオンリーワン企業への発展 |
33 | 三鎮工業株式会社 | EV向けステンレス部品の増産対応と42φまでの加工機フルラインナップによる差別化 |
34 | 三正工業株式会社 | 新工場建設に伴う半導体製造装置部品のワンストップでの増産実現による競争力強化 |
35 | 株式会社サンテック | デジタル制御の完全自動ダイシング装置による高付加価値加工の実現と段取りの改善 |
36 | 株式会社芝畑製作所 | 新設備による生産性向上で、大型風量測定装置部品の製造を実現し新たな市場へ対応する |
37 | 株式会社島田製作所 | 製造設備の多重化による競争力強化、売上拡大を目指して |
38 | 株式会社しまや出版 | 世界に誇るサブカルチャーを紡ぐための「極小ロット」対応最新設備機器の導入 |
39 | 株式会社シラヤマ | 最新型NCマシンによる生産体制の強化革新 |
40 | 株式会社伸榮産業 | RPF製造能力の強化による経営革新 |
41 | 株式会社新日本工業刃物製作所 | 精密平面研削盤の導入による超小ロット短納期ニーズに対応した生産体制の確立 |
42 | スター物産株式会社 | 競争力を強化しOEM製品の普及を通じて飲食店の省エネ化と食品ロスの削減 |
43 | 株式会社須長製作所 | 高騰する主原料の歩留り向上と共に出荷までの作業時間短縮を図る |
44 | 株式会社住吉プレシジョン | 多軸加工機とCAD/CAM導入による作業負荷軽減と生産力増強 |
45 | 株式会社外山金型製作所 | 自社金型製品の製造体制高度化による製品の高付加価値化及び競争力強化事業 |
46 | 大一木材株式会社 | 建設業界の省人化を推進するための自動化設備の導入 |
47 | 有限会社大昌カラー | 新規設備導入による電飾看板事業への参入と生産効率化&環境負荷低減への取組み |
48 | 株式会社ダイシン | インバウンド需要のV字回復へ牽引!生産性・付加価値向上を両立する設備投資事業 |
49 | 株式会社大豊印刷 | オフセット印刷機リスロンG26購入によるアニメ事業拡大と競争力・品質強化 |
50 | 株式会社竹内製作所 | 5軸制御マシニングセンタ導入による工程集約と生産力増強 |
51 | 有限会社玉津抜型 | 最新機を導入、生産性向上だけでなく当社の技術力を活かした高付加価値製品製造へ挑戦 |
52 | 株式会社ダン科学 | 3Dプリンター導入による医療関連事業への展開及び量産体制の確立 |
53 | 株式会社ティー・エム製作所 | 最新の曲げ加工設備の導入で、大型X線検査装置部品の高精度加工と迅速対応を実現する |
54 | 帝国器材株式会社 | 木製品の生産能力向上及びオリジナル製品生産に向けた機械3点の導入計画 |
55 | テクノ杉山株式会社 | 生産合理化体制の構築によるウェルビーイングの推進 |
56 | 株式会社デュコル | 最新デジタルマイクロスコープ導入による表面観察事業の提供 |
57 | 株式会社テラモト・エンジニアリング | 強力マシニングセンタ導入で実現!国産分離機・大型挽肉機の販路を拡大 |
58 | 株式会社DELIもっと | 炭濾過と国定公園の恵みを活かした高品質ウイスキーの製造 |
59 | 電冷工業株式会社 | 金属加工設備導入に伴う事業効率化 |
60 | 東光産業株式会社 | 厚板切断の内製化による保線機器の生産性向上計画 |
61 | 東豊薬品株式会社 | 生産性および生産効率の向上を目的とした軟膏剤製造ライン増設計画 |
62 | トク・テック株式会社 | CNC立形旋盤とワイヤ放電加工機の導入による大型部品の短納期一貫生産体制構築計画 |
63 | 飛田鉄筋工業株式会社 | コイル鉄筋材の自動切断曲げ技術の導入による鉄筋加工の生産性向上と環境改善 |
64 | 豊嶋精密工業株式会社 | 最新設備による新生産ラインの構築で、電車用部品の高品質加工と市場シェア拡大を実現 |
65 | 株式会社トヨフク | 歯車測定機導入による精度保証の精緻化及び樹脂製歯車の高付加価値化による市場開拓 |
66 | 那須印刷株式会社 | AI搭載最新印刷機導入で生産能力強化と拡販を実現し競争力を強化 |
67 | 株式会社奈良機械製作所 | 製造工程の革新による粉体表面処理装置の高度化 |
68 | ナリキ工業株式会社 | 製造集約した新工場へ画期的なロボットベンダー導入による大増産の実現 |
69 | 株式会社日興エボナイト製造所 | 「笑暮屋」万年筆で世界進出!生産量倍増、納期半減、付加価値額倍増の為の設備増強。 |
70 | 株式会社日工社 | 最新型ベンディングマシンの導入によるユニットハウスの生産性と省エネ性能の向上 |
71 | 株式会社日光プロセス | 高性能UVインクジェット機による高品質印刷の実現と生産性向上 |
72 | 株式会社日測 | 最新の3D機材導入による躍進的な生産性の向上 |
73 | 株式会社ニツトク | 最新鋭オフセット印刷機を導入し効率化と増産に向けての設備投資 |
74 | 日本光研工業株式会社 | パール顔料の製造工程革新による競争力向上 |
75 | 株式会社日本ステッカー | 原料・電気代削減と高効率・高付加価値印刷を両立させるラベル印刷機の導入 |
76 | 日本特殊光学樹脂株式会社 | 高速レーザー加工機導入による超精密光学部品の製造・検査の高効率化と競争力強化 |
77 | 日本物理探鑛株式会社 | 軌道上における地中レーダ探査機(3Dレーダ)の導入 |
78 | 野方電機工業株式会社 | 新世代CNC搭載マシニングセンタ導入によるデジタル化推進及び生産性の向上 |
79 | 白山印刷株式会社 | DX推進を活用して生産性向上を図った高付加価値トレーディングカード等の生産 |
80 | 橋本セロフアン印刷株式会社 | 最新ドライラミネート装置導入による高機能食品パッケージの生産体制強化 |
81 | 花嫁わた株式会社 | プレミアムダウンウオッシュ導入による事業拡充 |
82 | 株式会社柊 | 2024問題に向けた木製パレットの安定供給体制と量産体制の構築 |
83 | 株式会社美創 | 新たな設備導入による高強度・高耐湿印刷物の事業化 |
84 | 株式会社日野エンジニアリング | 国内メーカー初のSMARC準拠標準CPU SOMボードの量産体制の構築 |
85 | 株式会社平本製作所 | 革新的自動化技術の導入による音響機器部品の競争力強化事業 |
86 | 株式会社フォレスト | 水平リサイクルの新事業モデル構築へ「フォレスト飲料50/50チャレンジ」 |
87 | 有限会社ふくはら酒店 | 環境・省エネ対応の最新機導入によるコスト削減と信頼の確保 |
88 | ポルックステクノ株式会社 | 最新のレーザ溶接システムの導入で、防水筐体市場におけるトップ企業への飛躍を図る |
89 | 有限会社本多電機製作所 | 高性能なレーザ加工設備の導入で、大型建設機械部品の高品質な加工と市場拡大を実現 |
90 | 株式会社マイスター | 最新の自動旋盤と画像検査装置を導入し、生産プロセスを改善、競争力を強化する。 |
91 | 株式会社まるほ食品 | 高性能フリーザーと包餡機の導入により冷凍和菓子部門の強化と生産性の向上を図る |
92 | 三喜電機株式会社 | 最新ベンディングマシンの導入で大型の半導体製造装置市場への参入と競争力強化を図る |
93 | 株式会社ミクロ・テック | DX分野やEV分野、更に今後のGX分野の進展に伴う設備投資事業 |
94 | 株式会社水上製作所 | 電動自動車の省力化技術に供する制御部品の量産確立による自動車産業への進出 |
95 | 有限会社ミヤテック | 最新型CNC旋盤導入により半導体製造装置、光学機器用部品等の新分野に進出する |
96 | 株式会社ムトウユニパック | LED-UV化による省エネを含むトータルコスト削減と新商材製造による競争力強化 |
97 | 株式会社村尾組 | 生産性向上による環境負荷低減と災害時等の需要対応を目指した割栗石製造機導入計画 |
98 | 株式会社村山商事 | 先進安全自動車と環境に対応する高度化した板金修理設備導入事業 |
99 | 株式会社明祥 | 高生産印刷機導入による、属人化解消ビジネスの強化と魅力ある会社づくりで競争力強化 |
100 | 株式会社森中製作所 | 外注費用を削減しながら顧客の品質満足度を向上させるシートレベラー設備の導入 |
101 | 株式会社ヤナギ | 成長分野への事業拡大に向けたプレス~部品洗浄工程の最適化の実現 |
102 | 株式会社友和 | 次世代でも競争優位を実現するための高精度部品の加工体制強化 |
103 | ユニパルス株式会社 | フェムト秒レーザーによる超小型ロードセル等のオンデマンド生産 |
104 | 有限会社横田製作所 | 最新式NC旋盤導入を契機とした生産能力改革と脱炭素化の推進 |
105 | 株式会社ヨシザワ | 高精度筒状部品への高精度ミーリング加工技術と増産に対応可能な生産技術の高度化 |
106 | 株式会社渡辺オイスター研究所 | 特許取得の独自成分DHMBAの品質向上と増産による競争力強化 |
107 | 株式会社渡辺精機 | 高精度なCNC旋盤の導入のよる丸物の切削加工品の競争力の強化 |
108 | 株式会社渡辺製作所 | 最新ベンダーマシンの導入による「曲げ工程」の課題解決 |
採択企業名や事業計画テーマは以下のページで公表されています。確認しておきましょう。
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の申請のコツと採択率アップ戦略
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の申請のコツと、採択率をアップさせる方法をお伝えします。
ご紹介する戦略は8つです。
サクッと読めますので確認してくださいね。
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の採択率アップ戦略
- 補助金制度はすばやく理解
- スケジュール死守
- 審査基準を味方につける
- 事業計画の“見せ方”に命をかける
- 書類準備はミスらない
- 早めに銀行を囲い込む
- 魂の面接対策
- 1番大事な採択率アップ戦略
1つずつ補足します。
補助金制度はすばやく理解
採択率アップ戦略の1つ目は、補助金制度を早めに理解することです。
申請締切りの直前になって準備を始めるのはおすすめしません。
助成金の事業計画書作成や書類準備に時間がかかります。十分な準備ができないまま申請となれば、成功確率も下がります。
十分に計画を考えなければ、採択されてから困ることにかりかねません。
遅くとも1カ月前には準備を始めていたいところです。
いつ頃から準備を始めれば良いかを見定めるためにも、公式サイトや募集要項は早めに確認するようにしましょう。
スケジュールは死ぬ気で守る
採択率アップ戦略の2つ目は、スケジュール管理を徹底することです。
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業は、申請受付期間の前に申請予約が必要です。予約を忘れると申請もできません。
予約期間も申請受付期間も2~3週間と短いので見逃し注意です。
面接のスケジュール確保や、採択後の事業実施期間、完了後の報告など、すべて日程や期限が決まっています。
助成金獲得は、徹底したスケジュール管理なしで成功しないのです。
審査基準を味方につける
採択率アップ戦略の3つ目は、審査基準をしっかり把握し、味方につけることです。
応募要項には「審査の視点」の記載があります。これは「審査ではここを見ますよ」というポイントです。見られるポイントについては、提出書類や面接で必ず伝える必要があります。
審査は一次審査と二次審査の2段階で行われます。それぞれの審査の視点を確認しておきましょう。
一次審査の視点
- 資格審査:本助成事業の資格要件に合致しているか
- 経理審査:財務内容の安全性、収益性、成長性
- 事業計画審査:目的との適合性、優秀性、実現性、成長・発展性、計画の妥当性
二次審査(面接審査)の視点
- 事業計画審査:一次審査と同様の視点でより詳細に確認
- 価格審査:機械設備が一般的な市場価格に対して著しく高額でないか
そもそも審査の視点を知らなければ、的確な対策も立てられず、書類や面接で話になりません。
繰り返しとなりますが、審査の視点は公式サイトに掲載されている応募要項に記載されています。
必ず確認し、各視点に沿って自社の強みや計画の優位性を明確に示せるよう準備しましょう。
事業計画の“見せ方”に命をかける
採択率アップ戦略の4つ目は、事業計画の“見せ方”に命をかけることです。
どれだけ良い計画でも、計画の良さが審査員に伝わらなければ審査を突破できません。
・審査の視点に沿って記載できているか
・どう記載すれば審査員が理解できるか
などのポイントを踏まえ、自他ともに認める良い計画書を作成してください。
内容がしっかり伝わるか、従業員や専門家など第三者に確認してもらうのも良いですね。
書類準備はミスらない
採択率アップ戦略の5つ目は、書類準備でミスをしないことです。
手続きや書類の不備で不採択になるケースがかなりの数発生しています。
必要書類は応募要項に記載されていますので、必ず確認しましょう。
せっかく良い計画なのに、書類不備で採択されないのは大変もったいないです。
丁寧に準備を進めてください。
補助金の審査突破サポートでは、確実な採択と将来成長への道筋を示します。詳しくはこちら
早めに銀行を囲い込む
採択率アップ戦略の6つ目は、早めに銀行から協力を得ることです。
良い計画を考えても、資金が足りなければ計画を実現できません。
銀行から借入が必要な場合は、早めに相談・調達をしておきましょう。
早めに協力を得ておかないと、
採択されてから慌てて資金の工面に走り回り、結局資金が足りずに計画を断念して、助成金の採択も取り下げる
なんてことになりかねません。
資金の準備は早めになさってください。
魂の面接対策
採択率アップ戦略の7つ目は、面接対策をしっかりすることです。
二次審査での面接は、書類だけでは伝えきれなかった自社の熱意や計画の詳細を直接伝えられる大切な機会です。
以下のポイントに注意して準備しましょう。
- 想定質問への回答準備:審査のポイントを踏まえた質問を予測し、具体的な回答を準備する
- プレゼンテーションのスキルUP:説明が苦手な場合は、原稿を準備し、話す練習をする
- 数字の裏付け:計画の実現性や効果を伝える具体的な数字を用意しておく
- 質疑応答の準備:想定外の質問にも冷静に対応できるよう、事業計画全体を熟知しておく
面接では、経営者の熱意と計画の理解度もチェックされます。
十分な準備を行い、自信を持って臨むことが採択への近道になります!
経営者の本気度が採択を左右する
採択率アップ戦略の8つ目は、経営者が本気で取り組むことです。
事業を主導する経営者が本気でなければ、計画の成功はありえません。
数多の事業者の審査を経験してきた助成金の審査員は、本気の計画とそうでない計画を瞬時に見抜きます。
面接審査では、審査員と経営者が直接話すのですから、一目瞭然でしょう。
専門家に丸投げすればいい。とりあえず申請しておけば通るかも。そのような考えは通用しないのです。
貴社が本気で考えた大切な将来計画です。どうぞ気を抜かず、最後まで全力で助成金申請に取り組んでください。

企業情報の”見せ方”で補助金審査を突破する!
補助金申請では、企業情報の出し方がとても重要です。
優れた事業計画や革新的なアイデアがあっても、それを適切に伝えられなければ、審査員の心に響きません。
伝え方を間違えば、同じ企業でも全く異なる評価を受ける可能性があります。
打ち出すべきポイント、最適な伝え方は1社1社異なります。
審査基準を十分に理解し、自社が高く評価されるポイント見極め、効果的に伝えることを意識してください
「審査する側は何を見ているか」
「どう伝えれば高く評価されるか」
このようなお悩みをお持ちの方はご相談ください。お力になります。
貴社が助成金を勝ち取り、事業をますます発展させていかれることを心より応援しています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。