事業承継・引継ぎ補助金の9次公募のスケジュールが発表されましたね。
これまでの採択率や不採択リベンジの方法をお伝えします。
初回無料相談もご案内しています。
この記事を書いている私のこと
佐藤絵梨子/会社信用ドットコム代表
世界最大の企業情報を保有する (株)東京商工リサーチに入社後、個人から売上1兆円企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。商業登記簿から会社の信用度を見抜くほどになり、全国1,000人以上の調査員中、営業成績1位獲得の実績を誇る。同社退職後、審査の突破で売上・資金を勝ち取るサービスを展開中。中小企業の救世主として期待されている。
*経済産業省認定 経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107713006411)
30秒でわかる事業承継・引継ぎ補助金
事業承継・引継ぎ補助金を簡単に説明します。
事業承継・引継ぎ補助金とは、事業承継やM&A、廃業をきっかけとして行われる新しい取り組みや、経営資源の引き継ぎを支援してくれる補助金です。
「①経営革新事業」「②専門家活用事業」「③廃業・再チャレンジ事業」という3つの申請類型があります。
申請類型によっては、経済産業省が認定する経営革新等支援機関(※事業計画策定を支援する中小企業支援者)に相談をして、共に事業計画を考える必要もあります。
対象になる事業者は以下のとおり。
対象になる事業者
対象経費・補助率・上限額は以下のとおり。
申請類型・対象経費・補助率・補助上限額
申請類型 | 対象経費 | 補助率・上限額 |
経営革新事業 | ▶︎「承継後の取り組み」にかかる費用を補助 店舗等借入費、設備費、原材料費、産業財産権等関連経費、謝金、旅費、マーケティング調査費、広報費、開業賃借費、外注費、委託費、廃業費 | 1/2または2/3 600万円以内または800万円以内 |
専門家活用事業 | ▶︎「M&A(事業引継ぎ)時」等にかかる費用を補助 (※M&A支援業者に支払う手数料、セカンドオピニオン等) 謝金、旅費、外注費、委託費、システム利用料、保険料、廃業費、廃業支援費、在庫廃棄費、解体費、原状回復費、リースの解約費、移転・移設費用 | 1/2または2/3 600万円以内 |
廃業・再チャレンジ事業 | ▶︎「承継時にともなう廃業」にかかる費用を補助 廃業支援費、在庫廃棄費、解体費、原状回復費、リースの解約費、リースの解約に伴う解約金・違約金 移転・移設費用 | 2/3 150万円以内 |
※第7回公募要領をもとに会社信用ドットコムで作成。
事業承継・引継ぎ補助金の採択率・難易度
近年の事業継承・引継ぎ補助金の採択率は以下の通りです。
※経営革新事業・専門家活用事業のみ集計。廃業・再チャレンジ事業は公式サイト等をご確認ください
2022年(令和4年)
公募回 | 公募期間 | 申請類型 | 申請数 | 採択件数 | 採択率 |
1次公募 | 経営革新:令和4年5月31日〜6月20日/専門家活用:令和4年4月22日〜5月31日 | 経営革新 | 209件 | 105件 | 50.2% |
専門家活用 | 790件 | 407件 | 51.5% | ||
2次公募 | 令和4年7月27日〜9月2日 | 経営革新 | 188件 | 105件 | 55.8% |
専門家活用 | 422件 | 234件 | 55.4% | ||
3次公募 | 令和4年10月6日〜11月24日 | 経営革新 | 189件 | 107件 | 56.6% |
専門家活用 | 408件 | 234件 | 57.3% | ||
4次公募 | 令和4年12月26日〜令和5年2月9日 | 経営革新 | 264件 | 146件 | 55.3% |
専門家活用 | 518件 | 290件 | 55.9% |
2023年(令和5年)
公募回 | 公募期間 | 申請類型 | 申請数 | 採択件数 | 採択率 |
5次公募 | 令和5年3月20日〜5月12日 | 経営革新 | 309件 | 186件 | 60.1% |
専門家活用 | 453件 | 275件 | 60.7% | ||
6次公募 | 令和5年6月16日〜8月10日 | 経営革新 | 357件 | 218件 | 61.0% |
専門家活用 | 468件 | 282件 | 60.2% | ||
7次公募 | 令和5年9月15日~11月17日 | 経営革新 | 313件 | 190件 | 60.7% |
専門家活用 | 498件 | 299件 | 60.0% |
※公式サイトをもとに会社信用ドットコムで作成。必ず公式サイトで詳細をご確認ください
採択率は年度や申請回によって変動しますが、近年の採択率は60%ほどです。
念入りに準備をしてのぞむ事業者様が大半を占める補助金です。それでも3社に1社は不採択になっています。
気を抜かず、しっかりと準備をして申請をしましょう。
9次公募(次回)スケジュール
次回(第9次)公募のスケジュールは以下の通り。今後公式サイトで公募要領や参考様式が発表される予定です。
- 申請開始:2024年4月1日(月)
- 申請締切:2024年4月30日(火)
- 交付決定日:2024年6月上旬(予定)
事業構想を細部まで考える時間や、書類準備・電子申請入力をする時間も考えて、余裕のあるスケジュールで申請準備を進めましょう。
採択率を高める申請準備のポイント
事業承継・引継ぎ補助金の採択率を高めるには、以下のポイントを意識して申請準備を進めましょう。
事業承継・引継ぎ補助金の申請準備のポイント
- 【盲点】スケジュール確保
- 最適な申請類型を選ぶ
- 必要書類の不備撲滅
- 事業計画に命をかける
- 審査ポイントを極める
- 正しく事業計画を伝える
- 専門家を味方につける
各ポイントの詳細は以下の記事で解説しています。必要であればお読みください。
事業承継・引継ぎ補助金の採択率は高くて狙い目?審査突破プロ直伝!確実にもらう申請のコツ7選
事業承継・引き継ぎ補助金の採択率と確実にもらうコツを知りたい方向けの記事。審査突破のプロが「事業承継・引継ぎ補助金を確実にもらう申請のコツ」をご紹介します。「採択率が高い理由」も解説しました。
続きを見る
不採択リベンジをする社長様へ
不採択になってしまった事業者様が再申請をする場合は、以下の項目を確認しましょう。不採択の原因を突き止め、適切に準備を進めることが必要です。
不採択になったら確認すること
- 書類不備のチェック
- 次回公募要領の確認
- 計画内容・申請書の改善
- 10次公募での申請検討
1つずつ簡単に補足します。
書類不備のチェック
書類不備がある場合は、必要な書類や修正が必要な書類を確認しておきましょう。
良い事業計画を考え、最高の事業計画書もあるのに、書類不備で不採択になるなんて、こんなにもったいないことはありません。
抜け漏れがないように、慎重に準備を進めましょう。
次回公募要領の確認
8次公募(次回)で再申請をする場合は、最新の公募要領を必ず確認しましょう。
不採択になった申請回とは最新の申請回では、内容が変わることがあります。
「前回と同じだろう」という気持ちでいると、思わぬミスや想定外なことでつまづきかねません。必ず一度目を通しておきましょう。
計画内容・申請書の改善
計画内容や申請書の修正・改善をしましょう。
申請書の書き方だけが悪いとは限りません。場合によっては計画内容そのもののレベルアップや改善も必要なことも多いです。
専門家のアドバイスなどを参考に改善できる点がないか念入りに確認をしてください。
9次公募での申請検討
8次公募(次回)申請締切まで時間がない場合は、9次公募で申請することも検討しましょう。
準備期間に余裕があれば、十分に戦略を練り、慎重に準備をすることができます。
焦って適当に準備をするよりも、採択可能性は格段に高まるでしょう。申請スケジュールは十分に検討することをおすすめします。
補助金不採択でもめげない!
これまで補助金を申請して不採択になってしまった事業者様は大変残念に感じていることと思います。
ですが、1回・2回の不採択で補助金を諦めるのは時期尚早です。
何度も挑戦をして、採択をつかむ事業者様もたくさんいらっしゃいます。
(※会社信用ドットコムには、1〜5回不採択を経験してご相談に来られる方も多いです)
自社だけではリベンジが難しいと感じていらっしゃるのであれば、専門家の協力を得ることも一つの手です。
専門家は不採択の原因を見抜き、審査突破の最適解を提示してくれれます。
どうぞ諦めずに再申請に挑戦なさってくださいね。
会社信用ドットコムも補助金の審査突破をお手伝いしておりますので、必要であればご相談くださいね。
補助金の獲得は、事業の実現を後押しし、企業の成長を加速させます。
貴社が補助金に採択され、今後ますます事業を発展させていかれることを心から応援しています。
事業承継・引継ぎ補助金の審査を突破するプログラム
会社信用ドットコムでは、200件以上のご相談を解決した信頼のプログラムで補助金獲得をサポートします。
このような補助金のお悩みを解決します
- 資金繰りを円滑にするために補助金を取りたい
- 補助金の事業計画書の作成が難しく、次に進めずにいる
- 業績や資金繰り改善のために補助金を取りたい
- 不採択の原因や効果的な改善策がわからない
サポートをさせていただいた経営者様からお喜びの声をいただいています。許可をいただきましたので、一部ご紹介いたします。
弊社事業計画の本質的なことを理解をしていただけるコンサルタント会社がなく、審査も2回落ち、時間ばかり経過してしまい、どうしたら良いか悩んでいました。
弊社事業計画について非常に深いところまで理解をしていただき、また弊社事業の可能性についても大変期待してくださったため、ご依頼しました。
1回目で採択されたことに大変感謝するとともに、このような申請について他社と比較して随分と差があることを感じ、もっと早く知っていればよかったと思う程です。
これまで31年事業をしてきた中で、私は様々な申請業務を自分でやってきました。理由は、専門家様にご相談をしても、どうもキャパオーバー的で無責任、仕事が雑なわりに、お金は高い、というイメージがあるからです。
会社信用ドットコム様は、違いました。相手の利を先によく考えた、提案力、スピード、解決力、どれもプロだと思いました。
<情報通信業 東京都 G社社長様>
この度は大変お世話になりました。 ご相談の段階から丁寧にご対応いただいたことで、ハードルの高さを感じていた申請について前向きに取り組んでいくことができました。
自力ではどう頑張ってもこれほどのものは作成できませんでしたし、改めて自身の事業や今後の計画・課題を可視化できたことも大きな収穫の1つです。
初歩的な質問にも親身になって答えてくださり、最後まで何度も助けていただきました。 またどうぞよろしくお願いいたします。
<飲食料品小売業 S社長様>
ご感想をいただき、ありがとうございます。
他にもたくさんのお喜びの声を頂戴しています。下記からご覧ください。
サポートがお役に立つか確認いただくために無料の初回相談も行っています。
対面だけでなく、Zoomのオンライン面談もご用意しています。全国対応も可能です。
お申込み方法や日程は下記をご覧ください。
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サポートの詳しい内容は下記のページでご紹介しています。
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事業承継・引継ぎ補助金の詳細はこちら
詳細は公式サイトや公募要領をご確認ください。
▶︎事業承継・引継ぎ補助金の公式サイトはこちら(9次公募)※今後詳細発表予定
補助金の審査突破に役立つ記事
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