中小企業省力化投資補助金 補助金一発採択の必勝法

【第2回公募対応】中小企業省力化投資補助金(一般型)の超基本ガイド|審査突破のプロが申請のポイントを解説

2025年3月23日

中小企業省力化投資補助金(一般型)の超基本ガイド【審査突破のプロが解説】|会社信用ドットコム
設備投資で人手不足を解消して会社を成長させるぞ!補助金も活用したい!

このような経営者様に役立つ情報をお届けします。

経済産業省では2025年から「中小企業省力化投資補助金(一般型)」の公募を開始しました。

現在、第2回公募(申請期間:令和7年4月25日~5月30日)が始まっています。

どのような場面で活躍できる補助金か、対象経費、補助金額や補助率、申請方法は?

このような基本的な情報をわかりやすくお伝えします。

「カタログ注文型」と「一般型」の2つのタイプがありますが、この記事ではより柔軟に活用できる「一般型」 について解説します。

この記事を書いている私は、企業信用調査会社(株)東京商工リサーチで7,000社以上を調査した元・調査員です。現在は企業審査の目を活かし、補助金や融資の「審査突破」をサポートしています。

補助金申請の現場で培ったノウハウをもとに、中小企業省力化投資補助金の申請を検討している方が「まず押さえておくべきポイント」をわかりやすく解説しました。

基本を押さえ、適切な準備で補助金を勝ち取りましょう!

ぜひ最後までお読みください。

追伸:記事の中で『補助金の採択思考チェックシート』を無料配布しています。

この記事を書いている私のプロフィール

佐藤絵梨子(さとうえりこ)
会社信用ドットコム代表・会社信用クリエイター

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。

*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411

詳しいプロフィールはこちら

<メディア掲載情報>

SMBCグループの経営層向け会報誌『SMBCマネジメントプラス』2024年12月号
日本実業出版社『企業実務』2024年12月号 など

会社信用ドットコムメディア情報

※メディア情報一覧はこちら

中小企業省力化投資補助金とは?

中小企業省力化投資補助金とは?|会社信用ドットコム

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業が、作業を効率化し、少人数でも業務をこなせる設備を導入する際の費用を支援する制度です。省力化投資によって、付加価値額や生産性を向上させ、賃上げを後押しすることを目的とする制度です。

経済産業省の補助金で「カタログ注文型」と「一般型」の2つの型があります。

2024年にカタログ型の公募が始まり、翌2025年からは一般型の公募が始まりました。

 

採択のポイント!中小企業省力化投資補助金の「目的」

このブログで補助金解説をする際にはいつもお伝えしていることですが、国が補助金を支給する際には、目的があります。

ただお金をあげるわけではない。「企業にこうなってほしい」という何かしらの思わくが国にはあるということです。

どんなに優れた投資計画を考えていても、この補助金の「目的」とズレている計画は対象外です。国が補助金を支給する目的とご自身の計画内容が合う別の補助金に申請することも検討する必要があるでしょう。

というわけですので、貴社のご計画が本当に補助金の対象になるか確認するためにも、国が中小企業省力化投資補助金をつくった「目的」を理解しておきましょう。

国が中小企業省力化投資補助金を支給する「目的」(※ここはしっかり読んでください)

いま、中小企業のみなさまは、「最低賃金引上げ」「持続的な賃上げ」という問題に直面していることと思います。

このような経営課題を解決・実現するためには、人手不足を解消し、付加価値や生産性をあげることが必要になるでしょう。

そこで国は「中小企業省力化投資補助金」をつくりました。

人手不足解消に効果のあるロボットやIoTなどの製品や設備・システムを導入に必要な経費の一部を補助することで、売上拡大や生産・業務プロセスを効率化し、最低賃金の引上げ、持続的な賃上げ実現を後押ししようとしているわけです。

このように、最終的に賃上げ達成に寄与する省力化投資でなければ、中小企業省力化投資補助金の対象にはなりません。

国がどんな「目的」で補助金を支給するのか、その「目的」に合わなければ中小企業成長加速化補助金の対象ではないこと理解しておきましょう。

 

中小企業省力化投資補助金には「カタログ注文型」と「一般型」がある

中小企業省力化投資補助金にはと「カタログ注文型」と「一般型」という2つの類型があります。

違いを確認し、自社にとって最適な「型」で申請するようにしましょう。

「カタログ注文型」は、人手不足解消に効果がある汎用製品が事前にカタログに掲載されており、その中から最適なものを選んで導入します。

「一般型」は、自社の設備環境や事業内容にあった独自(オーダーメイド・セミオーダーメイドなど)の設備導入・システム構築など、さまざまな設備投資が対象になります。

この記事は「一般型」について解説していますので、お間違いなく。
佐藤絵梨子

 

一般型の対象になる『オーダーメイド設備』とは?

「一般型」の対象となる『オーダーメイド設備』については、公式サイトのよくある質問に回答が掲載されています。「これはオーダーメイドに該当するはず」と自己判断せず、定義をしっかり確認しておきましょう。

中小企業省力化投資補助事業(一般型)における、オーダーメイド設備とは、ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で 設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことを指す。なお、汎用設備であっても、事業者の導入環境に応じて周辺機器や構成する機器の数、搭載する機能等が変わる場合や、汎用設備を組み合わせて導入することでより高い省力化効果や付加価値を生み出すことが可能である場合には、オーダーメイド設備であるとみなします。

 

対象者・対象経費・補助金額は?

中小企業省力化投資補助金(一般型)の対象者、対象経費、補助金額など、より詳しく見ていきましょう。

※今後、変更の可能性もあるため、必ず最新情報を確認してください。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の対象者・対象経費・補助金額

基本要件①労働生産性の年平均成長率+4.0%以上増加
②1人当たり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上、又は給与支給総額の年平均成長率+2.0%以上増加
③事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準
④次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等(従業員21名以上の場合のみ)
※ 最低賃金引上げ特例適用事業者の場合、基本要件は①、②、④のみとする。
補助対象期間交付決定日から18か月以内(採択発表日から20か月以内)
対象経費●機械装置・システム構築費(必須)
●技術導入費
●専門家経費
●運搬費
●クラウドサービス利用費
●外注費
●知的財産権等関連経費 
補助上限額●5人以下:750万円(1,000万円)
●6~20人:1,500万円(2,000万円)
●21~50人:3,000万円(4,000万円)
●51~100人:5,000万円(6,500万円)
●101人以上:8,000万円(1億円)

※()内は大幅賃上げ特例適用の場合
補助率中小企業:1/2、小規模・再生:2/3
※補助金額 1,500 万円までは1/2もしくは2/3。補助金額1,500 万円を超える部分は1/3。

中小企業省力化投資補助金の「チラシ」も公表されています。「カタログ注文型」「一般型」の両方の内容が掲載されているものです。該当部分を確認しておきましょう。

 

募集スケジュール

第2回公募のスケジュールが発表されました。

第2回公募スケジュール

  • 公募開始:2025年4月15日
  • 申請受付開始:2025年4月25日(金)10:00
  • 申請受付締切:2025年5月30日(金)17:00
  • 採択発表:2025年8月中旬(予定)

より詳しいスケジュールは公式サイトや公募要領の情報を確認してください。

 

年間募集回数

中小企業省力化投資補助金は年3~4回の募集が予定されています。確定次第スケジュールが発表される予定です。公式サイトをこまめに確認しましょう。

 

中小企業省力化投資補助金の審査の内容

中小企業省力化投資補助金の審査基準|会社信用ドットコム

中小企業省力化投資補助金を獲得するには、審査を通過しなければなりません。

審査の内容を確認しておきましょう。

 

審査は書類審査と口頭審査の2段階

中小企業省力化投資補助金の審査は、書類審査口頭審査の2段階です。

書類審査はすべての申請者が対象です。

口頭審査はすべての事業者が対象というわけではなく、補助申請額が一定規模以上の申請を行う事業者を対象に行われます。

所要時間は1事業者15分程度。オンライン(Zoom等)での面談となります。

 

6つの審査基準

中小企業省力化投資補助金の審査は、以下の6つの項目で行われます。

審査の難易度や対策については別の記事で詳しく解説しますので、ここでは概要を簡単にご紹介しますね。

中小企業省力化投資補助金の審査基準

  1. 補助対象事業としての適格性:公募要領に記載の対象事業、対象者、申請要件、補助率等を満たすか
  2. 技術面:省力化指数や投資回収期間、付加価値額、オーダーメイド設備の4つの観点で評価
  3. 計画面:スケジュール等が具体的か、企業の収益性、生産性、賃金が向上するかを評価
  4. 政策面:地域経済への貢献、我が国の経済発展のために国の経済政策として支援すべき取組であるかを評価
  5. 大幅な賃上げに取り組むための事業計画の妥当性
  6. 加点項目

加点をもらうための手続きや、審査基準に沿った事業計画書の作成も必要です。

詳しい審査内容については、公募要領を確認してください。


「採択可能性があるか」「この補助金が最適か」診断やサポートを必要とされる方は、補助金相談がお役に立ちます。お気軽にご相談ください。

補助金の審査突破サポートご相談|会社信用ドットコム

 

【重要】補助金返還の可能性あり!

【重要】補助金返還の可能性あり!|会社信用ドットコム

補助金を受け取れば終わりだと思っている方もいますが、実はそうではありません。

中小企業省力化投資補助金は、補助金返還を求められる可能性があります。

1人当たり給与支給総額又は給与支給総額の目標を達成できなかった場合、事業場内最低賃金の引き上げ要件が未達の場合などが該当します。本補助金の基準を満たしつつ、無理のない目標値を慎重に設定することが大切です。

※付加価値額が増加していない&企業全体として当該事業年度の営業利益赤字の場合、天災など事業者の責めに負わない理由がある場合は、補助金返還は求められません。

また、補助金を受け取った後に必要な報告を怠ると、ペナルティが課されることがあります。受け取って終わりではなく、適切な対応を心がけましょう。

 

中小企業省力化投資補助金の申請の流れ

中小企業省力化投資補助金 申請の流れ|会社信用ドットコム

中小企業省力化投資補助金の申請は以下の流れで進められます。

中小企業省力化投資補助金の申請の流れ

  1. GビズIDプライムアカウントの取得
  2. 投資計画の確定・事業計画書の作成
  3. 応募申請(Jグランツを通じて電子申請を実施)
  4. 採択発表
  5. 交付申請(詳細な資料を提出し、承認を得る)
  6. 事業の実施(補助対象の設備導入を進める)
  7. 補助金の受給(事業完了後、報告を行い補助金を受け取る)

本補助金の申請は、補助金電子申請システム「Jグランツ」で行います。

申請には「GビズIDプライムアカウント」が必要です。取得には時間がかかるため、まだ発行していない方は早めに準備しましょう。

本補助金では、実現可能性の高い緻密な事業計画が求められます。計画をしっかりと練り上げる時間を確保しましょう。

事業計画書だけでなく、採択後の手続きでも随時審査やチェックが行われます。各ステップを正確かつ丁寧に進めることが必要です。

 

採択のカギを握る!事業計画書の作成

採択のカギを握る「事業計画書の作成」|会社信用ドットコム

補助金申請では、まず書面審査を通過しなければ始まりません。そのためには、質の高い事業計画書を作成することが重要です。

中小企業省力化投資補助金の事業計画書は、Word(PDF化)とExcelの2種類があります。審査員に伝わりやすいよう、正確かつ適切に作成する必要があります。

「事業計画書はもっと簡単に作れると思っていた…!」と、準備にかかる時間を甘く見ている方が非常に多いです。

まだ事業計画書のフォーマットを確認していない方は、今すぐチェックしましょう。

どのような内容を記載すべきか、作成の難易度はどれくらいか、どの程度の時間が必要かを把握し、スケジュールを立てておくことが大切です。

また、申請時には必要な書類や各ステップのスケジュールを事前に確認し、スムーズに手続きを進められるように準備を整えておきましょう。

 

補助金の採択思考チェックシート【無料】

補助金の採択診断チェックリスト【無料プレゼント】|会社信用ドットコム

補助金の“一発採択”を狙うなら、審査を突破するための「視点」と「考え方」が必要です。

これが身についていないと、採択される事業計画書をつくるのも、自社に合った補助金を選ぶのも、難しくなってしまいます。

「でも…審査に通る“考え方”って、具体的にどういうもの?」

そんな疑問をお持ちの方のために、特別なチェックシートをご用意しました。

『補助金の採択思考チェックシート』です。

たった10の質問にYes/Noで答えるだけで、補助金審査に必要な“考え方のズレ”や“見落とし”に気づけます。採択に向けて、今どこを強化すべきかも自然と見えてきますよ。

わたしが企業セミナーや個別コンサルティングで実際に使用している“実戦仕様”の一品。

延べ7,000社以上の企業審査経験と、200件以上の補助金申請サポートのノウハウをつめ込みました。

毎日無料配布申込みが増えている人気のシートです。

ただし、無料配布はいつまで続けるかわかりません。必要とされる方は、いますぐ入手して保存をおすすめします。

下記フォームにお名前とメールを入力するだけで入手できます。

 

 

最後に:審査突破の成功の”鍵”

まとめ:審査突破のプロからアドバイス|会社信用ドットコム

中小企業省力化投資補助金は、人手不足の解消や生産性向上、賃上げを目指す中小企業を強力にサポートする補助金です。

早めの対応が成功のカギです。余裕を持って準備を進めてください。

公式サイトや公募要領を確認し、不安を感じる場合は専門家にも相談をすることをおすすめします。

会社信用ドットコムでは、補助金の審査突破を強力にサポートしています。お悩みの際はご相談ください。

みなさまが補助金で採択され、事業を成長させていかれることを心から応援しています。

ともに補助金と事業成長を勝ち取りましょう!

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

補助金審査突破サポートのお問い合わせ・お見積りはこちら

補助金の審査突破サポートお見積り・お問い合わせ|会社信用ドットコム

2つのサポートで
審査突破をサポート

補助金の審査突破サポート|会社信用ドットコム

補助金の審査突破サポート

申請準備から補助金入金まで
すべての審査突破をサポート

補助金の事業計画書の添削・書き方指導|会社信用ドットコム

事業計画書の添削・書き方指導

貴社が作成した事業計画書を添削し
改善点や書き方をアドバイス

 
具体的なサポート内容や料金のお見積りを必要とされる方は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。後日、こちらからご連絡を差し上げます。
 

 

\第2回公募の申請期間は令和7年4月25日~5月30日/
\第2回公募の申請期間は令和7年4月25日~5月30日/