わたしの知り合いにMさんという男性経営者がいました。
頭の回転が早く、フットワークも軽い。話題も豊富で人脈にも恵まれている。
次々と扱い品を増やし、会社の成長に情熱を注ぐMさんは、一見すると未来の成功が約束されたスーパー経営者のように見えました。
ですが今、Mさんの会社は潰れてしまってありません。
社屋は経営者の脳内を映す鏡だ
「うわー・・・ぐちゃぐちゃだな・・・」
まだMさんの会社が在りし頃、わたしは知人たちと何度かMさんの会社にお邪魔したことがあったのですが、そこで毎回私の目に飛び込んできたのは、とにかく物でゴチャゴチャな社内の様子でした。
社員の机や椅子の配置は、導線がまったく考えられていない(というかあれじゃ誰も通れない!!)し、机の上は書類の山。
壁には何やら計画表らしきものがゴチャっと貼られていました。
そして、何より目を引いたのは、(ただでさえ)狭い通路にビッシリ置かれた得体の知れないダンボールの山。
Mさんは、とにかく新しいものが好きで、フットワークの軽さも相まって、ビジネスになると見込んだものはすぐ経営に取り入れていく方。
ダンボールの山はMさんが「いい!」と思った品物たちです。
そのまま商品として販売したり、これから手を加えようとしていたり、お客様へのデモ用と取り寄せたものもあると聞きました。
会社経営では新しい扱い品を増やしていったり、新規事業をつくり出していくことも必要だよな
と思いつつも、私はどうも腑に落ちませんでした。
ダンボールの中身にあまりにも統一感がなかったからです。ジャンルを超えて、本当にありとあらゆる様々な物が置かれていました。
さらには、在庫をある程度さばく前に、違う種類のダンボールが増えていくように見えるのも、毎回お邪魔する度に気になっていました。
そして、最後に訪問してから数ヶ月後、Mさんの会社は倒産してしまったのです。
人伝で聞いた話では、とにかく次々と新しい商品に飛びついてしまっていたとのこと。
お客様のニーズに合わせてしばらく事業の様子を見たり、扱い品を見直したり、思い切りよく事業から撤退したり。経営者の方々は日々多くの決断をしています。
そして、つねに最善の決断をするためには、きちんと頭を整理しておくことが必要なのだと思います。
Mさんは口がとても上手。いつも、いかにも経営が上手くいきそうな話ぶりだったのですが、実は、決断に必要な頭の整理ができていなかったのかもしれません。
社屋には、頭の中がごちゃっとして整理されていない様子がしっかり現れていたのだと思います。
社長がおもてで見せている言動だけで会社を判断するのは危険
このことを痛切に感じさせられた出来事でした。
もちろん、社屋が整っていない会社が、すべて何かしらの問題を抱えているというわけではありません。きちんと経営をなさっている良い会社もたくさんあることは事実です。
ですが、きちんと整っていない社屋を会社の危うさを教えてくれる兆候と見なして、つねに目を光らせている方々がいるということはお忘れなく。例えば、これから取引をしようと商談を進めている取引先や、定期的に会社の様子伺いに訪問してくる銀行、調査会社などもそうです。
みなさんもどうぞ、ご自身の会社の社屋はきちんと整えておいてくださいね。
会社信用ドットコムのコンサルティングでも、社屋を見せて頂くことは徹底していこうと思っています。
本日のブログはここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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