新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業 補助金一発採択の必勝法

実体験から教える!新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の採択率アップ実践戦略

2024年7月19日

実体験から教える!新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の採択率アップ実践戦略|会社信用ドットコム
この助成金のを申請した人からアドバイスがほしい!

このような経営者様のお役に立つ情報をお届けします。

2024年から募集が始まった助成金『新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業』。

注目度が高いので、どんな制度か気になっている事業者様もいることでしょう。

そこで本記事では、この助成金を申請した事業者様をサポートをさせていただいた実績をもとに、わかりやすく制度を解説します。

この記事を書いている私は、企業信用調査会社(株)東京商工リサーチで7,000社以上を調査した元・調査員です。現在は企業審査のプロフェッショナルとして、融資や補助金の審査突破をサポートしています。

本助成金では、第3回以降、申請をサポートしてきた実績があります。

New!!→第8回(11/14締切)の申請をサポートさせていただいた事業者様も、無事に書類審査を通過されました。

「盲点だった」「ここは対策が必要」と感じた経験をもとに、審査突破に必要な戦略もご紹介しています。

ぜひ最後までお読みください。

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。

*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411

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■メディア掲載情報
SMBCグループの経営層向け会報誌『SMBCマネジメントプラス』2024年12月号
 日本実業出版社『企業実務』2024年12月号 など

会社信用ドットコムメディア情報

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新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業とは?

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業は、ポストコロナ等における事業環境の変化を課題と捉え、これまで営んできた事業の深化又は発展に取り組む事業者を支援する助成金です。都内中小事業者の経営基盤を強化することを目的としています。

「東京都中小企業振興公社」(※公的機関です)が展開している助成金です。

取り組みのために使ったお金の一定割合を、のちほど補助してくれる制度です。

 

補助金の対象になる取り組み

補助金の対象になる既存事業の「深化」または「発展」につながる取り組みについて、詳細を確認しておきましょう。

対象になる取り組みの例

項目取り組み内容
既存事業の「深化」経営基盤の強化に向け、既に営んでいる事業自体の質を高めるための取組
・高性能な機器、設備の導入等による競争力強化の取組
・既存の商品やサービス等の品質向上の取組
・高効率機器、省エネ機器の導入等による生産性の向上の取組
既存事業の「発展」経営基盤の強化に向け、既に営んでいる事業を基に、新たな事業展開を図る取組
・新たな商品、サービスの開発
・商品、サービスの新たな提供方法の導入
・その他、既存事業で得た知見等に基づく新たな取組

自社の取り組みが対象になるか、しっかり確認してくださいね。
佐藤絵梨子

 

対象者・対象経費・補助金額

対象者・対象経費・補助経費も確認しておきましょう。
 
対象者・対象経費・補助金額

対象者・東京都内で事業を行う中小企業者(個人事業主を含む)
・直近決算期の売上高が「2019 年の決算期以降いずれかの決算期」と比較して減少している、または直近決算期において損失を計上している中小企業者
補助対象期間交付決定日から最大1年間
対象経費●原材料・副資材費
●機械装置・工具器具費
●委託・外注費
●産業財産権出願・導入費
●規格等認証・登録費
●設備等導入費
●システム等導入費
●専門家指導費
●不動産賃借料
●販売促進費
●その他経費
※委託・外注費のうち「市場調査費」「専門家指導費」「販売促進費」「その他経費」の単独の申請はできません。
※販売促進費は、既存事業に係る販売促進については対象外となります。
補助上限額800万円(補助率1/3以内)
補助率助成対象経費の3分の2以内

対象は東京都内で事業を行う事業者です。売上減少または損失計上という条件もあります。

その他の細かい条件は、助成金の公式サイトに掲載されています。募集要領も掲載されていますので、必ず目を通しておきましょう。

 

審査は書類・面接のニ段階

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業には、「書類審査」と「面接審査」の2つの審査があります。

書類審査で一定のレベルにあると認められると、面接審査に進むことができます。2つの審査を突破すると、晴れて採択・交付決定となります。

一次審査:書類審査専門家による審査です。一定のレベルにあると認められると、面接審査に進むことができます。
二次審査:面接審査申請書類の内容について専門家の面接審査が行われます。結果は面接実施から概ね1ヶ月以内に知らされます。

 

募集スケジュール

募集は毎月行われる予定です。

ただし、予算の状況によっては、12回より早く募集が終わる可能性があります。

申請するのであれば、早めのスケジュールで申請することをおすすめします。

New!!→第9回(令和6年12月2日~)の募集はなくなり、次回募集は1月6日からになりました。

募集スケジュール

募集回申請受付期間
第1回令和6年4月1日から4月15日まで
第2回令和6年5月1日から5月15日まで
第3回令和6年6月3日から6月14日まで
第4回令和6年7月1日から7月12日まで
第5回令和6年8月1日から8月15日まで
第6回令和6年9月2日から
第7回令和6年10月1日から
第8回令和6年11月1日から11月14日
第9回(予定)令和6年12月2日から
第10回(予定)令和7年1月6日から1月14日
第11回(予定)令和7年2月3日から
第12回(予定)令和7年3月3日から

 

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援をした感想

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援をした感想|会社信用ドットコム当事務所「会社信用ドットコム」では、本助成金を申請する経営者様のサポートをさせていただいています。

この助成金は一筋縄ではいかない盲点や注意点が盛りだくさんです。

「ものづくり補助金や事業再構築補助金の申請経験があるから大丈夫!」

そうおっしゃっていた経営者様も、申請準備を進めていくうちに悩んでご相談に来られています。

これから申請するなら、採択に向けて真剣に戦略を立てておきましょう。

次のパート以降で戦略を順番に解説します。
佐藤絵梨子

 

申請現場で「盲点」「戦略が必要」と感じたポイント

申請現場で「難易度高い」「戦略が必要」と感じたポイント|会社信用ドットコム

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援をさせていただいて、

「これは盲点だった!」

「ここは戦略的に準備しないとダメだ!」

このように感じたポイントをご紹介します。
 
盲点・対策が必要と感じたポイント

  1. 受付期間が短い
  2. 対象になる取り組みへの理解
  3. 事業計画の書き方
  4. 事例や傾向がわからない
  5. ラスボス!面接対策
  6. 実はとても狭き門
  7. 入金後の対策も必要
  8. 相談できる人が少ない

1つずつ補足しますね。

 

受付期間が短い

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの1つ目は、受付期間が短いことです。

申請受付期間は2週間ほどです。うっかり申請期間を過ぎてしまわないように、スケジュール管理をしっかりしておきましょう。

 

対象になる取り組みへの理解

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの2つ目は、対象になる取り組みへの理解です。

対象になる取り組みは、

『既存事業の「深化」または「発展」につながる取り組み』です。

「深化」も「発展」も既存事業をベースにした取り組みですね。

既存事業と全く関係のない新規事業の立ち上げは対象にはなりません(※よく勘違いしている方がいます)。

補助金の公式サイトや募集要項には「対象外になる取り組み」についても説明があります。よく確認しておきましょう。
  
下記の取り組みは対象外です!

  • 申請者が営んできた事業内容との関連性が薄い、又は全く無い取組
  • 法令改正への対応など義務的な取組
  • 単なる老朽設備の維持更新など、競争力や生産性の向上に寄与しない取組

 

事業計画の書き方

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの3つ目は、事業計画の書き方です。

事業計画を入力する申請様式は、Excelファイルです。様式は必ず早めに確認してください。

事業計画書を作成する際は、審査項目を意識することも重要です。主な審査項目も確認しておきましょう。

主な審査項目

  • 発展性:既存事業の深化・発展にどのようにつながるか
  • 市場性:ポストコロナ等における事業環境の変化に対応しているか
  • 実現性:計画を実行するための体制が整っているか
  • 優秀性:創意工夫や今後の展望が明確か
  • 自己分析力:自社の状況を適切に理解しているか

スペースに限りがあるので、審査項目に沿って記載するとともに、計画の良さが的確に伝わるように、重要なポイントに絞って事業計画書を作成する必要があります。

事業計画はしっかり時間を取って準備しましょう。

 

事例や傾向がわかりにくい

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの4つ目は、事例や傾向がわかにくいことです。

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業は、現時点では採択件数や採択企業は公表されていません。事例や傾向がわからないので、対策が立てづらいですね。

必要に応じて、補助金に詳しい専門家に相談することも検討すると良いでしょう。東京都の他の助成金の傾向から対策を考えることも有効です。

 

ラスボス!面接対策

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの5つ目は、面接対策が必要なことです。

書類審査が通ったから安心!とはいきません。経営者様が事業計画を的確に説明することが必要です。口頭で説明する内容も準備しておく必要があるでしょう。

とくに以下の点に注意して準備することをおすすめします。

  • プレゼンテーションの構成:限られた時間内で重要ポイントを簡潔に伝えられるよう、構成を工夫する
  • 想定Q&Aの準備:事業計画の弱点や課題について、どう対応するか説明できるよう準備する
  • 熱意と自信の伝え方:事業に対する熱意を伝えつつ、過度な自信は避け、謙虚さとのバランスを取った伝え方をする

面接日のスケジュール確保もお忘れなく!

 

実はとても狭き門

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの6つ目は、実はとても狭き門ということです。

この助成金、それほど予算は多くはありません。

毎回数千件単位の企業が採択される補助金に比べると、採択件数はかなり少ないでしょう。

簡単に採択されると思っている経営者様は考えを改めた方が良いです。人気が高まっているので競争率も高めなはずです。

 

入金後の対策も必要

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの7つ目は、入金後の対策も必要ということです。

助成金獲得後も、以下の点に注意が必要です。

  • 報告義務:定期的な進捗報告や最終報告書の提出が求められます。計画通りに事業が進んでいない場合も報告が必要です
  • 経費の管理:助成対象となる経費を適切に管理し、証憑書類を保管しておく必要があります
  • 計画変更への対応:事業環境の変化等により計画変更が必要な場合は、速やかに相談しましょう

助成金の趣旨を理解し、入金後も適切な手続きが必要なことをお忘れなく!

 

相談できる人が少ない

「盲点」「戦略が必要」と感じたポイントの8つ目は、相談できる人が少ないことです。

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業は、今年募集が始まったばかりです。まわりを探しても、申請した事業者、申請を支援した専門家は少ないことでしょう。

相談するなら、様々な補助金の支援経験がある専門家に相談してみると良いです。

例えば、東京都の助成金の申請支援経験がある専門家なら、これまで公社が募集してきた助成金の傾向から、的確なアドバイスをしてくれるはずです。


申請直前に焦らないようにしっかり準備します!

 

助成金の採択率を劇的にアップさせる実践戦略

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の採択率を高めるには|会社信用ドットコム

採択可能性を高めるには、入念な準備をして申請することが大切です。

助成金をよく理解し、事業計画を固め、万全の書類準備のもとで申請することですね。

応募要項には審査基準が記載されています。事業計画書類の作成前に熟読しましょう。

書類審査の後には面接審査もあります。スケジュール確保・面接準備もお忘れなく。

「事業計画の精度を高めたい」

「事業計画書の書き方にアドバイスがほしい」

このような方はご相談ください。7,000社以上の調査経験と200件以上の補助金支援実績を活かし、お力になります。

審査突破戦略から、事業計画書の書き方まで、お気軽にご相談ください。

▶詳しくはこちら

補助金の審査突破サポート|会社信用ドットコム

みなさまが助成金を勝ち取り、事業をますます発展させていかれることを心より応援しています。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
 

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