そのような経営者様に朗報です!
2025年、国は売上高100億円を目指す中小企業者を支援する補助金を新しくスタートします。
2025年1月現在、公開されている情報は暫定的なものですが、早めに情報をつかみ、戦略的に申請準備を進めて補助金を勝ち取りましょう!
この記事を書いている私は、企業信用調査会社(株)東京商工リサーチで7,000社以上を調査した元・調査員です。現在は企業審査のプロフェッショナルとして、融資や補助金の審査突破をサポートしています。
補助金獲得のプロセスは、単なる資金調達以上の価値があります。
みなさまの会社の飛躍的な成長と、理想の未来実現を強力に推し進める絶好の機会です。
ぜひ最後までお読みいただき、大チャンスを確実に勝ち取るポイントを掴んでくださいね。
中小企業成長加速化補助金とは?
中小企業成長加速化補助金は、売上高100億円を目指す中小企業者の大胆な設備投資を支援してくれる補助金です。
2025年から新しくスタートする経済産業省の補助金です。
売上高100億円を目指す中小企業者を支援するものですので、厳しい審査が予想されます。
ただしその分、補助金額の大きさなど、魅力満載の制度になっています。
採択のポイント!中小企業成長加速化補助金の「目的」
私のブログでは繰り返しお伝えしていることですが、国が補助金を支給する際には「目的」があります。
どんなに素晴らしい計画があっても、この「目的」に沿っていない計画は補助金の対象ではありません。
自社の計画が本当にこの補助金の対象になるか確認するためにも、国がこの補助金をつくった目的を理解しておきましょう。
国が中小企業成長加速化補助金をつくった「目的」
いま、中小企業のみなさまは、「物価高」や「最低賃金引上げ」「地方での持続的な賃上げ」の実現に奔走していることと思います。
このような経営課題を解決するには、会社を大きく成長させることも必要になるでしょう。
そこで国は「中小企業成長加速化補助金」をつくりました。
売上高100億円を目指すような”成長志向型”の中小企業者が、会社成長させるために行う大胆な設備投資事業で必要になる経費の一部を補助することにしたのです。
そして、物価高や最低賃金引上げ、地方での持続的な賃上げ実現を後押ししようというわけです。
というわけですので、中小企業成長加速化補助金では、このような社会課題に対応し、売上高100億円を目指すような成長志向型の中小企業でなければ、補助金の対象ではないということです。
国がどんな「目的」で補助金をつくっているのか、しっかり理解しておいてください。
中小企業成長加速化補助金の対象者・対象経費・補助金額は?
まずは、中小企業成長加速化補助金の対象者、対象経費、補助金額など、基本情報を確認しましょう。
※今後、詳細情報が発表される予定です。変更の可能性もあるため、必ず最新情報を確認してください。
対象者・対象経費・補助金額
基本要件 | ①中小企業者であること ②投資額が1億円以上(税抜き)であること(※) ③売上高100億円を目指すビジョンを策定・公表していること (売上高100億円を目指す宣言の策定・公表が完了していること。第1回公募においては同時の対応) ④一定の賃上げ要件等を満たす補助事業終了後3年間の事業計画書を策定し、実行すること 等 ※投資額とは建物費、機械装置等費、ソフトウェア費の補助対象経費の合算金額であり、外注費、専門家経費等は含めない。 ※投資場所が複数地域になる場合も対象となるが、補助事業の目的・内容が一体的であること |
補助対象期間 | 交付決定日から24か月以内 |
対象経費 | ●建物費 ●機械装置等費 ●ソフトウェア費 ●外注費 ●専門家経費 |
補助上限額 | 5億円 |
補助率 | 助成対象経費の1/2 |
中小企業成長加速化補助金の「チラシ」も公表されています。確認しておきましょう。
補助金を交付する想定件数
全体で600者程度の事業者等に対して、中小企業成長加速化補助金の交付を予定しています。
ただし、1件当たりの補助申請額によっては、予定件数は増減する場合があります。
補助金の申請方法
新事業進出補助金の申請は、補助金電子申請システム(Jグランツ)で行います。
Jグランツでの電子申請には「GビズIDプライムアカウント」が必要です。ID発行の準備をしておきましょう。
募集スケジュール
2025年1月現在発表されているスケジュールは以下の通りです。今後変更される可能性もありますので、最新情報をこまめに確認しましょう。
- 公募要領の公開:令和7年3月末 ※予定
- 募集回数:原則3回程度(令和8年度末まで)※予定
- 申請受付期間・採択時期:今後決定次第、発表予定
補助金の内容やスケジュールの詳細は、令和7年3月末に公開予定の公募要領(※補助金の説明書のようなもの)などで確認しましょう。
補助金の活用イメージ「どんな設備投資計画で使える?」
中小企業成長加速化補助金のチラシには、下記のような「活用のイメージ」が掲載されています。
- 工場、物流拠点などの新設・増築
- イノベーション創出に向けた設備の導入
- 自動化による革新的な生産性向上
他にも「こんな設備投資を検討中なら活用をおすすめするケース」をいくつかご紹介します。
1億円以上の大型の設備投資
中小企業成長加速化補助金は経済産業省の大型の補助金です。
これだけ大型の補助金はあまりありません。1億円以上の設備投資が対象になりますので、大型の設備投資を考えている事業者様は申請を検討してみると良いでしょう。
「建物費」を含む設備投資
中小企業成長加速化補助金の対象経費には「建物費」が含まれています。
建物費を対象にする補助金はあまり多くはありません。ですので、建物の新設や増築、改装を含む設備投資を計画しているなら、申請を検討してみると良いでしょう。
新設・増築など、どこまでが建物費の対象になるかは、今後順次公表される予定です。こまめに最新情報をチェックしましょう。
審査突破のプロが解説!審査の特徴
現時点で公表されている中小企業成長加速化補助金の「審査基準」は以下の通りです。
今後、公募要領でより詳細な審査基準が公表されると思います。こまめに情報をチェックしましょう。
- 経営力(企業の成長性、投資の呼び水効果、他社との差別化 等)
- 波及効果(賃上げ、域内仕入れ 等)
- 実現可能性(資金計画、金融機関の対応、スケジュール 等) 等
補助金採択に向けた7つの申請準備ポイント
補助金をスムーズに勝ち取るには、戦略を持って丁寧に申請準備をする必要があります。
中小企業成長加速化補助金の詳細情報はまだ発表前ですが、現時点で発表されている情報をもとに、できる申請準備を早めに進めておきましょう!
以下、重要なポイントを解説します。
「補助金の対象か」チェックする
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの1つ目は、補助金の対象かチェックすることです。
優れた事業計画・投資計画でも、補助金の対象でなければ採択はされません。
補助金は専門用語や難解な言葉も多いので、「補助金の対象や条件が理解できない」「自社が対象かよくわからない」と感じる方も多いはずです。だからといって、「おそらく対象だろう」という曖昧な確認では到底太刀打ちできません。
難しい、よくわからないと感じるなら、補助金に詳しい専門家に早めに相談することをおすすめします。
情報収集体制を完璧にする
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの2目は、情報収集体制を完璧にしておくことです。
中小企業成長加速化補助金は2025年に新設された補助金です。新しい補助金は頻繁に追加情報が公開され、変更も発生しやすいです。
最新情報を正しく入手するためにも、情報収集体制をしっかり整えておきましょう。
電子申請で必要な「GビズID」を発行する
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの3つ目は、「GビズID」を発行しておくことです。
中小企業成長加速化補助金はJグランツという電子申請システムで申請します。
このシステムを利用するには「GビズIDプライムアカウント」が必要です。申請直前になると発行依頼が混み合い、発行までに時間がかかる場合があります。
下記のページから早めに取得しておきましょう。
※GビズIDには「GビズIDプライム」と「GビズIDエントリー」があります。補助金申請に必要なのは「GビズIDプライム」です。間違えないように気を付けてくださいね。
経費内容と依頼業者を精査する
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの4つ目は、経費内容と依頼業者を精査することです。
現在発表されている中小企業成長加速化補助金の対象経費は以下のとおりです。
建物費、機械装置等費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費
設備投資では様々な経費が発生します。どの経費がどれくらいの金額になるのか、それは補助金の対象になるのか、事前にしっかり整理しておきましょう。
また、採択・交付決定後はすぐに投資計画をスタートさせる必要があります。機械機器を購入する業者や外注先の選定も並行して進めておくとスムーズですね。
設備投資計画を磨き上げる
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの5つ目は、設備投資計画を磨き上げることです。
中小企業成長加速化補助金は大型の補助金です。審査も厳しいものになると予想されます。
審査対策はもちろん、自社にとって最良の成果を出すためにも、設備投資計画は詳細まで決めておく必要がありますね。必要に応じてリサーチやシミュレーション、専門家への相談もしましょう。
申請時には事業計画書の作成も必要です。アピールポイントや計画内容を適切に伝える表現も考えておきましょう。
【必須】申請前に「銀行に融資相談」する
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの6つ目は、「必ず」申請前に銀行に相談することです。
補助金は投資完了後に振り込まれるため、それまでの資金繰りを考えておかなければなりません。
中小企業成長加速化補助金は1億円以上の設備投資が対象ですから、設備投資費用には銀行融資を充てるケースも多いでしょう。
「採択されてから銀行に相談すればいい」と後回しにして、実際に採択後に相談したら借入できず、補助金自体を諦めることになった事業者様の話をよく耳にします。「補助金に採択されたから貸してくれるだろう」という安易な考えは通用しません。
そのような事態を避けるためにも、銀行には必ず申請前に融資の相談をし、資金繰りの目途を立てておきましょう。
売上高100億円を目指すビジョンの策定・公表
中小企業成長加速化補助金の申請準備ポイントの7つ目は、売上高100億円を目指すビジョンの策定・公表をしておくことです。
中小企業成長加速化補助金を申請するには、以下の宣言をしておくことが必要です。
「売上高100億円を目指す宣言」:中小企業が、自ら「売上高100億円を超える企業になること」、「それに向けたビジョンや取組」を宣言し、ポータルサイト上に公表をするもの。
このポータルサイトは令和7年春頃開設予定です。情報をこまめに確認し、開設され次第、申請手続きをしましょう。
審査突破のプロから補助金獲得に挑戦するみなさまへ
これまで200件以上の補助金申請をお手伝いさせていただく中で、ひとつの大きな変化を感じています。
それは、コロナを境に補助金への注目が集まり、多くの事業者様が真剣に補助金を活用した事業成長を考えるようになられたことです。
このような変化は審査突破をサポートさせていただく者として大変嬉しく感じる一方で、競争の激化により、素晴らしい事業計画でも採択に至らないケースが増えていることにもどかしさも感じています。
厳しい審査や競争を勝ち抜くのは決して簡単ではありません。
それでも、補助金は会社の成長を加速させ、新たな可能性を広げてくれる大きなチャンスです。
私の願いは、補助金申請のプロセスを通じて、みなさまの会社が飛躍的な成長を遂げ、理想の未来を実現していかれることです。
設備投資計画の実現や補助金審査でお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
設備投資による生産性向上、売上や販路の拡大、利益率の改善など、経営課題の解決や具体的な成果を実現できるよう、私もお手伝いができれば嬉しく思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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