新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業 補助金一発採択の必勝法

【申請の感想】新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の注意点・採択率アップ戦略

2024年7月19日

【申請支援しました】新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援・ご相談対応をした感想|採択率を高めるには?|会社信用ドットコム
この助成金の申請した人の感想が知りたいな。

このような経営者様のお役に立つ情報をお伝えします。

今年から募集が始まった助成金『新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業』。

SNSやブログ記事で紹介している専門家も多いので、どんな助成金なのか気になっている事業者様もいらっしゃると思います。

そこで本記事では、わたしが、『新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業』の申請をする事業者様のサポートで、申請準備から申請までの一連の流れを経験して感じたことについてお話しします。

この記事を書いているわたしは、補助金や融資の申請支援をする専門事務所の代表です。

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業では、第3回以降で毎回申請サポートの実績があります。

実はこの助成金、難易度はかなり高めです。ふつうに申請すると大火傷します。

なぜそうも思うのかも、お伝えしています。

正直なところ、

「あぁこんな助成金だったとは、、、

これは盲点だったな」

と思ったこともありました。

そんな経験から考えた、審査突破に必要な戦略についてもご紹介しています。

とくに、申請完了後に起こった出来事についてはぜひ読んでおいてください。記事の最後の方でご紹介しています。

ぜひ最後までお読みください。

この記事を書いている私のこと

佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表

世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。

*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411

詳しいプロフィールはこちら

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業とは?

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業は、ポストコロナ等における事業環境の変化を課題と捉え、これまで営んできた事業の深化又は発展に取り組む事業者を支援する助成金です。

都内中小事業者の経営基盤を強化することを目的としています。

「東京都中小企業振興公社」(※公的機関です)が展開している助成金です。

取り組みのために使ったお金の一定割合を、のちほど補助してくれる制度です。

 

補助金の対象になる取り組み

補助金の対象になる既存事業の「深化」または「発展」につながる取り組みについて、詳細を確認しておきましょう。

対象になる取り組みの例

項目取り組み内容
既存事業の「深化」経営基盤の強化に向け、既に営んでいる事業自体の質を高めるための取組
・高性能な機器、設備の導入等による競争力強化の取組
・既存の商品やサービス等の品質向上の取組
・高効率機器、省エネ機器の導入等による生産性の向上の取組
既存事業の「発展」経営基盤の強化に向け、既に営んでいる事業を基に、新たな事業展開を図る取組
・新たな商品、サービスの開発
・商品、サービスの新たな提供方法の導入
・その他、既存事業で得た知見等に基づく新たな取組

自社の取り組みが対象になるか、しっかり確認してくださいね。
佐藤絵梨子

 

対象者・対象経費・補助金額

対象者・対象経費・補助経費も確認しておきましょう。
 
対象者・対象経費・補助金額

対象者・東京都内で事業を行う中小企業者(個人事業主を含む)
・直近決算期の売上高が「2019 年の決算期以降いずれかの決算期」と比較して減少している、または直近決算期において損失を計上している中小企業者
補助対象期間交付決定日から最大1年間
対象経費●原材料・副資材費
●機械装置・工具器具費
●委託・外注費
●産業財産権出願・導入費
●規格等認証・登録費
●設備等導入費
●システム等導入費
●専門家指導費
●不動産賃借料
●販売促進費
●その他経費
※委託・外注費のうち「市場調査費」「専門家指導費」「販売促進費」「その他経費」の単独の申請はできません。
※販売促進費は、既存事業に係る販売促進については対象外となります。
補助上限額800万円(補助率1/3以内)
補助率助成対象経費の3分の2以内

対象は東京都内で事業を行う事業者です。売上減少または損失計上という条件もあります。

その他の細かい条件は、助成金の公式サイトに掲載されています。

助成金の公式サイトには募集要領も掲載されていますので、必ず目を通しておきましょう。

 

審査は書類・面接のニ段階

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業には、「書類審査」と「面接審査」の2つの審査があります。

書類審査で一定のレベルにあると認められると、面接審査に進むことができます。

2つの審査を突破すると、晴れて採択・交付決定です。

一次審査:書類審査専門家による審査です。一定のレベルにあると認められると、面接審査に進むことができます。
二次審査:面接審査申請書類の内容について専門家の面接審査が行われます。結果は面接実施から概ね1ヶ月以内に知らされます。

 

募集スケジュール

募集は毎月行われる予定です。

ただし、申請受付期間でも、応募が規定件数に達すると受付期間前に締め切られます。

予算の状況によっては、12回より早く募集が終わる可能性もあります。要注意です。

第6回の受付は令和6年9月2日9時開始、9時15分締切だったようです。受付初日の素早い申請が必要です。

募集スケジュール

募集回申請受付期間
第1回令和6年4月1日から4月15日まで
第2回令和6年5月1日から5月15日まで
第3回令和6年6月3日から6月14日まで
第4回令和6年7月1日から7月12日まで
第5回令和6年8月1日から8月15日まで
第6回令和6年9月2日から
第7回(予定)令和6年10月1日から
第8回(予定)令和6年11月1日から
第9回(予定)令和6年12月2日から
第10回(予定)令和7年1月6日から
第11回(予定)令和7年2月3日から
第12回(予定)令和7年3月3日から

 

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援をした感想

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援をした感想|会社信用ドットコム会社信用ドットコムでは、第3回以降、申請する経営者様のサポートをさせていただいています。

東京都の助成金の申請支援は過去にも経験があるのですが、この助成金は一筋縄ではいかない盲点や注意点が盛りだくさんです。

ものづくり補助金や事業再構築補助金の申請経験があるから大丈夫!

そうおっしゃっていた経営者様も、悩んでご相談に来られています。

これから申請するなら、採択に向けて真剣に戦略を立てておきましょう。

次のパート以降で順番に解説します。
佐藤絵梨子

 

申請現場で「盲点だった」「戦略が必要」と感じたポイント

申請現場で「難易度高い」「戦略が必要」と感じたポイント|会社信用ドットコム

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業のご相談対応や申請支援をさせていただいて、

これは盲点だった!(こんなことになってるとは知らなかった!)

これは戦略を立てておかないと上手くいかない!

このように感じたポイントをご紹介します。
 

盲点・対策が必要と感じたポイント

  1. 受付締切が早すぎる
  2. 対象になる取り組みへの理解
  3. 申請のタイミングの見極め
  4. 事業計画の書き方
  5. 事例や傾向がわからない
  6. ラスボス!面接対策
  7. 実はとても狭き門
  8. 相談できる人が少ない

1つずつ補足しますね。

 

受付締切が早すぎる

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点・対策必要」と感じたポイントの1つ目は、受付締切が早すぎることです。

これは必ず1番最初に対策をしてください!

第3回~第6回はすべて受付締切日のに募集が締め切られました。

第6回は受付初日の9月2日に受付が締め切られました。しかも、9時に受付が開始され、9時15分頃には受付終了となったようです。

各回の受付期間初日、かつ、受付開始早々に申請しないと間に合いません。

正直なところ、10分程度で申請するのは慣れていないと難しいです。

事前に電子申請マニュアルをよく読み込み、入力項目とファイル添付作業を具体的にイメージしておくなど、対策が必要です。

「受付時間内に申請を完了した」「j-grantsから申請済み通知が来た」としても安心できません。なんと、申請済みと通知が来てから2週間後に「募集上限件数に達したため不受理」との通知が来た事業者様もいらっしゃいます。申請後も気は抜けません。

 

対象になる取り組みへの理解

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点だった!」「戦略が必要!」と感じたポイントの2つ目は、対象になる取り組みへの理解です。

対象になる取り組みは、

『既存事業の「深化」または「発展」につながる取り組み』です。

「深化」も「発展」も既存事業をベースにした取り組みですね。

既存事業と全く関係のない新規事業の立ち上げは対象にはなりません(※よく勘違いしている方がいます)。

補助金の公式サイトや募集要項には「対象外になる取り組み」についても説明があります。よく確認しておきましょう。
  
下記の取り組みは対象外です!

・申請者が営んできた事業内容との関連性が薄い、又は全く無い取組
・法令改正への対応など、義務的な取組
・単なる老朽設備の維持更新など、競争力や生産性の向上に寄与しない取組

 

事業計画の書き方

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点だった!」「戦略が必要!」と感じたポイントの3つ目は、事業計画の書き方です。

事業計画を入力する申請様式は、Excelファイルです。様式は必ず早めに確認しておきましょう。

記載項目や記載箇所は決まっています。

フリーフォーマットの事業計画書より楽そうに思えますが、甘く考えすぎるのは危険です。盛大に足元をすくわれます

  • 1つ1つの項目をどう説明するか
  • ほかの項目との整合性は問題ないか
  • スペース内で的確に説明できているか
  • 特徴を過不足なく説明できているか
  • 審査の着眼点は記載できているか

・・・などを考えながら記載をしていると、かなり難しく、時間も労力かかります。

私がサポートさせていただいた経営者様も、申請直前まで悩みながら申請様式を完成させました。

事業計画はしっかり時間を取って準備しましょう。

 

事例や傾向がわからない

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点だった!」「戦略が必要!」と感じたポイントの4つ目は、事例や傾向がわからないことです。

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業は、現時点では採択件数や採択企業の公表はありません。

事例や傾向がわからないので、対策が立てずらいですね。

必要に応じて、補助金に詳しい専門家に相談することも検討すると良いでしょう。

東京都の他の助成金や、過去の助成金の傾向から対策を考えることも有効です。

 

ラスボス!面接対策

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点だった!」「戦略が必要!」と感じたポイントの5つ目は、面接対策が必要なことです。

書類審査が通ったから安心!とはいきません。

面接では経営者様が事業計画を説明しなければなりません。口頭で説明する内容も準備しておく必要があるでしょう。

面接日のスケジュール確保も必要です。

 

実はとても狭き門

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点だった!」「戦略が必要!」と感じたポイントの6つ目は、実はとても狭き門ということです。

そもそも、そんなに予算はありません。

毎回数千件単位の企業が採択される補助金に比べると、採択件数はかなり少ないでしょう。

簡単に採択されると思っている経営者様は考えを改めた方が良いです。

人気が高まっているので競争率も高めです。

 

相談できる人が少ない

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の申請支援で「盲点だった!」「戦略が必要!」と感じたポイントの7つ目は、相談できる人が少ないことです。

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業は、まだ6回の募集を終えたばかりです。

まわりを探しても、申請したことがある事業者は少ないことでしょう。友人知人や知り合いから請経験者を見つけて、気軽に相談することが難しいのです。

相談が必要なのであれば、過去6回で申請支援経験のある専門家を探し出して相談するか、様々な補助金の支援経験がある専門家に相談すると良いですね。

東京都中小企業振興公社のほかの助成金の申請支援経験がある専門家なら、これまで公社が募集してきた助成金の傾向から、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。

これから申請を考えている経営者様は参考にしてください。
佐藤絵梨子

 

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の採択率アップ対策

新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業の採択率を高めるには|会社信用ドットコム

採択可能性を高めるには、

入念に準備をして申請することが大切です

助成金をよく理解し、事業計画を固め、万全の書類準備のもとで申請しましょう。

電子申請はスピード勝負です。事前に電子申請マニュアルは熟読しましょう。

書類審査の後には面接審査もあります。スケジュール確保・面接準備もお忘れなく。

正確かつ丁寧な準備が大事です。

アドバイスや相談が必要な社長様はご相談ください。お力になります。

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貴社が助成金・補助金を勝ち取り、事業をますます発展させていかれることを心より応援しております。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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