そんな方のお役に立つ情報をお届けします。
この記事を書いている私は、企業信用調査会社(株)東京商工リサーチの元調査員です。現在は企業審査の知見を活かし、補助金や融資の審査突破をサポートしています。
本記事では、事業承継・M&A補助金の概要をわかりやすく解説しました。
採択率や決して簡単に審査を突破できない理由もお伝えしています。
事業承継・M&A補助金の申請を検討中の方は、必読の内容です。
ぜひ最後までお読みください。
追伸:記事の中で無料プレゼント『補助金の採択診断チェックリスト』をご用意しています。
事業承継・M&A補助金とは?
事業承継・M&A補助金は、事業承継をきっかけに新しい取り組みを行う中小企業や、事業再編、事業統合に伴う経営資源の引継ぎを行う中小企業等を支援する補助金です。
専門家活用枠、経営革新枠、廃業・再チャレンジ枠という3つの申請枠があり、最適な枠を選んで申請するものになります。
事業承継・M&A補助金の採択率
2021年に行われた公募の結果はこちら。
2021年の採択結果
公募期間 | 採択件数 | 申請数 | 採択率 | |
令和3年6月11日〜7月12日 | 経営革新 | 167件 | 335件 | 49.8% |
専門家活用 | 346件 | 412件 | 83.9% | |
令和3年7月13日〜8月13日 | 経営革新 | 187件 | 375件 | 49.8% |
専門家活用 | 330件 | 419件 | 78.7% | |
令和3年9月30日〜10月26日 | 経営革新 | 75件 | 136件 | 55.1件 |
専門家活用 | 236件 | 270件 | 87.4% |
経営革新は50%ほど、専門家活用はなんと80%以上の高採択率です。
そのように思った方、残念ながらそうはいかないです。
次の審査基準のパートをご覧になってください。
あれ?思ってたのと違うな?と思うはずですよ。
事業承継・M&A補助金の審査基準
事業承継・M&A補助金の審査ポイントをチラっと見てみましょう。
「経営革新」と「専門家活用」のそれぞれの審査基準を抜粋しました。
経営革新型の審査ポイント
専門家活用型の審査ポイント
経営革新は次の4つの観点が審査ポイントになっていますね。
独創性・実現可能性・収益性・継続性
専門家活用型はこちらの3点がポイントになっています。
- 財務内容が健全
- 取り組みの目的・必要性
- 取り組みの効果・地域経済への影響
これを見たら「やはり簡単だ!」とはならないはずです。
「独創性やら実現可能性をどう伝えたらいい?」
「必要性や効果を伝えろと言われても・・・」
のように戸惑いませんか?
専門性の高い分野ですし、専門家のサポートも必要な補助金です。難易度が低いわけがありません。
その答えは次のパートでお伝えします。
事業承継・M&A補助金が高採択率な理由【1つだけ】
事業承継・M&A補助金の採択率が高い理由。
まず最初に結論から。
ズバリ、
結論:本気の申請者しかいないから
事業承継・M&A補助金は申請のハードルが高めです。
- お金が欲しいだけの人
- 丸投げで何とかなると思っている人
このような人が即脱落するであろう高い壁があるのです。
本気でないと越えられない5つの壁
- 事業承継・引継ぎが必要
- 補助金の内容が難しい
- 専門家の支援が必須
- 審査レベルが高い
- 丸投げ厳禁!!
そもそも本気ではない方が「事業承継しよう」とは思わないですよね。
難しい制度内容を理解しようとも思わないでしょう。
専門家に頼むことや、レベルの高い審査に挑戦することもしないはずです。
最終的に申請までたどり着くのは、高いハードルを越えた本気の事業者だけです。
本気だから計画の質も高い。数少ない本気の人が質の高い計画を持って集まるから、採択率も高くなる。理由はいたってシンプルなのです。
最後に試されるのは経営者の本気度
補助金申請サポートを数多く経験させていただいてわかったことですが、補助金で採択される会社には”傾向”があります。
こんな会社が採択されている
- 会社の未来を真剣に考えている
- 当事者意識を持って補助金申請に臨んでいる
このような会社だからこそ、レベルの高い事業計画を立てることができます。
そして、申請手続きも完璧に終えられる。
その結果、採択されています。
- ただお金が欲しいだけ
- 真剣ではない
- 誰かに丸投げ
このようなお考えでは採択はされません。
補助金は申請者の本気度が試されるものです。どうぞお忘れにないでくださいね。
補助金の採択可能性チェックリスト【無料配布】
補助金の一発採択を狙うなら、審査を突破するための戦略と準備が必要です。
「でも…審査に通る戦略や準備って、具体的にどうすればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、特別なチェックリストをご用意しました。
『補助金の採択可能性チェックリスト』です。
わたしが企業セミナーや個別コンサルティングで実際に使用している実戦仕様の一品。
7,000社以上の企業審査経験と、200件以上の補助金申請支援のノウハウをつめ込んだ充実の内容です。
採択可能性チェックリストの収録内容
補助金申請の思考チェックシート
10の質問に「YES/NO」で答えるだけで、“審査に通る考え方”ができているかチェックできます。
設備投資するなら知っておきたい!賢く使いたい制度紹介集
・設備投資でおすすめの補助金
・融資や税金が優遇される承認制度
この2つの制度を紹介。採択の可能性が高い補助金を選べているか、使える優先採択・節税制度はないかチェックできます。
毎日無料配布申込みが増えている人気のシートです。
ただし、無料配布はいつまで続けるかわかりません。必要とされる方は、いますぐ入手して保存をおすすめします。
下記フォームにお名前とメールを入力するだけで入手できます。
採択の可能性をより深く確認したい方には、〈採択可能性診断〉がお役に立ちます。90分の面談で実践的なアドバイスを提供します。
-
補助金の採択可能性診断
【ご相談受付中】「採択可能性があるか」「自社の計画で審査を突破するには?」など、補助金審査についてご相談を必要とされる方のお問い合わせページです。経済産業省やその他省庁、各都道府県のさまざまな補助金に対応。元・調査員×審査突破のプロの目で的確な診断を提供します。まずはお気軽にご相談ください。
続きを見る
まとめ:補助金採択の可能性を高めるコツ
補助金で採択されるには計画を深く考え、入念に申請準備を進めていくことが必要です。
スケジュールに余裕を持って早めに準備を始めましょう。
「採択可能性を高めたい」と思われるのであれば、信頼できる専門家に相談することもおすすめです。
信頼と実績のある専門家なら、貴社に真摯に寄り添ってくれます。そして、採択に向けた最適解を示してくれるはずですよ。
みなさまが補助金で採択され、事業をますます成長させていかれることを心から願っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
補助金審査突破のご相談はこちら
経済産業省・その他省庁・各都道府県など、さまざまな補助金に対応
以下のお問い合わせフォームに必要事項をご入力の上、送信してください。後日、こちらからご連絡差し上げます。