事業再構築補助金の第11回公募の採択結果が発表されました。
申請から採択結果発表まで、あいだに補助金制度の見直しを挟んだこともあり、随分と時間がかかりました。
そして、驚くほど採択率が低下し、これまでとは審査基準が大きく変わったことを痛感させられる結果になっています。
本記事では、第11回公募の採択率や採択の傾向、第12回の申請スケジュールを解説します。
事業再構築補助金は次回12回公募をもって規模を縮小していくような動きも見られます。
第11回の傾向から、再申請をする方の不採択リベンジのコツもお伝えしています。
ぜひ最後までお読みくださいね。
補助金申請、事業計画書の書き方をご相談いただけます。お気軽にご相談ください。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
事業再構築補助金の第11回公募の採択結果発表
令和6年2月13日(火)に第11回事業再構築補助金の採択結果が発表されました。
応募件数9,207件、採択2,437件。採択率26.4%。
採択率は補助金史上まれに見ぬ低水準になりました。
なお、1つ前の第10回公募は応募件数10,821件、採択5,205件、採択率は48.1%です。
政府の有識者レビューを受けて事業再構築補助金の運用が見直され、採択発表も延期されていましたが、結果は大変厳しいものになっています。
事業再構築補助金の第12回公募のスケジュール
令和6年4月23日に第12回事業再構築補助金の公募要領が発表されました。申請締切は7月26日です。申請開始日は決定次第、発表される予定です。
- 申請開始:令和6年5月20日
- 申請締切:令和6年7月26日 18:00
- 交付候補者決定(採択発表):令和6年10月下旬~11月上旬頃(予定)
事業再構築補助金の第12回公募で不採択リベンジをする社長様へ
補助金制度の見直しが行われたことや、第11回公募の採択結果を見ると、第12回公募も審査は非常に厳しいものになると予想されます。
第12回公募で再申請と不採択リベンジをする方は、第11回公募の採択傾向を確認して、戦略的に準備をしておくことをおすすめします。
不採択になったら確認すること
- 書類不備のチェック
- 不採択理由の確認
- 次回公募要領の確認
- 事業計画書の改善・修正
- その他補助金の検討
1つずつ簡単に補足します。
書類不備のチェック
必要な書類、修正すべき書類を確認しておきましょう。
良い事業計画を考え、最高の事業計画書もあるのに、書類不備で不採択になるのはもったいないこです。
抜け漏れがないように、丁寧に準備を進めましょう。
不採択理由の確認
事業再構築補助金で不採択になると、不採択理由を教えてもらえます。
不採択ランクや改善すべき点がわかります。必ず確認しましょう。
事業計画を練り直したり、事業計画書の修正をする際の参考にしましょう。
次回公募要領の確認
次回の申請回で再申請をする場合は、最新の公募要領を必ず確認しましょう。
不採択になった申請回と最新の申請回では、公募要領の内容が変わることがあります。
申請枠や対象経費、事業計画書に記載すべき内容も変更されることがあります。
「前回と同じだろう」という気持ちでいると、思わぬミスや想定外の事態でつまづきかねません。
必ず最新の公募要領に目を通しておきましょう。
事業計画書の修正・改善
不採択理由をもとに事業計画書の修正・改善をしましょう。
場合によっては事業計画そのものの見直しも必要になるでしょう。早めに取り掛かることをおすすめします。
事業再構築補助金の書き方を解説した記事も配信中です。この記事の1番下で該当ページ一覧をご紹介しています。
その他補助金の検討
場合によっては、事業再構築補助金以外の補助金を選んだ方が良いケースもあります。
事業再構築補助金の第12回公募で再申請をするのか、ほかの補助金で再申請するのか、申請締切のタイミングも確認しながら慎重に決めましょう。
他の補助金のスケジュールは以下をご確認くださいね。
▶︎大型補助金の今後のスケジュール
- ものづくり補助金(第17回公募:3月1日締切・第18回公募:3月27日締切)
- 事業承継・引継ぎ補助金(第8次公募:2月16日締切)
- 小規模事業者持続化補助金(第14回公募・3月14日締切)
不採択でもめげない!
事業再構築補助金の第11回公募の採択率は、補助金史上まれに見ぬ低水準になりました。
また、今後も審査は厳しいものになると予想されます。
不採択になって心が折れてしまった、、、という方もいらっしゃるかもしかれませんね。
そんな方にお伝えしたいことがあります。
それは、1回・2回の不採択で補助金を諦めるのは時期尚早だということです。
補助金で採択された事業者様の中には、何度も挑戦をして採択をつかんだ事業者様もたくさんいらっしゃいます。
1回・2回の不採択で諦めず、再申請に挑んでください!
自社だけではリベンジが難しい方、採択可能性を高めたい方は、専門家の協力を得ることも1つの手です。
信頼できる専門家なら、不採択の原因や採択可能性を見抜き、審査突破の最適解を示してくれるはずです。
相談する専門家は私である必要はありませんが、もしお困りでしたらご相談ください。お力になります。
補助金は企業の成長や新たな投資機会を生む可能性を高めてくれます。
みなさまが採択を勝ち取り、今後ますます事業を発展させていかれることを心から応援しています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。