このような疑問にお答えします。
幅広い設備投資が対象になるものづくり補助金。
審査は厳しいらしい。確実に採択されるにはどう準備すればよいのだろう?
そう思っている方も多いことでしょう。
そこで、本記事ではものづくり補助金に採択される完璧な申請準備のコツ7選をご紹介します。
ものづくり補助金の審査難易度や採択率も解説しています。
読み逃しにご注意くださいね。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。2017年同社を退職。現在は大手企業との取引実現から銀行融資・補助金獲得まで支援するサービスを展開。小さな企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
ものづくり補助金とは?
ものづくり補助金は、中小企業等が行う革新的な製品・サービスの開発、生産プロセス等の省力化に必要な設備投資等を支援する補助金です。
生産性向上だけでなく、省力化のための設備投資であることがポイントですね。
2024年は、17次公募(3/1締切)・18次公募(3/27締切)の2回のみの募集です。
省力化(オーダーメイド)枠、製品・サービス高付加価値化枠、グローバル枠の3つのうち、自社に最適な枠で申請します。
対象経費は以下の通り。
対象経費
- 機械装置・システム費構築費(必須)
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用料
- 原材料費
- 外注費
- 知的財産権関連経費
- (海外旅費、通訳・翻訳料、広告宣伝・販売促進費)
機械装置・ システム構築費をはじめ幅広い経費が対象になるのが特徴です。
ものづくり補助金の採択率・審査難易度
気になるものづくり補助金の採択率を見てみましょう。
近年の採択率は50%から60%ほど。最新の16次公募の採択率は50%をやや下回りました。
応募者の半分は不採択になる狭き門です。
人気が高く、入念な計画を立てている事業者が応募しますので、計画そのものの良し悪しも採否に大きく影響します。
加点対策も必要です。申請準備の労力を考えても難易度は高いと言えるでしょう。
気を抜けば簡単に不採択になります。戦略的に準備をして申請にのぞみたいですね。
ものづくり補助金の採択をつかむ完璧な申請準備のコツ7選
補助金の採択を狙うのなら、申請準備にも戦略が必要です。
このパートでは、ものづくり補助金の採択をつかむ完璧な申請準備のコツ7選をご紹介します。
順番に確認してみてくださいね。
ものづくり補助金の採択をつかむ完璧な申請準備のコツ7選
- 早めのスケジュールで動く
- 最高の補助金計画を考える
- 審査項目をよく知る
- 採択レベルの事業計画書をつくる
- 加点を取りこぼさない
- 必要書類の不備撲滅
- 信頼できる専門家を味方につける
基本を丁寧に行う。これこそが採択への近道です。
1つずつ解説します。
早めのスケジュールで動く
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の1つ目は、早めのスケジュールで動くことです。
補助金の申請準備には時間がかかります。
思い描いているスケジュールよりも”気持ち”余裕を持って進めるとよいでしょう。
申請サポートの依頼する場合、人気の専門家は早々に満杯になります。早めの問い合わせが肝心です。
最高の補助金計画を考える
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の2つ目は、最高の補助金計画を考えることです。
小手先のテクニックやコツを極めても、計画がイマイチでは採択されません。
貴社の大切な将来計画です。これ以上ないと思えるレベルまで本気で考えましょう。
審査項目をよく知る
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の3つ目は、審査項目をよく知ることです。
審査項目=審査員が重点的に見るポイントです。
自社の計画は審査ポイントについて深く考えられているか、事業計画書には審査ポイントについてわかりやすく記載できているか。しっかり確認しましょう。
ものづくり補助金の審査項目は公募要領に記載されています。
審査を突破する事業計画書をつくる
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の4つ目は、審査を突破する事業計画書をつくることです。
ものづくり補助金の採択には、審査員が計画を見るポイントを見極め、的確に情報を伝える事業計画書が必要です。
記載ルールを守り、審査ポイントや加点ポイントがわかりやすく記載できているか考えながら作成しましょう。
自社だけで難しい場合は、専門家をうまく活用するといいですよ。
加点を取りこぼさない
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の5つ目は、加点項目を取りこぼさないことです。
ものづくり補助金は人気の高い補助金ですので、競争も激しいです。採択されるためにはできるだけ加点を取り、プラスαの点数を勝ち取っておきましょう。
加点はなくてもOK!と適当に考えてしまうと失敗しやすいです。
必要書類の不備撲滅
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の6つ目は、必要書類の不備をなくすことです。
必要書類の不備で採択を逃すのは大変もったいないです。
公募要領には「添付書類」がわかりやすく記載されています。
書類が間違っていないか、不足していないか、記入の仕方に誤りはないかなど、公募要領と照らし合わせてしっかり確認しましょう。
信頼できる専門家を味方につける
ものづくり補助金の採択をつかむ申請準備の7つ目は、信頼できる専門家を味方につけることです。
自社だけで申請するのが難しい場合は、信頼できる専門家に相談することも検討してみてください。
貴社に寄り添い、最適な解決策を示してくれるはずです。
採択率アップにも貢献してくれるでしょう。
最後にひと言
2025年もものづくり補助金は募集される予定です。
今後発表される情報にも注意して、徐々に準備を進めておきましょう。
アドバイスやご相談が必要な社長様はご相談ください。お力になります。
補助金は事業成長の可能性を引き出し、成し遂げたい事業の実現を後押してくれます。
みなさまが補助金で採択され、事業をますます発展させていかれることを心より応援しております。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。