そんなご要望にお応えします。
事業計画書の書き方は、補助金の採択・不採択に大きく影響します。
どんなに優れた計画でも、情報が正しく伝わらなければ不採択なってしまいますからね。
本記事では、採択を勝ち取るために”まずコレは絶対に守るべき事業計画書の書き方”を徹底解説しています。
事業計画書がどのように審査されるかもお伝えしています。審査を知ることが、採択される書き方を攻略する鍵になりますよ。
計画の良さが正しく伝わる事業計画書を作成して、補助金の採択をつかみ取りましょう!
ぜひ最後までお読みください。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
補助金審査の9つの掟
採択される事業計画書の書き方をお伝えする前に、まずは補助金の審査をよく知っておきましょう。
知らないと、採択にかすりもしない事業計画書を作ってしまいがちです。必読です。
ルール無視は論外
補助金審査の掟の1つ目は、ルール無視は論外だということです。
事業計画書は様式や記載すべき項目が決まっています。ルールを無視した事業計画書は、審査対象外や不採択になります。
作成前に必ず記載ルールを確認しましょう。
審査時間は短い
補助金審査の掟の2つ目は、審査時間は短いということです。
補助金は申請者の数が多いので、パパッとスピーディーに審査されます。
人気の高い事業再構築補助金だと、1件あたりの審査時間は20〜30分ほどしかありません。
短時間でムリなく理解できる事業計画書を作成しなければなりませんね。
じっくり読まれない
補助金審査の掟の3つ目は、じっくり読まれないことです。
すでにお伝えしたとおり、補助金の審査時間は短いです。審査員も1社1社じっくり読み込んではいられません。
一回読めば理解できる事業計画書を作成する努力が必要です。
審査員は業界のプロではない
補助金審査の掟の4つ目は、審査員は業界のプロではないということです。
審査員は事業計画書を審査するプロですが、すべての業界に精通した“業界のプロ”ではありません。あなたの業界を知らないこともあるのです。
業界に詳しくない人が読んでも理解できるような配慮が必要ですね。
専門用語や略語は理解されない
補助金審査の掟の5つ目は、専門用語や略語は理解されないということです。
審査員は業界のプロではないので、専門用語や略語は通じない可能性があります。
無理に専門用語を使うと、説明が伝わらなかったり、誤解を招く恐れも出てきます。
誰でもわかる言葉で事業計画書を作成する必要がありますね。
「汲み取って」は通じない
補助金審査の掟の6つ目は、「汲み取って」は通じないということです。
審査員は書かれていないことまで深読みして考えてはくれません。内容を整理して考える時間もありません。
相手に汲み取ってほしいという考えは通用しないのです。
ただ情報を並べるのではなく、読み手に理解してもらえるように正しく伝える努力が必要ですね。
計画の甘さは容赦されない
補助金審査の掟の7つ目は、計画の甘さは容赦してもらえないことです。
補助金審査では、計画が具体性か、実現できるのかがとくに厳しくチェックされます。
「少しくらい決まっていなくても大丈夫だろう」という甘えは通用しません。
採択されたらすぐに始められるレベルの計画を立て、記載しておく必要がありますね。
”想い”だけでは採択されない
補助金審査の掟の8つ目は、”想い”だけでは採択されないことです。
事業計画書は「どのような事業なのか」「どのように計画を実現するのか」「どれくらいの収益が出るのか」をわかりやすく伝える書類です。
想いばかりで肝心な計画内容が決まっていない、決まっていても正しく伝わらない事業計画書では、高評価を勝ち取れないのです。
想いばかりを記載していないか、肝心な内容は書けているかの見極めが必要です。
”良い計画”は大前提
補助金審査の掟の9つ目は、”良い計画”が大前提だということです。
どんなに事業計画書の出来栄えが良くても、肝心な計画内容がイマイチでは話になりません。
「良い計画+正しい見せ方」がそろってはじめて採択を勝ち取ることができます。
自社の将来像を本気で考え、最高の事業計画書を作成しましょう。
補助金審査の掟をまとめます。
補助金審査の9つの掟
- ルール無視は論外
- 審査時間は短い
- じっくり読まれない
- 審査員は業界のプロではない
- 専門用語は略語は理解されない
- 「汲み取って」は通じない
- 計画の甘さは容赦されない
- ”想い”だけでは採択されない
- ”良い計画”は大前提
まずこれだけは死守!補助金で採択される事業計画書の書き方
補助金審査の掟がわかったところで、採択される事業計画書を書き方をお伝えします。
どれも大切なポイントです。要確認ですよ。
とにかくルールを守る
補助金で採択される事業計画書の書き方の1つ目は、とにかくルールを守って作成することです。
補助金の事業計画書は、様式や記載すべき項目が決まっています。申請者はルールを守って事業計画書を作成しなければなりません。
こんなふうに書いて欲しいという「参考様式」があるなら活用する。
見出しや表現を工夫して「ここではこの内容を書いている」とわかるようするなど、審査員にルールを守っていることが伝わるようにしましょう。
内容整理で手を抜かない
補助金で採択される事業計画書の書き方の2つ目は、内容整理で手を抜かないことです。
内容整理が甘いせいで損をしている事業計画書はとても多いです。
見出しの構成が悪かったり、ダラダラ説明したり、同じ内容が繰り返し登場すると、審査員は計画内容を正しく理解できません。
事業計画書の作成前に、記載すべきことをどこにどう書くかを必ず整理しておきましょう。
”読みやすさ・わかりやすさ”は死守
補助金で採択される事業計画書の書き方の3つ目は、読みやすさ・わかりやすさを死守することです。
繰り返しになりますが、補助金の審査時間はとても短いです。事業計画書は、短時間で内容を理解してもらえるものでなければなりません。
作りこみすぎるよりも、シンプル&わかりやすさを追求しましょう。パッと見てわかるように画像を入れるなどの工夫もしておきたいですね。
ベストは中高生でもわかるレベル
補助金で採択される事業計画書の書き方の4つ目は、中高生でもわかるレベルで作成することです。
短い審査時間で計画内容を理解するのは、簡単なことではありません。審査員はずっと計画書を読みっぱなしですから、脳が疲れて理解力が低下することもあるでしょう。
疲れた頭でも理解できるレベルを意識して、審査員に優しい事業計画書を作成することを意識してくださいね。
”想い”はあふれさせない
補助金で採択される事業計画書の書き方の5つ目は、”想い”はあふれさせないことです。
想いを書きすぎると、「どのような事業なのか」「どのように計画を実現するのか」「どれくらいの収益が出るのか」といった肝心な計画内容がボヤけがちです。
想いは補足として加える程度にしましょう。想いを書きすぎて計画内容がわかりにくくなっていないか、第三者に読んで確認してもらうのも良いですね。
ムダに上級者向けに挑戦しない
補助金で採択される事業計画書の書き方の6つ目は、ムダに上級者向けに挑戦しないことです。
難しい分析方法に挑戦したり、構成にこだわることは悪いことではありません。
ただし、その分析方法や構成の効果を理解して記載できなければ、的外れな事業計画書になってしまう危険性があります。
難しいと感じるものに手を出すよりも、「これならできる」と思えるレベルの分析方法・構成を選び、何を伝えたいのか考えながら丁寧に記載しましょう。
そのほうが計画の良さを正しく伝えることができますよ。
見直しに魂をこめる
補助金で採択される事業計画書の書き方の7つ目は、魂をこめて見直しをすることです。
よし!書き終わった!見返すのは大変だな。もう提出してしまえ!
そうなるお気持ちもよくわかります。ですが、完璧だと思っていても、改めて読むと直すべき点は意外とあるものですよ。
誤字や脱字、説明がうまく伝わらない箇所、文章の流れの悪さにも気づくでしょう。
最後の見直しで手を抜いたせいで採択を逃すのは、大変もったいないです。
完成した当日だけでなく、翌日や数日後にも見直して、完璧な事業計画書を提出しましょう。
まずこれだけは守るべき「採択される事業計画書の書き方」をまとめます。
採択される事業計画書の書き方
- とにかくルールを守る
- 内容整理で手を抜かない
- ”読みやすさ・わかりやすさ”は死守
- ベストは中高生でもわかるレベル
- ”想い”はあふれさせない
- ムダに上級者向けに調整しない
- 見直しに魂をこめる
企業は情報の見せ方が命
どんなに良い計画をお持ちでも、情報の伝え方が悪ければ、計画の良さは正しく理解されません。
補助金の審査を突破する事業計画書を作成するには、審査員が計画を見るポイントを見極め、情報の見せ方を工夫することが必要です。
上手く作成できない方は専門家に相談するのも手ですよ。
問題解決のための最適解を提示してくれるはずです。
身近に相談できる専門家がいない方はご相談ください。お力になります。
貴社が補助金で採択され、ますます事業を成長させていかれることを心から応援しておりす。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。